第2回・動画制作反省会
『【手書き】デュエマWINで悪/魔/の/踊/り/方』を制作しました。
どこから書きましょうか。そうだな、まず作り始めたきっかけをば。
とある人のカバーからこの曲を知ってしばらく原曲をヘビロテしていたのです。歌詞と曲調を追っていくにつれて「ウィンくんに似合いそうだな〜」と思ったのが始まりです。動き出してからは早かったですね。
背後の影に急かされているような感じで期間中は他のことにあまり集中できなかったなと。イヤちゃんと本業(グループワークのリーダーとか)もやってます!おろそかにして!ません!から!!!!!(ホントか?)
動画にしたいと思った曲は何回も聞いて描きたいシーンを脳内出力する習慣があるんですが、制作期間中は本当に1日5回以上聴いてたみたいで自分で笑いました。原曲聴いて動画作るテンションを作らないと最後まで保たないからしゃーない。
編集中、画像と音を合わせる場面で曲を断片的に聴いてると鬱々としてくるのでそういう時は一旦手を止めて原曲をYoutubeでフルで流すのです。そうやってモチベーションを維持していました。無限ループ?
自分でもこんなに短期間(10日)で完成すると思ってなくて若干引きました。ハリキリすぎでは?暇か?暇じゃない(本業が)。過去に作った素材と積み上げた知識に助けられたところは多いなとも思います。全素材描き下ろしだったらしんでた。ほとんどのカット描き下ろしだけど(矛盾)。
当方、本業が美術学生(平面芸術系)なんですが映像作品作りたい!という矛盾を前々から抱えていまして。いや過去に映像作って卒業していったOBOGが居るので違和感はないはずなんですが同学科内同学年内では少数派なので(気にしい)。そうなると技術はほとんど独学で。周囲の映像制作者たちに助けられています。いつもありがとうございます・・・!
できたこと
変に悩まず切り替えて作業できたのは良かったかもしれません。
これ以前にも何個か作ってたんですが理想と実際できたものの差に愕然として結局完成しませんでした。あと作ったパートを見返しすぎて手直しが終わらない、など。一度完成させないと改善点が見えづらくて目標に近づけない、というのは今回学んだことです。
フレーム単位で音と画像を合わせる技も覚えました。音ハメが決まらないとモヤっとするのでね。プリコンポーズした素材を微調整するのが大変でした。そういえばAE上で編集する際に「レイヤー構成これでいいのか?」という不安が毎回あります。あまりにぐちゃぐちゃなので自分のは見せられませんが。他の人が完成させた動画のaepファイル見たい〜。もっと綺麗なはず・・・多分。
テキストのモーション──パーツ分けして一個一個が動くようなやつ──はトップクラスで苦手な作業なので今回はやらないことを前提に作業していました。プラグイン無い限りは無理な気がする…それか事前にプリセット登録しておけばいいのかな?わからん。なんにしてもそっちもマスターしたいですね。
タイトルやサビの文字に関してはデジタルフォント(FOT-筑紫明朝Pr5)を変形する手法を採りました。今回はMedibang Paint(Android)を使用しましたが特にこだわりはないです。テキストをラスタライズした後メッシュ変形できるアプリであればなんでもいいです。スマホアプリなら日常のスキマ時間にできるのでね。いいよね。
文節ごとに一括でラスタライズして編集してるので、基本的に一文字伸ばせば隣接している文字も一緒に伸びます。視認性とカッコ良さとの戦いでした。特にひらがな。動かしすぎると「これ本当に『ら』か?」みたいなゲシュタルト崩壊に突入するのでムズカシイ。文章(歌詞)の印象に合わせて尖らせたり揺らめかせたりするのは楽しかったですね。作字する人の気持がわかった気がします。
やりたかったけどできなかったこと
文字に関連する話。初めはGraffitti的な表現を入れたいなーと動いていたのですが、あまりにも作業量と私が作るロゴのクオリティが比例しないので今回はボツにしました。今回Liminal space的な場所にウィンくんが立っているのはそういった表現をやりたかったから、ですね。文字が持つ印象と意味の関連性は本業でも常に考えていることです。
総括とか
今回は原曲MVの表現をほとんどなぞらない方向で制作しました。尊敬する動画師の方が「元のMVとは違う方向でやるのも楽しいよ」と仰っていたので。今回は『踊』の動画と違って自分で画面をある程度コントロールできる余裕がありました。と同時に「最低限このカット/素材が無いと成立しない!」という焦りも生じまして。実際成立しているかどうかは動画本編を観ていただくとして。
二次創作で色々描いてると友人に「熱意あるね」と言われるんですがそう言われるとあまりピンとこなくて。日常でのストレスをぶつけているところはあるなとは思います推しをサンドバックにするな。
「いっせーので/狂っちまえ/惨めな姿で」ではないですが爆発しそうな/爆発させたい感情をドカンとぶつける傾向はあります。それが反映されたのが今回の作品です。
何もかも無責任だ〜〜〜〜!!!ア〜〜〜〜!!!!
(突然の大声)
次映像作るなら陰鬱なもの以外がいいですね、表現の幅も広げたいですし、他の人が観て安心できるやつが作りたいですし(他の人が観て安心できるものとは?しかし実際暗い質感のものを作ると親や知り合いから心配されるのはある)。
ザラッとした質感のフィルタ使いがちなのでフラットな画面でも作ってみたいですね〜!シンプルな色とループアニメーションで構成されているMVも好きなので。可愛いですよねえ〜。
最後にfusetterに上げた、映像に込めた暗喩のメモを置いて結びといたします。あくまでもメモなので読み飛ばしていただいて大丈夫です。まあでも多少は伝わってると、いいなあ。
それだけです。
(終わり)