ヒナドレミのコーヒーブレイク オオルリを探して
こんにちは、ヒナドレミです。皆さんはオオルリという鳥を見たことがありますか?とても美しい色をした野鳥で、一度は見ておきたい鳥の一つです。
オオルリを探して
6月のある日、私はオオルリを探しに とある野鳥公園を訪れていた。オオルリは山や渓流沿いの森に生息する野鳥で、夏になると日本にやってくる。オオルリのオスは、美しい瑠璃色(青色)で、さえずりも美しい。その日その地は、入梅しているにも関わらず雲間から太陽の光が差し込むような、そんな天気だった。
私がオオルリという野鳥を初めて見たのは、偶然だった。それはある事物を調べに図書館に出向いた時のことだ。おすすめ本として棚に乗っていた本の一つに『鳥の図鑑』があり、その表紙に載っていたのがオオルリだったのだ。そして私は思わずその本を手に取り、図書館の一角でその図鑑に見入っていた。「なんて美しい鳥なのだろう」私は、何分か後にはその鳥に惹かれていた。
それから1週間後の今日、私は野鳥公園にバードウォッチングに来たのだった。バードウォッチングは生まれて初めてで、その知識は全くなかった。往路の電車の中で、図書館で借りてきた野鳥の本に目を通した。「運よく、オオルリを見ることが出来ればいいが・・・」この公園では、かなり高い確率でオオルリを観察することが出来るらしい。
園内に入った途端「あっ」私は忘れ物をしたことに気がついた。バードウォッチングには欠かせない道具である双眼鏡だ。初心者でもそれぐらいは分かるだろうが、「オオルリを見ることができる」と高揚し失念していた。しかし、もう入園料を支払ってしまったことだし、「まあ何とかなるさ」と開き直った。
「案ずるより産むがやすし」で、園内にはフィールドスコープといって野外での自然観察に使用する「地上望遠鏡」が常設されていた。また観察小屋や観察窓も複数あった。
園内はかなり広く自然にあふれた場所である。とりあえず私は、オオルリの見ることができると言われたエリアを目指した。これからあのオオルリが拝めるかもしれない。私はドキドキ、ワクワクが止まらない。
完