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10年前に見たお姉さんが、最高のサンタクロースだった話

※注意 このnoteでは、各√の感想をネタバレありかつ主観的な意見を混じえて書いていますが、キャラや作品を貶す意図はありません。ご理解お願いします※



急な話になりますが、私は昨年8月からこの約1年間、D.C.~ダ・カーポ~という美少女ゲーをずっとプレイして来ました。

詳しい成り行きに関しては下の記事に書いているんですが、とにかくこの1年間の間にエロゲーをやる自分の発言を友人に記録させ、纏めるという割と異常なやり取りを続けてきた訳です。


そしてそのキッカケとなったのは彼女『芳乃シャルル』でした。

 今回はこの人と私に纏わる、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない、ちょっとした自分語りです。

画像にもあるようにこの人と私が初めて出会ったのはアニメ放映当時、つまり約10年前です。
 この時の私はとりあえず深夜アニメを撮りまくっていた時期で、D.C.なんて聞いた事も見た事もなく、ただ何となくノリで録画してみて、結局よくわからなくて、見るのもやめてしまいました。
 つまり記憶なんて殆どない状態です。そんな朧気な記憶の中、唯一覚えていたのがシャルルでした。

そこから約10年の時を経て、何の因果か私はD.C.シリーズをプレイすることに。
 当初の目的は当然、記憶に残るあの日見た美しいアッシュブロンドのお姉さん。ですがその前に、私はとある少女に出会います。

通称グサグサ言葉製造機さん。もう時効でいいよ。

そう、アイシアです。

ビジュアルからお察しの方もいるかもしれませんが、彼女はシャルルと深い関係にありました。
 しかし登場するのはナンバリングで言うⅡ。もっと言えばアニメから。辿り着くまでに、かなりの時間と労力を要します。ですが彼女を避けてシャルル√に行く、という選択肢は私には無かったのです。
 それは何故か。……普通に私の好みのビジュアルをしていて、第一印象で一番気になったからでした。単純!

 自分で言うのもなんですが、こういう拘りが強い私。初代からⅡまで一通りプレイし、戸惑いながらもIIIRを少し遊んで世界観に慣れ、当然と言った感じで全50話のアニメを視聴し、そしてアイシア√を攻略しました。

結論から言うと、彼女も私にとって大切なキャラクターの1人になりました。
 大魔法使い、サンタクロースの祖母に憧れ、祖母のようになりたいと思った結果、他人の幸せのために他人の幸せを奪ってしまった少女の末路とその後のお話。アイシアという1人の少女の物語は、そこで一旦の終わりを迎えます。


下ごしらえは完了、満を持して私はシャルルの√に入り、そして彼女の物語を見届けました。

D.C.Ⅲというゲームの構成は少し特殊です。
まず前作であるⅡの10数年後が描かれ、そして舞台はそこから100年前のロンドン、その地下にある魔法学校へと移ります。本作では100年前のシャルル……芳乃シャルルではなく、『シャルル・マロース』と恋愛することになります。

 100年前と100年後……不思議な事に、その両方にシャルルは存在する訳ですが、その実態は全く違いました。

前者は魔法学校で生徒会長を勤める、皆に慕われるお姉さんで、サンタクロースの血を引いていて……重い過去を秘めた人。
後者はなんと主人公と従姉関係にあたる、めちゃくちゃに甘い、時折理不尽な程に主人公が大好きなお姉ちゃん。

 性格こそ、普段からのほほんとしていて優しい彼女。現代と過去で、彼女の性格が大きく変わることはありません。優しく甘やかしてくれる良き先輩と、だだ甘でスキンシップの多い姉とでは、印象というのは全く異なりますが、どちらの彼女にも沢山の魅力が詰まっています。

シナリオは勿論、設定やビジュアル、キャラクター、耳に残る声、etc……私の好きな要素がふんだんに詰め込まれたシャルルというキャラクターは、私が胸を張って推しと言える存在になりました。
 やってる時は、推しキャラがいつも強いられたように辛い過去を背負わされていることに悲しみ、怒り、嘆いていましたが今ではいい思い出です。 

そもそもですよ、銀髪紅眼でスタイルもいい声も素晴らしいのんびり激甘お姉ちゃんなんてねぇ、好きにならないわけないんですよ!!!!メシマズ設定!?バァカ言ってる!むしろ美味しい!!!私は喜んで食べる!!!!

