過去の記憶が色づき、戦前のヒロシマの姿を鮮明に感じる
広島に原爆投下された日から、75年目の今日8月6日。
毎年平和式典が行われますが、今年は参列人数の制限もされていました。
8月6日の夜に行われている、とうろう流しはオンラインで行われるとのことです。
平和記念日、広島での出来事を知り、
実際に広島に行かれる方も多いと思いますが
今の状況が収束してからになりそうです。
そんななか、オンラインで広島のことを知れるアプリを知りました。
『記憶の解凍』
AI技術を応用し過去の写真、戦前や戦時中の写真をカラー化するプロジェクト。
「記憶の解凍」アプリでは、実際の場所の写真が見れ、過去と現在の街並みや生活を知れます。
過去にその場所で撮られた実際の写真のため、とても身近に感じます。
↑「記憶の解凍」ARアプリ
「記憶の解凍」ARアプリは,AI技術を活用してカラー化した「戦前の広島」の白黒写真を,地図・AR(拡張現実)ビューに表示します。
現在の広島平和記念公園は,戦前は4,400人が暮らす繁華街・中島地区でした。かつてあった平和な暮らしは,一発の原子爆弾で永遠に失われました。本アプリに掲載されている写真は,主にこの中島地区で撮影されたものです。
実際に話をし、カラー化する事でよみがえる記憶
制作者の方々はこれまでに、数百枚の白黒写真をAI技術でカラー化し、
さらに、被爆者との対話を重ねて色を補正することによって、過去の記憶を辿る旅を続けてこられたそうです。
白黒の写真だと、はっきり覚えていなかった記憶もカラーで見ることで、当時の思い出を鮮明に話してくださったという事もあったそう。
私も映像を通じて、白黒の写真とカラー化された写真を比べて見たときに、同じ人だという事、身近な存在だと感じましたし、よりリアルに美しさ、悲惨さを感じました。
記憶の解凍プロジェクトは、『新しい記憶の継承のかたち』と書かれていました。
知らなかった過去を知ること、事実を伝え続けること、忘れてはいけないこと。
過去と現在、そして未来がつながっていく事を願っています。