好循環と悪循環のエンジン~旅で気づいた真実3つ~
今日は本当は年次休暇のはずだけれどずっと仕事から離れられなかった1日。もっと明日の仕事の予習もしたかった。何なら近所にお買い物にも行ってみたかった。でもまあいっか。ここはジャカルタ。
昔は旅行と言えば、せっかくここまで来たのだからと貪欲にチャレンジしていたけれど、ホルモンの減るお年頃、でも仕事の責任は果たさなくちゃ・・と思えば、自然と、プライベートのお時間は減って、公務に割くリソースは増える。
それでもね、結構ゴキゲン。
昔は眠らずにやり切るとか、無茶をやっていたけれど、睡眠とアルツハイマーに関連が深いと知れば、まず、睡眠だよね。
そして、自分も無茶しなくなれば、人にも寛大に接することが出来る。
それよりなにより・・・
いい流れを作る方が、短期的に無茶をするよりずっと大事。そう思うようになった。
今年に入って、寸暇を惜しんで国外に出るようにして気付けたこと3つ。
1.贅沢もせず、節約もせず、ほどほどのスタートがいい流れを作る。
スタートは期待値を上げないこと。そして番狂わせにあまりイライラしないこと。そんな態度でいることが結果的にいい流れを引き寄せる。
今回は無料の航空券で来たジャカルタ。そもそも無料なんです。
機材の変更が前日に知らされて、全席通路側のはずが、普通の隣り合わせの席に変更。隣になかなか落ち着きのないインドネシアの青年が座った。それでもね、私の荷物を頼む前から上げたりおろしたりしてくれるから、ごそごそしてもいいよいいよ!ってにっこりしてあげた。
ゴキゲンでいればみんな優しくなる。タクシーを頼む時もスムーズではなかったけれど、しょーがないよねーって思っていたらちゃんと乗れたし、もっと渋滞するかと思ったら45分でホテルに到着。” You are luckey!”とホテルの人にも言ってもらいました。
機嫌を損ねるポイントはいくつもあったと思うのだけれど、そこはスルー。そう言うのがきっと大事。
2.嬉しい!と思ったことを素直に表現していくことが好循環を生む。
ホテルのスタッフも人間だから。
喜んでくれるともっと何かできないか考えてくれるんだと思う。
私がお部屋でだらっとしていた時にターンダウンのハウスキーピングが来た。今じゃなくても・・・とおもいつつ、私の若い友人がホテルのお掃除のアルバイトをはじめてその大変さを聞いているので、「すぐ着替えて出かけるから、お掃除のボタンを押すから少しだけ待って!」ってお願いしてラウンジに。カクテルタイムにはまだまだ時間があって、誰もお客さんがいないところに行ってしまったのだけれど、「ちょうどハウスキーピングの時間になったから、ちょっとここでお仕事させて!」って言えば、ニッコリして席に案内してくれた。そして、10分も早く「準備ができて、あなたが一番乗りのゲストよ!」なんて言ってくれてなんか楽しくなりました。
今日は、ジャカルタ名物のサラダ「ガドガド」をサーブしてくれると言うからそれを頼んだら、本当においしくて、「すごいおいしい!」って言ったらシェフが飛んできてお代わりをくれました。
日本にいれば、そういうことがうまく言えない私。英語になると語彙数も限られるから、饒舌になる。本当は嬉しさを手を変え品を変え表現するような、素直さがコミュニケーションのコツかもしれません。
3.言葉は言葉通りに受け止めておくのが好循環を生む
私は空気が読めないのがコンプレックス。だから、時々ナーバスな時は、最悪の事態を想像しながら、若干ピリピリして物事を進めていたりする。
ひとり旅に出れば、私のこと知っている人は誰もいない。だから素でいられる。空気を読まなくても誰も非難する人もいない。そうなれば肩の力が抜けるのよね、きっと。
語彙が限られているんだから、正しく伝わることが大事。Noと言ったら気を悪くするかなあ‥なんて考えてる暇ないもの。
向こうも、私の希望をどうにかくみ取ろうとしているから、先方のNoもそれ以上の悪意を感じる必要もない。
シンガポールは失敗だったなあ・・・と思う。期待値も高かった。何かと嫌だなと思うことが続いて、最後はもう2度と来るもんか!なんて気分になった。それって誰も得しない。
何が出来て何が出来ないのか、もっと直接的な言葉でコミュニケーションした方が良かったかなと思う。
同じ香港資本のホテル。きっと根本は同じはず。私の向き合い方ひとつでこれだけ、その都市に対する印象まで変わってしまう。
ジャカルタっていいところ、シンガポールはいまいちかな・・・って思うのは、きっと私の問題。普通の人は逆ですよね。
人間関係は合わせ鏡と言うけれど、旅の経験もきっと同じ。好循環させたいと思えば、こちらが寛大になり、楽しむことがきっと大事なんだと思います。
来月はお仕事でヨーロッパ弾丸。ほっておけばとてつもなくお金がかかってしまい、気分が沈みがちになりそう。そういうポイントが分かっているのだから、CAさんが教えてくれたように食べ物持参、飲み物持参で、周りの風景をご馳走に楽しんでくる、ちゃんと大人の旅を覚えていこうと思います。