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漫画紹介「帰宅部活動記録」
ジャンル:ギャグ、全5巻
「帰宅部活動記録」はスクエアエニックス「ガンガンオンライン」に2014年まで連載していたギャグ漫画で、作者は「有害指定同級生」のくろは先生です。基本的に一話完結型のギャグ漫画で、簡単に読めてすぐに笑える、人生の処方箋的な漫画だと言っても良いでしょう。
・あらすじ
「部活は帰宅部にする」と軽々しく口にしたばかりに、同じく帰宅部希望の同級生、塔野花梨に「帰宅部」に連れてこられた安藤夏希。なし崩し的に「帰宅部に入部した」夏希を、先輩達「イカれたメンバー」が振り回す。
王道の日常系でありながら、逸脱したセンスを誇るギャグ漫画。
・魅力その1、抜群に緩急が鋭いギャグ
この漫画は紛れもなくギャグ漫画です。日常系と言いましたが、日常系のギャグです。
そしてこの漫画、ギャグの緩急というかテンポが滅茶苦茶良いです。物語として会話が成り立つ部分と、圧倒的にギャグしか存在しない部分の差が激しく、笑うべき部分がはっきりとしています。そして笑うべき部分では、キレが強いギャグが連続して入ってきます。強めのジャブが何度も入って来るタイプのギャグ漫画です。
・魅力その2、可愛いキャラクター
絵柄にクセが無く、主要キャラはいずれも可愛いです。
そしてこの漫画の何よりの特長として、あざらしが可愛いのです。
この漫画では、コマ間やコマ端において、頻繁に可愛いあざらしが登場します。脈絡とかそういうのは無関係に、可愛いあざらしが一話に一回以上の頻度で姿を見せます。
可愛いは正義。あざらしは可愛い。つまりあざらしは正義。
この可愛さが、ハイテンポなギャグの中でもこの漫画が日常系に傾倒しているように見せかけます。
・魅力その3、ノーストレスな世界観
過度な下ネタ無し、シリアス展開無し、二話続きの物語無しという、一貫して一話完結型の日常系を貫いており、終始同じで、かつ飽きないテイストで物語が進みます。
常に気楽に読めるギャグ漫画です。
・総評
なんだかあまり大した事を言っていないように聞こえるかもしれませんが、ひとえにそれは、この漫画の最も大きな魅力が、ギャグ部分に集約されているからです。ギャグを文章にして説明する事ほど意味の無い事はありません。だからこの漫画、読んでもらう以外には本当の意味での魅力を伝える術が無いのです。
とにかく、ギャグのクオリティーは最高です。
私的好感度:93/100、オススメ度95/100