梅蘭
朝から父の家に行って
父の後妻と三人で過ごし
なんだかいろいろと話していたら
帰りが遅くなった。
家に帰って夕飯にしようかとも思ったけど
一人で過ごして
頭をリセットする時間が欲しいなぁということもあり
お腹も空いていたし
以前から気になっていた梅蘭に寄ってみた。
梅蘭と言えば、あの独特の焼きそばが有名。
メニューを見ていたら
レタスチャーハンがあってドキッ!
「あの大きな中華鍋で作ったチャーハン食べたいなぁ~」
で、チャーハンに決定。シューマイも付いてた。ラッキー!!
父の認知は前回よりも、やや進行していた。
いつも、わたしの顔を見るなり
「このかた、どなた?」って言う。
そのあと、長く話しているうちに何かを想い出したりもしてくれる。
いつでも今日知り合った人みたいになっているけど
ゲームをしたり
一緒にご飯食べたり
文鳥のピーちゃんと遊んだり
笑ながら一日は過ぎていく。
わたしが帰るときには
脚の悪い父が、立ち上がって
まるで子どもみたいな顔をして手を振るので
泣きたくなる。
父の家の帰りに寄った梅蘭は
働いている人が中国人なのか
厨房やホールでは
日本語で会話をしている人がいなかった。
わたしには、スタッフの話していることが
全くわからなかった。
言葉ってなんなんだろう?
記憶ってなんなんだろう?
父の家に行くたびに
考えてしまう。