クラクフ留学日記〜留学に行こう④〜

はじめに

この記事は、2022年4月に作成した留学記です。
クラクフ留学に向けた手続きの記録を残しております。
私の大学の特性上、あまり参考にしづらい部分もあるかとは思いますが、どうぞご容赦願います。
内容は全て、2021年1月頃~9月頃のものですので、留学を考えていらっしゃる方は、最新情報を確認して準備されることをお勧めします。
この記事が、ポーランド留学に興味を持たれている方の一助となれば幸いです。


Dzień dobry! こんにちは!

前回につづき、留学に来るまでの経緯をダラダラと書き残していきます。(読みづらくて申し訳ありません)

2021年夏時点での情報、また、あくまで「自分達の場合」を書いておりますので、決して参考にはなさらず、雰囲気をつかむものとしてお読みいただければ幸いです。


(前回までの流れ)

2021年9月上旬。

ポーランド行きの航空券も購入し、いよいよ留学出発が迫ってくる。学生寮への入居も決まり、一安心。

しかし、留学準備はまだまだ終わっておらず安心どころではない。

残りの準備は主に以下の4つ

1. ビザの発行

2. 休学届及び、単位認定申請有の休学留学申請書類提出

3. 学生寮へのデポジットの支払い

4. ポーランドでの生活資金管理方法の確立


今回は、準備の項目別に時系列でまとめていきます。


1(ビザの発行)〜入学許可証はどこ?〜

ビザの発行にあたって、最後の問題点となっていたのは、申請書類のうち、電子署名付きの入学許可証がまだ留学先大学から来ていない、ということでした。

実は、8月下旬の時点で、学科の先生方が留学先の大学に、正式な電子署名付きの入学許可証原本をお願いして下さっていたのですが、なぜか(?)まだ私たちの元には届いていませんでした。


2021年9月1日

ビザ申請のために大使館を訪問するには、事前予約をする必要があります。入学許可証が手に入る目処は立っていませんが、このまま待っていても埒があかないので、予約を入れてしまおうと思いました。

大使館のホームページから訪問予約専用ページを開いて予約・・・しかし、なぜか途中でエラーメッセージが出て予約できません。

焦りに焦って手持ちの電子機器全てで試しましたが、同じ結果になってしまいます。さらに焦って、大使館に問い合わせのメールを書いたところでふと気づきました。

「Safari(Appleの標準ウェブブラウザ)から開いているからでは・・・?」

そして別のブラウザからページを開くと、無事に予約を完了できました。


ちなみにこの、ビザの申請書類がなかなか揃わない、という状況は、この時期ヤギェロン大学への留学準備をしていた学科の同期も同じでした。

そこで、大使館の方が私たちの「入学許可証が無い」という問題に対して、個別にではなくまとめて対処してくださることになりました。

具体的には、大使館の担当職員の方や、大使館関連機関の方が、私たちの入学許可証の原本をお持ちでないかどうか、探してくださいました。

というのも、以前(2021年8月)、語科の先生が私たちに「大使館から届いた」入学許可証のコピーを送ってくださった以上、大使館に原本がある可能性が高かったためです。

しかし、見つかりません。

最終的に、大使館の方が直接ヤギェロン大学に電子署名付き入学許可証を申請し、それを私たちが提出した他の書類に加えて、ビザの審査・発行手続きをしてくださることになりました。大変丁寧に対応してくださり、ありがたいばかりです。


また、同期の中には、申請書類の一つである、滞在場所の証明(入寮許可書)などが揃っていない段階で申請をせざるを得なかった人もいましたが、相談したところ、「入学許可証などの重要な書類が揃っていれば、居住場所に関しては、『大学が寮を手配する』という文言のある書類でもよい」との回答をいただけたそうです。

このように仕方の無い事情がある場合は、相談してみれば意外に柔軟な対応をしていただけることもあるのかもしれません。(あくまで「自分たちの場合は」そうであったというだけですが)


2021年9月7日

ビザの申請のため、大使館に行く日です。書類が全て揃っているか、二度も三度も確かめます。提出書類によっては、コピーを提出すれば原本を返却していただけるものもあるので、コピーと原本が両方揃っているかもチェックします。入学許可証については、ひとまず「入学許可証のコピー」を提出することになっていました。

訪問予約の時間に絶対間に合うよう、早めに出発します。


(大使館は恵比寿駅から徒歩圏内です。久しぶりに訪れた都会の景色に思わず心が弾みます)


申請書類の提出は問題なく終わり、あとは審査結果を待つのみとなりました。

ちなみに、駐日ポーランド共和国大使館で日本国籍の者がポーランドに滞在するビザを申請する場合、申請料金は免除となります。(いいんですか?!)


