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「精子がありません。」
2回目の通院はフーナーテスト。
フーナーテストとは、排卵前〜排卵日の妊娠の可能性が高い日にタイミングをとり、子宮頸管粘液を採取し、400倍視野で運動精子がどのくらい観察できるかをみる検査
医師に指定された日の深夜1時にタイミングをとり、翌朝8時に診察。
検査は痛み無く終わり、診察台から降りて問診室に移動。
医師から言われたのは、
「精子が見当たりませんでした。タイミング法では難しいので次のステップを検討してください。」
この頃の私は不妊の知識がほぼ無く、男性は誰もが精液を持っていて、その中にはおびただしい数の精子が無条件にいるものだと思っていた。
それが無いってどういうこと…?
理解するまで時間がかかった。
フーナーテストの判定基準
(運動精子数/400倍視野当たり)
◎ 15個以上 有意に妊娠率が高い
○ 10~14個 妊娠は十分に期待できる
△ 5~ 9個 妊娠は期待できる
× 4個以下 妊娠率は有意に低い
この後に予約している美容院へ向かうために電車に乗る。
その中で夫にLINEをした。
「終わったよ!」
「どうだった?」
「残念ながらあなたの分身はいなかったみたい。」
「どういうこと?」
「精液が薄くて、タイミング法では難しいみたい。」
「僕が手術しても難しいのかな…。」
普段弱気になることのない夫から弱々しい返事が来て、思わず涙が溢れた。
つづく