![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/58468927/rectangle_large_type_2_3388fd4b0f08c2d119c98be73ca80ee4.jpg?width=1200)
天職の見つけ方
単純な人間なのだと思う。
生まれてはじめて、自分が一冊イラストを手掛けた本を書店で見かけた時のことは忘れない。
デビュー作で、カバーから中身まで本をまるごと一冊分イラストを描き、著者として扱ってもらえたのは、幸運だったとしか言えない。
その上、東京駅の八重洲ブックセンターの目立つ場所に何十冊も平積みになっているのを見た時には、うれしいなどという感情を通り越して、頭の奥がキーンと痛んだ。貧血を起こした時のように、ふわふわと現実感のない雲の上を歩いているようだった。
ずっと夢見ていたイラストレーターになれた、もうそれだけで、自分は天職に就いたのだと思い込んだ。それも無理はない。
それまで様々な職種を経験してきたけれど、自分に向いていると思えた仕事なんて何もなかったからだ。
この記事は、単体で200円です。
この記事の入ったマガジンは、20本以上読めて1本あたり50円以下です。
マガジン代金は値上げすることもありますが、一度購入したマガジンは追加料金なしでお読みいただけます。
長い目で見ると、とってもお得です。よろしければ、マガジンの購入をおすすめします。
この記事の入ったマガジンです。
本を出すたび変わる天職
もし、この記事を読んで「面白い」「役に立った」と感じたら、ぜひサポートをお願い致します。頂いたご支援は、今後もこのような記事を書くために、大切に使わせていただきます。