シグテューナ/スウェーデンについて
こんにちは。最近なぜかスウェーデンを思い出すことが多くあります。そしてその度にある一つの街を思い出します。それはSigtuna(シグテューナ)です。訳あってとても思い出深い場所です。
私は基本的にとてもフットワークが軽く、未知の場所への旅も好きなので、スウェーデンで勉強に煮詰まった時にどこかふらっと行けるところはないかと情報収集をしていました。
そこで、ある日スウェーデンのストックホルム大学に同じ時期に留学していた友達とチャットしていた際にたまたま彼が最近訪れて好きになった場所を教えてくれました。それがシグテューナです。
その情報を聞いた直後に初めて一人で行ってみるのですが、その後また縁があって後2回も行くとはその時は思ってもいませんでした。
今回はその私とシグテューナのその深い関りすべてをお話をしようと思ったのですが、意外と書いていて少し長くなってしまったので、最初に行った時の模様をまずは記事にしたいと思います。
調べてみますと、ストックホルムが首都になりますずっと前にスウェーデンの首都だった場所です。そのため結構古い歴史があります。それを象徴するのが沢山の教会廃墟で、街の至る所にあります。日本で廃墟と言いますと肝試しなど怖いイメージとリンクされることが多いですが、ヨーロッパの廃墟と言えばだいたいレンガ造りの教会などですので、そこまでヴィジュアル的に怖くなく、崖がそこにある様な感じです。中を夜に一人で入れるかと言われれば何とも言えませんが💦
中学校、高校が中心街から少し歩いたところにあるのでティーネージャーが多いのですが、リタイア済みの高齢者が住む別荘なども多い街です。それもそのはず、シグテューナはスウェーデンで4番目に大きな湖、Mälaren (メーラレン湖) 沿いに佇む街でして、その湖がとても美しいのです。夏にはボートに乗ったり、冬には湖が凍った際にはスケートもする様です。
街は意外にも近く、ウプサラ中央駅からは電車とバスで40分程で到着します。
電車はSJという鉄道会社が運営しているものを利用し、2駅乗りましてMärsta (マルシュタ) という駅で降ります。そこから、シグテューナ行きのバスに15分程乗り、到着です。
初めて訪れましたのは2016年の12月でした。行く前の日からわくわくしてしまって夜は全く眠れず辛い朝を迎えました。しかも朝と言っても12月のスウェーデンですのでまだまだ辺りは暗くて、ちょうど最寄り駅に着いた10時頃にやっと明るくなった感じでした。
シグテューナで最も人気の観光スポットのなっている街は端から端まで10分で着いてしまう程の小さな街ですが、必要最低限のものがしっかり揃っている街です。スーパー、病院、本屋、スポーツショップ、レストラン、小さな映画館まであります。こちらはその映画館です。
お花屋さんもあります。
こちらはシグテュナの歴史を紹介するミュージアムです。
バス停を降りると、目の前に広がるのがメーラレン湖です。その日はとても天気の良い日で空気も澄んでいて、湖がキラキラしていて湖上の空気はとても美味しかったです。ジョギングをしている人も寒いですがちらほら見られました。
日がまだ昇りきっていないようですね。
そして、小さな通りですが、すぐにメインの通りを認識することができると思います。その通りの出発点には、スウェーデンのキオスクのPressbyrån(プレスビローン)があります。
早速メインの通りを歩いてみることにしました。
スウェーデンのスーパーのICA(イカ)がキオスクのすぐ隣にあります。スウェーデンでは場所によってICAの商品の値段が異なるのですが、こちらのICAは今までに見たICAの中でも1位2位を争う程価格帯が高かったです。別荘を持つお金持ちが多いからでしょうか。
そして、少し行きますと小さな観光案内所があって、少しお土産も売ってたりするのですが、なぜか屋根には竜のオブジェが付いています。こんな感じに。
12上旬ですので街は質素ですがいくらかクリスマスデコレーションがされていました。
もう少し後に訪れていましたらクリスマスマーケットが開催されたのですが、残念ながらその際は知らなかったので機会を逃してしまいました。
歩き続きますと、右側に開けてた広場があります。そこにはスカンジナヴィアいち小さい市庁舎が見えてきます。生憎その日は開いていませんでしたが、外観を見るだけでも小さな鐘を上の方に発見してかわいいと思ったりしていました。
それにしても、通りの建物はとてもかわいらしい色でペイントされています。
お昼はレストランでパスタセットをいただきました。
店内は落ち着いた雰囲気で、ランプがおしゃれです。
ランチの後は、Pressbyranでホットコーヒーを買って、遂に美しい湖の方へ向かい、湖沿いを散歩しました。湖を目の前に座りながら眺めることができるベンチがあったので、そちらにコーヒー片手に座ってボーとしていました。それにしても面白いベンチですね。イルカショーでも始まりそうです。
静かで美しかったです。聞こえますのは時々人々の会話とダックが鳴く声と湖が流れる音だけです。ダックめちゃめちゃいます。
寝不足と寒さと心地よさで何だか不思議な気分でした。時々ハウルの動く城でソフィーが星の海を前に机と椅子を置いてお茶を飲んでいるシーンを思い出し、実際メーラレン湖も星の海の様でした。
湖を歩いているだけでも沢山の面白い発見がありました。本物なのかレプリカなのかはわかりませんが、木製の船が沈没して打ち上げられたのか、使われなくなって置いて行かれたのか、浜にあったり、湖に突出したベンチがあったり。そのベンチで学生がお菓子を持ってただおしゃべりして時間を過ごす光景などが見られて心温まりました。
寒くなってきましたが、少しまだシグテューナに浸っていたかったですし少しお腹が空きましたので、カフェに入ってチョコレートケーキを食べることにしました。スウェーデンのカフェのチョコレートケーキはどこへ行ってもボリューミーで満足感たっぷりで普通に美味しいのでなので迷うことなくいつもチョコレートケーキです。
店内は暖かくて薄暗くて、更に甘いもの食べてお腹も満たされ、寝不足も手伝っていよいよ眠気に耐えられなくなったので、16時頃でしたでしょうか、バスでシグテューナを発ちました。もう辺りは真っ暗です。
またいつか来ると信じて、離れました。とても素敵な1日でした。そして信じた通り、それから半年後縁があってまた来ることになるのですが、少し長くなったのでこの辺でストップしたいと思います。
以上寝不足で行ったシグテューナの話でした。