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DJ配信イベント“The Naya”を支える照明技術①あの日あの時あの場所で何が起きていたのか?(part1/3)

この記事ではDJ配信イベント「The Naya」で使用した照明技術について紹介します。

The Nayaとは何か

個人宅の納屋を改造したクラブハウスからお届けするDJ配信イベントです。2020年にインターネットで結成されたクリエイティブチーム、大人の邪魔が大好き、でお馴染みの「パイクサイス」がプレゼンツしています。

The NayaでDJ中のginkihaさん

The Nayaの歴史

2021年11月20日(土)17時から23時まで、Twitch上で配信しました。

The NayaのLED照明演出

普通のハコでは味わえない、フェス級の照明演出を個人宅で実現しました。商用グレードのLEDテープライトを採用することで、色鮮やかな発光と、粒単位での制御による、広範囲かつきめ細やかな表現を可能にしています。

※上記の動画は本番前日のテストシーンです。

The NayaのLED照明解説(総論)

The NayaのLED照明演出は、どのように実装されているのでしょうか。今回の制御機構は、大規模商業施設のイルミネーションなどに使われているものと同等のものを利用しています。

イルミネーションでは、基本的に予め設定した照明が自動で流れますが、今回はライブ配信なので、DJが流す音楽に合わせてリアルタイムで操作していきます。要はVJですね。

今回のLED照明制御の流れについて、まずはじめに、ざっくりとしたポンチ絵を示します。

一番左のヒト(照明オペレーター)が、MIDIコントローラーを使ってLED照明制御ソフトを操作し、LEDを光らせるという絵図になります。

実際のオペレーション現場。右2台で各LED照明(PARライトとLEDテープライト)を制御。

スライドの一番右側にある写真、これはLEDテープライトの集合体です。こいつがビッカビカバッキバキに光ります。今回、納屋に200mを超えるLEDテープライトを張り巡らしました。個人宅で使用したLEDテープライトの量としては長者番付上位に入りそうです。

次に右から2番目が、LED照明制御ソフト「MADRIX」です。ドイツ製です。ジャーマンです。WindowsPC上で動きます。基本的な使用感は以下の動画のとおり、VJソフトさながらのニュアンスです。

MADRIXの中央に表示されている画がそのままLEDテープライトに表示されるので、直感的にLEDテープライトを好き放題光らせることができます。海外の大箱では以下の動画のようにMADRIXを使ってバッキバキに灯体を光らせています。

MADRIXを触ってみたい方はこちらをチェックしてください。おさわりは無料です。(当然ですが制御信号を出力することはできません。)

続いて左から2番目のMIDIコントローラーです。今回は、KORGのnanoKONTROLを使用しました。

往年の名器。ノリノリになってグリグリ触るとツマミがよく取れる。

MADRIXはWindowsPC上で動きますが、マウスとキーボードでポチポチしていたのでは、曲と一体化したライブ感のある照明演出が困難ですので、MIDIコントローラーで繋いでグリグリ操作します。DJ以上に音ゲー感あります。

今回はざっくりと概要を説明しました。かなりのスケールで実装していることが理解できたかと思います。次回は、より具体的に、これらのLEDテープライトをどう実装していけば光るのかを解説していきます。お楽しみに!

続編はこちら
DJ配信イベント“The Naya”を支える照明技術②200m超のLEDテープをどうやって設計・施工するのか?(part2/3)


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