2021年9月13日

大使館の方から、ビザが発給されたとのメールをいただき、後日受け取りに行きました。

やっと肩の荷が降りたような気分であまりに嬉しく、その夜は家族でピザを食べました。




2(休学届及び、単位認定申請有りの休学留学申請書類提出)〜人生初の休学〜

これに関しては、基本的に「休学留学・単位認定に関する手続きマニュアル」に従って提出書類の準備をしていました。大体の書類は、比較的簡単に揃いました。

しかし困ったことに、教務課への提出書類のうち「授業内容を示す資料」をどう入手したらいいのか分かりません。もちろん(?)、9月初旬の段階ではまだ留学先大学のシラバスなど来るはずもなく・・・

そのことを教務課の方にご相談したところ、ひとまず「授業内容を示す資料」の提出は待っていただけることになりました。ありがとうございます。

2021年9月6日、休学届や単位認定申請有りの休学留学申請書類等々、休学留学にあたり私の大学側が求める書類を提出しました。(「授業内容を示す資料」以外)

そして9月半ば頃、USOSweb(ヤギェロン大学の学務情報システム)から授業概要をダウンロードし、「授業内容を示す資料」としてメールで教務課に提出しました。


(USOSwebから授業内容をダウンロードできることを教えてくれた同期に感謝です)


ちなみに、私たちが留学中に受ける授業内容や時間割が詳細に知らされたのは、10月に入って授業が始まってからのことでした。




3(学生寮のデポジットの支払い)〜先延ばしの害・Wiseとの出会い〜


2021年9月1日

ヤギェロン大学の入寮許可書が届き、それとほぼ同時に「入寮前にデポジットを支払っておくこと」そしてデポジットを振り込む口座番号を示したメールが学生寮から届きました。

しかし、支払い期限が書いてありません。この頃は他の用事(ビザやら休学留学申請書類やら・・・)で手一杯だったため、後回しにすることにしました。(ダメです)


2021年9月6日

再び寮からメールが届きました。見ると、「寮のデポジットを9月10日までに払うように。払われない場合は寮の紹介は失効します」と恐ろしいことが書いてあります。

(先延ばしにした私が悪いのですが、そういう大切なことは最初から言っておいてほしいものです。)


つべこべ言っても仕方がないので、送金手段を模索します。

銀行の海外送金?ダメです。今からでは10日に間に合うかどうか分かりませんし、だいいち手数料がべらぼうに掛かります。

結局、同期にアドバイスをもらい、Wiseという国際送金サービス(旧称:TransferWise)を利用することにしました。なんでも、速くて送金手数料が非常に安いのだそうです。

Wiseのアカウント作成には少々手間がかかりましたが、無事完了。さっさと指定の口座に寮のデポジットを振り込み、何とか9月10日の振り込み期限に間に合いました。

これで本当に宿無し回避です!


(Wiseのことを教えてくれた同期に感謝です)



4(ポーランドでの生活資金管理方法の確立)〜裏技?〜

ポーランドでの生活資金源は主に、以下の三つを想定していました。

l 日本から持って行くクレジットカード

l ポーランド政府からいただく奨学金

l 日本円の現金(事前に一部両替、必要に応じて現地で両替)


ポーランド政府からいただく奨学金は、ポーランドの銀行口座に振り込まれるため、現地に到着して口座を作るまでは頼りにできません。

そんなこともあり、万一に備え、2021年9月頃、クレジットカードの限度額引き上げ手続きを行いました。


(補足)

ちなみに、先ほど↑アカウントを作成したWiseは、当初生活資金管理方法としてそれほど重要視していませんでした。

しかし後になって、「急遽現地通貨で多額の現金が必要になったが、手持ちの日本円の現金を両替したくはない」という際に役立ちました。

まずWiseに登録した自分の日本の銀行口座から、ポーランドの自分の銀行口座に送金し、それをポーランドの自分の口座から引き出すのです。

クレジットカードのキャッシング機能を使うより時間はかかりますが、はるかに安い手数料で現地通貨の現金を得られます。


留学前の重要な事務手続きはこれでおおよそ終了した…はずです。

これ以降、持ち物の準備を大急ぎで進めていくことになります。

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