ヒナドレミのコーヒーブレイク 秋が来る前に
こんにちは、ヒナドレミです。8月も もうすぐ終わり。今年の夏は避暑地にも行かず、夏らしいことはあまりしなかった気がします。でもかき氷は食べました!
秋が来る前に
涼しさを増したそよ風が、微かに秋の香りを運んでくる。心なしか柔らかくなった日差しに、秋の気配を感じる今日このごろ。セミは鳴きおさめだと言わんばかりに、声を張り上げて鳴いている。そして夏に咲く花たちも、咲きおさめだと言うように力を出し切って咲いている。軒下の風鈴が、秋を誘うかのように寂しげな音色で鳴っている。夏のこの景色を目に焼き付けておこう、私は何故かそう思った。
全てのものが、少しずつ秋へと変わる準備をしている。それに遅れを取らないように、私も秋へと向かう準備をする。ひと夏の思い出を小さな宝箱に閉じ込め、辛くなった時だけその箱を開けよう。七色に輝くその宝箱は、私だけの秘密の箱。その箱の中に入っているものは、甘酸っぱい、あるいはほろ苦い夏の思い出だけではない。思い出とともに夏の香りや夏の音も詰まっている。箱を開けると、夏の幻影を垣間見ることができる。輝かしい時を過ごすことができているのなら、その箱を開けることは決してないだろう。
「今年の夏も もう終わりかぁ」と声に出してしみじみと呟く。毎年、夏の終わりになると無性に切なさが襲って来る、夏が終わってしまう切なさが。
しかし不思議なもので、秋になると秋という季節や環境に順応して、その中に溶け込んでいく、何事もなかったかのように・・・。そしてまた秋の終わりを迎えると、同じことを繰り返していく。
暦の上ではもう秋だが、8月はまだ夏だ(悪あがき)。これから何ができるだろうか?童心に帰って花火を買ってやってみようか?それともバーベキューがいいかな?今、私が一番したいことは、海に行くことでも避暑地に行くことでもないと思うが、何をしたいのか?と聞かれるとよく分からない。夏らしい何かであることは確かだ。秋になる前に、その何かを考えて実行したい。8月もあと10日足らずではあるが「夏を満喫した」と言えるような夏にしたいと思う。 完