 ……失礼取り乱しました。。まぁこんな感じで、シャルルという存在はD.C.ⅢRという作品と共に、私の魂に大きく刻み込まれたのです。

─────────うん、俺、やっぱシャルルさんが……るる姉が一番好きだ。

そう実感するのは速かったです。

D.C.ⅢR X-rated 私にとっての最初のD.C.Ⅲ


続編のプラチナパートナー(PP)では現代に戻り、春夏秋冬、四季を通して従姉としてのシャルル……つまり芳乃シャルルとの恋愛を楽しむことになる……んですが!
 PPはシナリオ面で少しだけ、すこ〜〜〜〜〜〜〜しだけ問題を抱えていました。

主人公の清隆があまりにも優柔不断なのはとりあえず置いておいて(置いておけないくらいには優柔不断)
問題のシャルル√。彼女の√では、Ⅱでヒロインだった『雪村杏』の養子であり、次回作のWith Youでヒロインとして攻略できるようになる『雪村すもも』がシナリオに密接に絡んできます。
 ……そう、密接に絡んでくるのです。

左が雪村すもも、右が雪村杏。ちなみに筆者は、アイシアの次にこの杏を推している。


で?それの何が問題?と首を傾げる方は多いと思います。シャルル推しの方や、すもも推しの方の中には、この√でえも言われぬ気持ちになった方が多いのではないでしょうか。

端的に言うと、出番の食い合いのようなものが起こりました。すももはヒロイン昇格時に出したかった情報を先出しされ、シャルルは(学年の違いもあるとは言え)クリスマスパーティの準備にはほぼ出てこない……。
 クリスマスに話を絡めたのは良かったんですけどね。何故ああなったんでしょうね。私は悲しい……
 でもシャルルとすももの可愛さは担保されています。当然ではありますが、そこは救い。


名作であり、迷作。D.C.シリーズの中でもかなりのじゃじゃ馬なんじゃないでしょうか。


 そしてファンディスクであるWith Youでは、Ⅲ本編のその後のお話が描かれます。
 Ⅲの本筋に関わる話なのですが、事のあらましは長くなるので今回は割愛。
 アフターストーリーとしては、マロースの方のシャルルさんとのイチャイチャたっぷり、笑いあり涙あり、D.C.史上に残りそうなある意味で衝撃的なオチも含めていい内容でした。With Youは全体的にシナリオが優等生でしたね。 いやでもデキ婚エンドは反則だろ……

メインヒロイン5人に加え3人の追加ヒロイン!江戸川四季を攻略できるのはこの作品だけ!!!!


そして最終作のDream Days。ここで事件が……いや革命がおこりました。

左:祖母シャルル 1〇歳 右:孫アイシア 約80歳

作品そのものがⅡのヒロインとの関わりをテーマにしてくれやがったして下さったおかげで、ついにアイシアとシャルルの関係が明確になっていたのです。事前情報で知ってはいましたが、彼女たちのことを知れば知るほどにその衝撃は大きくなっていきます。ここが”理想郷”か?
 とりあえずはここを終着点として、私はD.C.Ⅲのプレイを続け……そして先日、D.CⅢの最終回として、この√を踏破しました。

簡単に感想をまとめるなら、私はこの√が一番好きで、私にとってのD.CⅢの正史はここです。

アフターストーリーに求められるイチャイチャぶりは当然のごとく用意され、最早理不尽なくらいに隙あらばイチャイチャしようとしてきます行為シーンも過去イチ!!!!
過去作のネタを用いたファンサや、役70年に渡るアイシアの罰の清算、孫と祖母、2人のサンタクロースがクリスマスに起こした奇跡の物語。
 念願のDDシャルル√なのもあって、異常にテンションが上がり、いつも以上に狂った発言をしたり、中盤ではシナリオの重さに顔面が崩壊しかけたりもしました。アイシアと出会う場面で煩いくらいに鼓動する自分の心音の感覚が、まだ残っているような気がします。

アイシアの独白を聞く私。


 最終盤のアイシア役の桜ちとせさん、シャルル役の藤邑鈴香さんの名演は必見です。Twitterにも書きましたが、私はこの時の『るる姉』に『シャルル・マロース』が重なって見えました。
 それほどまでに美しく、感動的な名シーンです。

 最高のシナリオと、2人の素敵なサンタクロース、これまでの思い出と共に、私のD.CⅢもここに一旦の完結を迎えました。

改めまして、私にD.C.を勧めに付き合ってくれた友人氏の皆と、D.C.スタッフに最大限の感謝を。色々ありましたが、素晴らしい体験が出来たと思います。
 文字数も3400字を超えたし、キリもいいので、本日はここまでに……







ならないんだなぁこれがぁ!

