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12月10日は三億円事件の日
記念日……というわけではありませんが、1968年のこの日、府中にて三億円の窃盗事件が起こりました。規模の大きい未解決の完全犯罪という事で、50年以上が経過した現在においても有名な事件の一つです。
犯人は白バイ隊員に変装して3億円が積まれた現金輸送車を停め、爆弾が仕掛けられていると騙ってドライバーを避難させた後、現金輸送車ごと逃走したそうです。文字で見るだけでも鮮やかな手口、面白いです。
事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。こういう未解決事件は、ちょっと概要を調べるだけでも興味深い読み物になります。犯罪行為を称えるつもりは毛頭ありませんが、こういう事件は大好きです。
さてこの三億円事件、様々なフィクションでよく取り上げられます。
「こち亀」の12巻に収録されているお話で、葛飾署のボーナスが三億円事件と全く同じ手口で盗まれてしまう……というお話があります。
基本的にギャグ中心で、時々人情モノっぽい様相を呈する「こち亀」ですが、この話に限り独特な雰囲気を醸し出しています。不穏で不気味で、しかし切なく面白い……初期の「こち亀」の中でもとびっきりの異色作で、大好きなお話です。
ぜひ読んでみて下さい。
そういうわけで、明日は三億円事件の日。未解決事件に思いを馳せましょう。