子供はいないんです、と言った時の微妙な空気の突破パターン3選
世の中に育児に関する話はたくさん溢れているが、まだまだ子なし女性の声というのは少ない。
なぜなら、とにかく大っぴらにしにくい。
これに尽きるのではないか。
なんとな〜くだけど昭和が終わってもなお色濃かった「子供を育てて初めて一人前」といった考えや「我が子を抱くのが女の幸せ」といった考え……
もう若い世代にはこういうこと表立って口にする人もいなくなった。それぞれに他者には分からない都合があるし、なにが幸せかはそれぞれが決めるものだという時代の流れ…グッジョブ。
そんな状況でもやはり新しい人間関係で一度は訪れてしまう「子供はいないんです」と自己紹介する時の気まずさ。
子育て真っ盛りの同世代の中で、私たちはたいてい少数派だ。
私など、聞かれるのも嫌だし自然と察してもらうタイムラグがあったりすることも煩わしく思うため、結構早い段階でタイミングがあれば「子供はいないんですけど」と挟んでしまう自意識過剰人間である。
そんなとき微妙な空気になった時の言い訳…いや、言い訳じゃない。説明パターンをここに記しておこうと思う。
……絶対になにも言わせない!!
vol.1
うっすらと同情を引く戦法
相手:お子さんは?
自分:いないです!
相手:あら、そうなんですか…!
自分:…私たち、揃って不妊なんです。
(深掘り&子供の良さを勧められるのをガード)
相手:あっ、そうなんですね…。
自分:はい、親と社会のために産まなければと思って妊活はしてたんですけど結局だめで。
(努力を見せることで反感を持たせない)
相手:へぇ…。
自分:でも、そこで不妊治療を勧められた時に「そういえば子供が欲しいって思ったことないな」って気づいたんですよね。
(羨んだりしてないので安全ですよアピール)
相手:それならいいですね。
はい平和〜!!!
相手に余計なことを言わせる隙を与えないのは自分を守るためでもあるし、相手との関係を悪くしないためでもあるのだ。
選択子なしの方でも、説得される流れを避けるために諸事情らしきものを偽装工作しておくことは一種の防衛策としてアリなのではないだろうか。
よっぽどの人でなしでない限り、人はすでに弱っている人をそれ以上責めようとはしない。プライドを捨て、あらゆる時に便利な「しょうがない」を勝ち取れ。少々の悲哀はむしろ色気。
お次は別の角度からのパターン。
こちらは「まだまだこれからよ〜!」なんて望んでもいない励ましを受けてダメージをくらってしまった場合なので若干ケンカ腰かもしれない。あしからず。
vol.02
逆の立場を想像してもらう戦法
相手:あなた、お子さんは…?
自分:うちは大人二人だけですね。
相手:あら、子供はかわいいよ〜。
自分:いえ、大丈夫です。
相手:まだ若いじゃない、これからだよ!
自分:ハリネズミ飼ったことあります?
相手:…え?ハリネズミ??
自分:ハリネズミめちゃくちゃかわいいんですよ〜!!絶対飼ったほうがいいですよ〜!!
相手:いや…ハリネズミ…なんで??
自分:あなた私に同じこと言ってますよ。
いや若干ホラーだわ。
これはもう良好な関係を築くのは期待できませんね。やっつけちゃってますもんね、最後。ゴング鳴ってますもんね。
下手したらハリネズミなんかと人間の赤ちゃんを一緒にするなんてと憤慨されるかもしれない。いやハリネズミかわいいよ、ハリネズミ。
求めていないものを押し付ける行為を逆の立場から振り返ってほしいという意図がありますが、こんなバトルしたところで価値観の違う者同士。おそらく分かり合えないのでしょう。
たぶん現実的には「なんか変なやつ」と思われること必至。でも遠ざけたい相手のときに有効かもしれない。
お次はこちら。
ギャグトーンでさらりとかわしたいあなたに。
vol.03
「こいつはダメだ」と諦めさす戦法
相手:お子さんは?
自分:いないんですよね〜。
相手:子供はいいよ〜。かわいいよ。
自分:
来世では産みますんでぇぇェェ!!!
勘弁してくださいぃィィィ!!!!!!
終了。
これで相手もさすがに「もうこの話題には触れるまい」と察してくれることだろう。会話だけじゃなく関係も終了するかもしれんけど。
以上、3つのタイプの戦法を紹介した。
これってもしかしたら「結婚はいいよ〜」にも応用できるやつかもしれない。
ここまで書いてみてなんだけど、結局なんも言わないのが美しいかもしれない。秘するが花ってね。
物憂げに微笑むだけ…これができたらゴールなんじゃないだろうか。
しかし私たちは勝手に哀れまれることをヨシとしない戦士。守れ、自己肯定感。戦え、戦え、戦わなければ勝てない!!!
…いや、そもそも人生って他者と比較するものじゃないし、勝ち負けじゃないけどね。闘っているうちはまだまだコンプレックスから解放されたとは言えない。とほほ。
だれに何を言われようと揺るがない精神、それを会得するのが結局いちばん。嗚呼、強くなりたいものだ。