
わたしのセンサーを信頼する
6月に観葉植物のガジュマルを我が家に迎え入れました。
日々、新芽が出るたびに
「かわいい、かわいい」と話しかけていましたら
いい感じにフサフサとしてきました。
かなりのハンサムくんです。うちのガジュマル!
このガジュマルを購入する際に
お店のスタッフさんから
『植物を育てるアプリ』の導入を勧められました。
さっそく、お試しで使ってみたところ
とても便利なアプリ。
植物の写真を撮影すると
「この植物は健康そうです」
とか
「お水が足りないようです」
「日に当てたほうが良さそうです」
というようなアドバイスがいただけるという優れものです。
でも、ふと我に返る。
「これって、あたしの望んでいたことなんだっけ???」
いや、いや、そうだった!
わたしは観葉植物の管理をしたいわけじゃなくて
この子を見つめて一喜一憂しながら
だいじに育てていく時の
ジワジワした幸福感を味わいたくて
友達になりたいから、選んで決めて迎え入れたんだった。
ということに思い当たり
すぐにアプリは削除して
今は第三者を介することなく、ガジュマルくんとの蜜月を過ごしております。
でも、このアプリを知っておいて良かったです。
ガジュマルくんの調子が悪い時には、お医者さん替わりに使おうかと思っています。
今月になって、メチャメチャ暑い日が続き
仕事帰りに一緒になったかたから
こんな質問をされました。
「疲れ果てて、夕ご飯を食べずに寝ちゃう日があるんですけど、そんな日の翌日には、どんな食事をして栄養補給したらいいんでしょうねぇ」
難しすぎる…
一緒に歩きながら、いろんな食事のパターンを考えてみたけれど
「わたし一人暮らしだから、そんなに食材をそろえられないし」
とか言われてしまうと、どんどん選択肢が狭まってきます。
「お料理の作り置きはしないの?」
と聞いてみたら
「あたし、冷蔵庫に入れていても腐らせるんですよ!もっと言えば、腐ってるか食べられるのか、判別できないんです」
えーっ!
そ、それは危険だねぇ。
もう、パックの豆腐かなんか安全そうなものを食べておくしかないね。
「食べ物がまだ食べられるかどうか、写真を撮って判別できるアプリがあるといいね~」と笑い合って終わったのですが
この調子でいくと
近い将来、人間の写真を撮影して
「好意を持たれているか?嫌われているのか?」
「人間関係の賞味期限」まで判別するようなアプリが登場しそうですよね。
それとも、もう存在しているのかな?
好きな人と写真を撮りながら
アプリに相談するようになったら
心が砂漠化しちゃいそうだなぁ、なんて
ひとり想いに耽りながら電車に乗りました。
今日もガジュマルを見つめて
自らの瞳センサーを磨いていきたいワタシです。