クラクフ留学日記〜留学に行こう②〜
はじめに
この記事は、2022年3月に作成した留学記です。
クラクフ留学に向けた手続きの記録を残しております。
私の大学の特性上、あまり参考にしづらい部分もあるかとは思いますが、どうぞご容赦願います。
内容は全て、2021年1月頃~9月頃のものですので、留学を考えていらっしゃる方は、最新情報を確認して準備されることをお勧めします。
この記事が、ポーランド留学に興味を持たれている方の一助となれば幸いです。
Dzień dobry! こんにちは!
前回から、この留学に来るまでの経緯を書き残しています。かなり行き当たりばったりですので、決して参考にはなさらず、雰囲気を掴むものとしてお読みいただければ幸いです。
(ここから更に行き当たりばったりさが加速します)
〈前回までの流れ〉
2021年2月ポーランドのNAWA(英:National Agency for Academic Exchange)という公的機関が定期的に募集する、ポーランド政府給費留学に応募しました。4月、審査に必要な書類を提出し、2021年5月、ポーランド語で行う面接審査を待ちます。留学の面接審査は、在日ポーランド大使館において対面で行われる予定でしたが・・・
2021年5月7日
新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言の延長に伴い、面接審査がオンラインに変更されるとの連絡がありました。面接審査の日付は5月14日です。
この頃、ネイティブの先生が、面接に向けた語彙の確認やスピーキングの練習機会を設けてくださいました。ひとまずこれで安心です。
2021年5月14日
オンライン面接審査の日です。まずは自己紹介をし、その後に質問という流れだったと思います。質問項目は、「ポーランドの何に興味があるのか」「どうしてポーランド語を勉強し始めたのか」「ヨーロッパの中でポーランド以外に行ってみたい国はどこか」といった、シンプルな質問ばかりでした。緊張のあまり噛みまくりましたが、どうにか終わりました。
その日の夕方には、大使館から大学の先生に「全員合格」との連絡があり、ひとまず私たちは10月からポーランドに行くことが決まりました。
しかしながら、この時点ではまだ留学先の大学が確定したわけではありませんでした。また、渡航するためにほぼ必須となる新型コロナウイルスワクチンの接種も、一体いつになるのだか分かりませんでした。それらが決まらないことには具体的な動きもほとんどとれません。
この時点で、留学に行くために残されているタスクは、大まかに以下の通りだったと思います。
l 新型コロナウイルスワクチン接種およびワクチン接種証明書の取得
l 航空券の購入
l ビザの取得
l 休学願・休学留学申請書等の提出
l 海外留学保険への加入
l OSSMAへの加入
l たびレジ・オンライン在留届の提出
・・・その他多数
ただし、私は決して5月時点でこれらのタスクを全て認識していたわけではなく、まだ、「ワクチン打って航空券買ってビザとれば行けるんでしょ〜」などと、大変腑抜けた態度でおりました。
私がこれらのタスクを全て正確に把握し、準備に奔走し始めたのは7月〜8月です。なんと渡航の1〜2ヶ月前。こんなことではいけません。本当に反省しています。
とは言っても、ビザの発行には、留学先の大学決定と、「入学許可証」が必須だというのも事実。例年であれば、7月下旬にはそれらが確定するとのことでしたが、待てど暮らせど、お知らせが来ません。
この間に(7月6日と8月3日の2回)、ありがたいことに、私の大学でのワクチン集団接種を受けることができ、懸念事項は一つ解決しました。しかし、肝心の「入学許可証」・・・
2021年7月30日
留学に向けたサポートをしてくださっている先生から、以下のようなメールが届きました。
>ポーランド政府奨学金留学について、念のため進捗状況を問い合わせたところ、早くて今>日遅くて週明けには詳細についての連絡があるそうです。もうしばらくお待ちください。
・・・待ちます。何も来ません。
2021年8月6日
>先ほど大使館から連絡が入りました。
>NAWAでの手続きがまだ続いているとのことで、もう少しお待ちくださいとのことです。
>手続きが終了次第、NAWAから皆さんへ直接メールで連絡が行くそうですので、よ>ろしくお願いします。
・・・待ちます。
2021年8月13日
>先ほど、大使館から連絡があり、すでに皆さんがNAWAの留学に関する情報システムに登録できる状態にあるそうです。
おそらく、この日のうちに大使館の担当者の方からNAWA(英:National Agency for Academic Exchange)のWebシステムへの登録の詳細に関するメールが届き、登録したと思います。しかし、これで入学許可証や、奨学金の給付決定通知が手に入ったわけではありません。ビザ発行はまだ出来ません・・・
ビザ発行手続きをするためにはまず、駐日ポーランド大使館に事前に訪問予約をする必要があるのですが、入学許可証がいつ入手できるのか分からないため、その予約もできませんでした。
もどかしい気持ちではいたものの、同時に、「一番大事な書類が揃っていない」ということによって、留学準備に対する気持ちが緩んでしまい、私はこの間、他の書類を揃えることもせずただぼんやりと、残り少ないアルバイト先での勤務をこなし、ポーランド語の復習などをしていました。
しかし、当然、この間にも大急ぎで用意しなければならない書類はたくさんあったのです。私は大馬鹿者です。本当にこんなことではいけません。この時の私に往復ビンタします。
ところで、ビザ発行に必要な書類って?
ここで、ビザ発行に必要な書類をご紹介して、今回の日記を終了します。
入学許可証はまだ届かなくとも、他に自分で手配できる書類はたくさんあったということが分かるかと思います。
(2021年時点での情報です。ご自身が留学される際は、その時点で最新の情報を確認してください。)
l 写真1枚(6ヶ月以内に撮影したもの35*45mm、背景は白指定)
l パスポート(有効期限がビザの有効期限終了からさらに3ヶ月以上あるもの)
l ビザ申請書(大使館のオンラインシステムで入力し、印刷・署名する)
l パスポートの顔写真ページのコピー
l 往復航空券または予約確認書
l 復路航空券が未購入の場合は、
―滞在目的の終了後、ポーランドに不法滞在せず帰国する意思
―帰国に必要な航空券を後日購入する用意があること
を記載した自筆署名入りの宣誓書を提出する
l 滞在場所の証明(学生寮の予約証明書など)
l 海外旅行傷害保険の加入証明(補償額や有効期限についても要件あり)
l 滞在資金の証明書類(1日あたりの必要最低額等の目安あり)
―申請者またはスポンサー名義のクレジットカードの利用可能額を証明する書類など
l ポーランドの学校からの入学許可証または在学証明書
l 学費が支払い済みである証明、学費免除の場合は、その点が明記された学校が発行する書類
l スポンサー(親権者または扶養者)からの同意書
l スポンサーの現在の就労先からの在職証明書
l スポンサーとの家族関係が証明できる書類(戸籍謄本または抄本)
l (申請者が日本国内で在学中の場合)在学証明書
ちなみに、「宣誓書」「同意書」などの書式は用意されていないため、ポーランド語または英語で、自身で作成する必要がありました。
こんなにも書類が必要で、しかもその多くは、即日手に入るようなものではありません。
本当に、早めに準備しておくべきでした・・・