~Vigilante~


ここからはおまけ!一年間のD.C.プレイの裏で私に起こった出来事をひたすらに語り続ける、イカれた限界オタクの妄言レポートが始まるぞ!!!長いぞ!!!よい子の諸君はブラウザバックしろ!!!!!


事の発端はD.C.Ⅲ本編のグランドエンディングを踏破した頃。
 無印からⅡの伏線を上手く回収し、メインテーマである『キミにささげるあいのマホウ』の使いどころにいたく感動し、『D.C.Ⅲはマジの名作だ』なんてことを感情のままにTwitterに投稿した結果なんとD.C.Ⅲのシナリオライターであるたけうちこうた先生にRTをされるという出来事が起こりました。ワァ……

このお方、ダ・カーポシリーズにおいては色々な√、キャラクターの設定を拾いまくり、活かし、書く作品のほぼ全てが名作と評される(少なくとも私と友人間ではそういう認識です)多大な信頼と実績があるお方なのです。
 私自身、小説を書いてるのもあってその技量に尊敬と憬れの念を抱いているたけうち先生。そんな人に感想ツイートを補足されたり、質問したり、感想を直でぶつける日々がこの時に始まったのです。(もしかしてリスト監視されてる?と思うくらいには感想見られてる気がしました。サーチされるようにツイートしてるのでただの自意識過剰です)

そして同時期にとあるモノが発表されていました。
 そう、『D.C.Ⅲの舞台化』です。正気か?正気でした。

この頃、ちょうどリッカさん√、葵ちゃん√を攻略していました。

諸々の都合があって、生で見に行くことは叶わなかったんですが見に行った友人氏たちは絶賛してたんですよね。
 めちゃくちゃ面白いとか、美琴が活躍するとか、イアンと清隆の仲がいいとか……ほんまか~~?なんて思いながらもそれを確かめる術は無かったです。だって配信も円盤もないし。

いつか見れると良いなぁ……そんなことを思いながら、D.C.に明け暮れる日々を過ごしていた頃の3/22日。事件は起こります。

ほーん……んん?

と、トークショー!?!?


うぉぉぉぉ!?!?!?


行くぜAIBO!
実は人生初のシンカンセンスゴイカタイアイス

うおおおおおおおおお!?!?!?!?


来ちゃった♡
 いやもう行くしかあらへんかってんな。新生活の始まりたてで大変でしたがGW+たけうち先生がいらっしゃる4/30はⅢ本編にも関わり深いワルプルギスの夜、ついでに私の誕生日ということで、旅行も兼て気合で行きました。
 そんなこんなで前日に友人宅で情報収集。他のゲストは誰やろn

えっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?藤邑さんマジ!?!?!?!??!?!?!?

流石にセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられず、笑みを浮かべ上野に向かう私

大丈夫か?運を使い果たしてないか?終わった後に生きていられるのかァ?
一応お守りとしてヴァイスのカードは持ってきたけど!この時は未プレイのDDのパケ絵のやつ!

ある意味ラッキーアイテムだったこのカード

とりあえず始める前に展示を一通り見て、ノータイムでブロマイドも買い準備は万端。席について覚悟を決め……

いや最前ほぼ中央やんけ!?!?!?


