風は吹いている

「あなたの夢はなんですか？」
という質問に答えて
「アナウンサーです！」
「看護師です」
など、職業をあげて返事をするのは
日本ではよくあることだが
世界的に見ると少数派らしい。

そうすると、20代くらいで夢は叶ってしまう。

その職業に就くのは通過点であり
「わたしはこのような人間になりたいのだ」という夢を持つことが大切。
と、持田さんが話していた。

え？
も、持田さんていうと誰ですか？
はい。
世界的なダンサー
シットキングスの持田将史さんです。

今ちょうどわたしは
夢について考えているところ。
だから、この言葉は胸に刺さった。

わたしは、数年前から軌道を外れて
目標や夢を見失っていた。
昨年の夏頃に、再会した友人も
同じように、なにかを見失って軌道を離れていた。
ふたりは軌道を外れた場所にいたからこそ再会したような気がする。
わたしたちは心を開いて繰り返し話しをすることによって
少しづつエンジンを温めていった。

なにか詰まっていたものが取れて
風が通ると
世界の明度は変わっていく。

彼女は自分の願っていた生活に徐々に移行している。
わたしは、ラッキーなことが続いて
日々、喜びに満たされて眠りにつく生活。

欲張りなふたりは、もっともっと夢を見たいと画策している。

わたしは、実現可能な夢ではなく
魂が震えるような
感動的な夢を追いかけ始めた。
叶うと信じている。

いつか形になったら
ここにも描くかもしれない。