クラクフ留学日記〜留学に行こう①〜
はじめに
この記事は、2022年3月に作成した留学記です。
クラクフ留学に向けた手続きの記録を残しております。
私の大学の特性上、あまり参考にしづらい部分もあるかとは思いますが、どうぞご容赦願います。
内容は全て、2021年1月頃〜9月頃のものですので、留学を考えていらっしゃる方は、最新情報を確認して準備されることをお勧めします。
この記事が、ポーランド留学に興味を持たれている方の一助となれば幸いです。
Dzień dobry! こんにちは!
今回からしばらく、この留学に来るまでの経緯を書き残しておこうと思います。
しかし、留学の条件や日程等は毎年異なるでしょうし、私自身は決して計画的に準備を進められたわけではありませんので、決して参考にはなさらず、あくまでも雰囲気を掴むものとしてお読みいただければ幸いです。
どんな留学制度を利用してポーランドに?
まず初めに、私が現在利用している留学制度がどのようなものであるのかお伝えします。
私は、私の学科の先生からご紹介いただいた、「ポーランド政府給費留学」制度を利用して留学しています。形式としては、「休学留学」ということになります。
これは、ポーランドのNAWA(英:National Agency for Academic Exchange)という公的機関が定期的に募集するもので、私たちの場合は私たちの大学を通してNAWAに留学生として推薦していただき、NAWA側の承認をいただいて留学決定、という流れで手続きを進めました。
以下、時系列で経緯を綴っていきます。
2021年2月上旬
「ポーランド政府給費留学」生を募集するメールを学科の先生からいただきました。
以下、先生からいただいたメール本文より、この制度の概要を記した部分を引用します。
>2021年度ポーランド政府給費学部留学【概要】
>留学期間:2021年10月1日から2022年6月30日(9か月間) ※本学の派遣留学では>ありませんので、本学では「休学留学」になります。
>留学先:ポーランド各地の国立大学
>待遇:授業料免除及び奨学金支給1,250 PLN/月(前年度実績)
>募集人数:8名
>ポーランド政府に推薦できるのは、以下の条件を満たす本学でポーランド語を専攻する学部学生:
>1 本学における学業成績が優秀であること
>2 ポーランドを卒業論文/卒業研究の対象としていること(学部やゼミは問いません)。
>(注)この奨学金は単なる「語学研修」ではなく、本来「学術研究」のために支給される奨学金であることから、ポーランド語の勉強だけではなく、ポーランド語を使ってポーランドに関して研究したい人が望まれます。
>3 原則的には2021年4月の時点で3年生以上の学生が対象ですが、過去には優秀な2年生が選ばれ、留学しているケースもありますので、現在の1年生にもチャンスはあります。
>今年は新型コロナウィルス感染拡大の状況により、オンライン留学になる可能性がありますのでご注意ください。
2021年2月中
まずはNAWAに推薦する学生を決めるため、学内での選考があります。
上記の募集要項を読んだ上で、自分が留学したい大学・都市名と共に、政府給費留学生として推薦していただきたい旨を先生に連絡しました。
少し話はそれますが、私はこの時期から、アルバイト先である個別指導塾に「今年の8月頃に留学のため辞める可能性が高い」ということを繰り返し伝え、スムーズに辞められるよう根回しをしていました。ただし、この頃は一般の方向けのワクチン接種が進んでおらず、そもそも海外渡航ができるかすら不明瞭だったため、伝え方には迷いました。
2021年3月2日
募集人数に対して応募人数が少なかったためか、幸い応募者全員をNAWAに推薦していただけることが決まりました。次に控えているNAWA側による選考に向けて、4月16日までに、NAWAに提出する、以下の出願書類を揃える必要がありました。(こちらも、先生からいただいたメールより抜粋します)
また、5月中旬には駐日ポーランド大使館にて選考のためポーランド語での面接があるということも、この時点で知らされました。
>1. 出願書(所定用紙A):修正等をすることがあるので、許可が出るまで写真は>貼らないでください。
>2. 経歴書:氏名、学歴[大学以上については学部・学科名]等を記載すること。
>3. 研究計画書:留学志望の理由、留学中の研究計画、帰国後の計画を詳しく書>くこと。
>4. 大学の学業成績証明書[英語版]
>5. 大学の在籍証明書[英語版]
>6. 健康診断書(所定用紙B):病院および医師の印章を必ずもらうこと。
>7. 写真 4cm x 5cm、上半身脱帽、マスクなし、6ヶ月以内に撮影したもの。裏>面にローマ字で氏名を記入すること。
(所定用紙A・Bは先生からいただいたメールに添付されていました)
上記の書類のうち、1:出願書、2:経歴書、3:研究計画書は、ポーランド語で書く必要がありましたが、ネイティブの先生が添削をしてくださるとのことで、語学面の心配はありませんでした。
大変だったのは、3:研究計画書の具体的な内容です。この留学制度は、「ポーランド語を使って研究したい」という学生を対象にしたものであるため、ポーランドに関わる研究の指針を示す必要があるのですが、正直なところ、この時点で私の研究テーマはとても曖昧でした。研究計画書を仕上げるために論文や関連書籍を読み、研究テーマを再度見つめ直した、という格好です・・・(反省しています)
6:健康診断書も少々厄介でした。健康診断及び英文診断書の発行を行っていただける病院は、「(地域名)健康診断 英文診断書」とネット検索すればすぐに見つかりました。しかし、私が選んだ病院では意外にも予約が混み合っており、3月末に健康診断、4月8日に診断書の受け取りという、余裕のない日程となりました。また、保険は適用されないので、検査代や診断書の費用は全て自己負担です。合わせて20,000円ほど掛かったと記憶しています。
2021年4月16日
書類の準備が終わり、次に待っているのは5月中旬の駐日ポーランド大使館でのポーランド語による面接でした。
今回の記事はここまでとします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。