あかんかも……命日か……動揺しまくりでそんなことを思いながら胸ポケットに入れたお守りに祈りを込め、満を持して舞台の上映会は始まった。



~~~~~~~~舞台鑑賞中~~~~~~~~



いやなんやこの超名作……ネタバレを回避するために詳しい話は避けるが、もうマジで本当に面白かった。流石安心と信頼と実績のたけうち先生脚本といったところで、オリジナルストーリーながらもコンパクトにD.C.Ⅲのメインシナリオをまとめ、かつ全てのキャラを余すことなく活かしている。
 ジル役の北原さん演技上手すぎワロタ。オリキャス組はもうその場にキャラクターを具現化というか身に降ろしてるし、エトはかわいいし、舞台組もゲームから飛び出してきたのかと思うくらい本人だった。
 立夏さん、今までナマ言ってすみませんでした。

そんなこんなで感動の余韻を残しながら、ある意味本番とも言えるトークショーが始まろうとしていた。えっほんまにここで見んの?近すぎん?
 とか考えてたらついにゲストの人たちが

たぶん出てきたときこんな感じだったかもしれない

脚ほっそ!?!?いやかわッ……えってか着てるシャツえっ!?!?DDパケ絵仕様マジ!?!?!?うわエトさんもいる!?!?スゲェ目の前の女の人から推しの声がする!!!!
 奇跡が起きた気がした。えぐいて。私は徐に胸ポケットからカードを取り出し、大事に抱えるように持った。厄介オタクすぎるだろ色々ドキドキしながらもトークショーはサクサク進んでいく。        
 たけうち先生がいらっしゃるのもあり、シナリオ面で興味深い話が聞けたり、各演者さんの面白い話が聞けたりと、トークショーそのものも中々に面白いものだった。


そんな中、再び奇跡が起こる──────────

厄介オタク(いやぁマジで面白いなこれほんときて良かった)
藤邑さん「!」(俺の持ってるカードに気づいた顔)
オタク(!?!?!?!?)(目が合った事に動揺を隠せないオタク)
藤「ニコニコ」女神のような微笑み
厄介(コクコク頷きながら主張する厄介)
そして再びトークに戻る𝙎𝙪𝙯𝙪𝙠𝙖 𝙝𝙪𝙟𝙞𝙢𝙪𝙧𝙖……



何が……起こったんだ……?

偶然であれなんであれ、最高の誕生日プレゼントになりました。やっぱプレゼントの魔法使いは伊達じゃねぇな……とか思ってたんですが、今だからこそ言えることで当時はもうなんか……ただのウキウキオタクでしたね。
 Twitterに投げた感想にもいいねを沢山頂き(勿論他のキャストの方やたけうち先生にも頂きました)、あの日私は、晴れてマロースの血統に…藤邑さんに完堕ちしたのでした。
 久々に声優のガチ推しが出来た日でしたね、ホントに。どのレベルかと言うと、東京から地元に帰ってすぐにスマホケースをシャルルイメージっぽいのに変えたり、藤邑さんの出演しているゲームを数本ほど買うくらいには沼に堕ちました。

そんな折、更に月日は流れ6月の頭。
今度はある意味で珍事件(?)が起こります。

”幻想”(ユメ)じゃねェよなァ!?”真剣”(マジ)に御本人のアカウントでした。

ど う い う こ と な の ! ? ! ?

いや嬉しいけど!野球ファンでもないのに!?
毎週D.C.をプレイしながら喜怒哀楽さまざまなリアクションをして、それを語録とか言って画像にまとめてツイートしてるヤバいアカウントなのに!?!?割とキレたりもしてるし実況も煩いのに!?

御本人的には『熱心に応援してくれてありがとう!』くらいの気持ちかもしれないんですが、自分自身は一介のオタクなので恐れ多い気持ちにもなったり。しかしフォローされたという事は、裏を返せば感想も目に入れやすいということ。
 この時、私は改めて誓いました。しっかりと感想はツイートしようと。シャルルと藤邑さん、両方ともしっかり推して行こう……と。

そんなこんなでソワソワしつつも私は推し活を続けました。
 相互記念に踏破したのがWith Youのシャルル√で、出演作品もプレイを重ね、更には藤邑さんの親友であり、舞台D.C.Ⅲでジル・ハサウェイ役を努め、その演技力で島民を驚かせた北原知奈さん(北原知奈@UTAU声優🌸ちゃ*ゐな頒布中☺️(@Jyouou_Heika)さん / Twitter)との非公式公認配信『もんちな』をリアタイしたりなど……D.C.沼を経由してここに行き着くとは思いませんでしたけどね。

これからもきっと、推し活は続いて行くのでしょう……さて次は一体何が起こ


(筆者の地元は神戸です)

加減しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

私の、私達のD.C.Ⅲはまだまだ続いて行きそうです。
少なくとも10年は変わらずに続いてくれたおかげで今の私があるので、100年後……の前に。まずは12月、そして4月。


「桜が咲いたら、約束のあの場所で…」


ここまで長々と、ありがとうございました。

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