ベトナムの学校と日本語③
Xin chào👋🏻
私達はハイフォン市児童文化会館を訪問
して、青年海外協力隊の青少年活動の分野でベトナムに派遣されて現地で日本語を教えている方のお話をききました。
そこで海外で働くことについて教えていただいたので、今回はその内容をまとめていきます!
お話してくださったのは、青年海外協力隊の青少年活動の分野で参加していて、学校外教育に焦点をあてて活動されている方でした。
専門とされている学校外教育とは、学校だけでは学習できないけれどその後の人生を考えた際にとても大切になるものの学習のことです。
牧場で命に関する学習をしたり、登山やキャンプで自然に触れたり、クリスマスなどのイベントを通して家族の絆を深めたりなどが例として挙げられます。
机に向かうだけの学習だけでは得られないものを得る機会を作り、積極的に提供することの重要性を改めて感じました。
〜要請の案件の見方〜
はじめに、青年海外協力隊は医療、コミュニティ開発、日本語教育など様々な分野に分かれており、それぞれ要請内容が異なることを知りました。
要請の案件の内容から国の発展度合いが、
要請されている年数から求められている能力のレベルがわかることなど、要請内容の見方も教えていただきました。
その見方として、教育を3段階に分類して生きるために欠かせない教育の順番に並べると
1位 義務教育
2位 案件に課題がある要請
3位 案件に課題のない要請
という順序づけすることで国の発展度合いを確認できるそうです。
まず1位の義務教育は、全体に一定水準の教育を普及する教育の第1段階です。
そしてこの義務教育が定着すると、今度は障害を抱えた子、社会的弱者、戦争などで心に傷を負った子…というように課題を抱える子にまで目が向くようになるため、第2段階として案件に課題がある要請が生じてきます。これは発展途上のアフリカでの青少年活動の案件に多く見られます。
最終段階で求められることはなんでしょうか。全体である程度同じ教育水準がいきわたり、課題を抱えた子の支援にも手が回るようになったその次に出てくるのは、自己実現に関するものです。案件に課題のないこの案件は、アジアに多く見られます。
このように分類して考えることで、教育や社会がどの段階まで進んでいるのかが要請内容を見るだけで予測できるようになると教えていただき、とても参考になりました。
〜「残す」とは〜
最後に「残す」ということの意味について考えました。
2年間で帰国する案件が多く見られますが、そこで残せるものは何かについて考えると
ひとつは「人の心に残す」
もう一つは「活動自体を、ものを残す」
という残し方があるのではないかという意見が出ました。
ものを残すことに意識が向き過ぎて苦しい時期を過ごしたという体験談を聞き、視点や考え方を変えるだけで自分が行動できる幅が広がるんだなと感じました。
私は人の心に残ることが一番重要だと思います。そして、1人が2人にいいことをしたら、その2人が次の4人にいいことを返して、その4人がまた次の人に…というように「恩返し」ではなく「恩送り(Pay it forward)」の精神が広まるといいなと思います。
またお話を聴いて、重要なのは自分がそこに行って何をするのかではなく、そこに行ってみて何ができるのかであり、人の役に立つために今できることは専門性を磨くことなのだと感じました。
全体を通して、私は自分がやりたいこともまだはっきりはわからないけれど、興味があることはどんどんやって自分にしかできないことを身に着けて、思い切って一歩踏み出そうとした時に何らかの形で役に立つ知識や経験を増やしていきたいと思えました。
貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
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