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英作文アイデア出しのコツ
こんにちは、Hinaです。
英検1級に挑戦するにあたり、英作文のスキルを上げたいと思っている方は多いですよね。でも、「なかなかアイデアが湧かなくて、解答をまとめることができない」と感じている方も多いのではないでしょうか?そんなあなたに、今回ご紹介したいのが「アイデア出しのコツ」です。
キーアイデアを挙げるポイント
まずは、キーアイデアを挙げる際に抑えるべきポイントについて説明します。キーアイデアの段階で重要なポイントを押さえていないと、論点を外した一貫性のない英作文を書くリスクが高まります。逆に、事前にポイントを押さえることで、実際の英作文作成がスムーズになり、論理的な文章を組み立てるのが容易になります。
1. 論点を押さえる
論点を見失わないことは、論文の要です。何について議論しているのかを明確に理解しないまま英作文を書こうとするのは、まるで目隠しをしてダーツを投げるようなものです。「AはBすべきか?」という論点であれば、「BをすることによってAがどう改善されるか」や「Bをしない場合のリスク」など、主題に沿ったアイデアを挙げることが大切です。論点に正確に向き合い、ズレない議論を展開することで、読み手に明確なメッセージを伝える第一歩となります。
2. 論理の一貫性を保つ
論理がスムーズかつ一貫していることが非常に重要です。議論が飛躍してしまうと、読者は混乱します。例えば、「テクノロジーが社会に貢献する」という議論から突然「だから運動は重要だ」という結論に飛んでしまうと、議論が途切れてしまいます。議論が自然に繋がるように、アイデアを順序立てて具体化していくことで、一貫性のある流れを保ちましょう。
3. 独立したキーアイデアを挙げる
3つのキーアイデアを挙げる際、それぞれが独立した内容であることが重要です。同じアイデアを言い換えるだけでは深みが生まれません。例えば「Aは経済的に重要」「Aは環境面で貢献する」「Aは社会全体に利益をもたらす」といったように、異なる視点や切り口からアイデアを示す必要があります。これにより、多角的な分析が可能になり、読者に説得力のある議論を提供することができます。
4. 具体的な例を使う
理論だけでは説得力が弱い場合もあります。具体例は、あなたの主張に現実味と説得力を与える強力な武器です。ただし、例が適切であることが前提です。例えば、再生可能エネルギーの普及を議論する際に「私の住む都市では太陽光パネルが10%普及している」という具体例は議論に貢献しますが、「私の家の太陽光パネルはすぐに壊れた」という例は主題とズレてしまい、議論が弱まってしまいます。現実的で影響力のある具体例を用いることで、論理に深みを持たせ、読者を納得させることができます。
以上のような4つのポイントに注意することで、より説得力のある論理的なキーアイデアを挙げることができ、質の高い英作文を作成する助けとなります。
キーアイデアを出す手順
では、次に上記の4つのポイントを抑えながら、キーアイデアを挙げる具体的な手順を説明していきますね。慣れてこれば、手順を気にせずにキーアイデアを挙げられると思いますが、なかなかポイントを抑えやキーアイデアを挙げられないという方は、次のような手順に沿ってキーアイデアを出す練習をするのがおすすめです。
以下の2024年度第1回一次試験のTOPICに関するキーアイデアを考える場合を具体例として、キーアイデアを出す手順を具体的に説明します。
Will governments be able to keep up with increasing energy demands in the future?
1. 主要なテーマを特定する
まずは、TOPICで何を聞かれているか、主要なテーマを特定しましょう。これは、論点を押さえる上で最も重要な工程です。
具体例のTOPICは、「増加するエネルギー需要」と「政府が対応できるか」という2つの主要なテーマに分けられます。主要なテーマを特定することにより、議論すべき点が明確になります。
2. キーアイデアのポイントを特定する
主要なテーマが特定できたら、主要なテーマに対してキーアイデアが押さえるべきポイントを特定します。TOPICは、主に次の4つの形式に分類できます。TOPICがどのような形式で問われているかに応じて押さえるべきポイントを特定します。
(1) AはBすべきか?/AはBに必要か?
Should Japan rethink its relationship with the United States?
賛成の場合:
必要性を強調する。AがBを行うことで具体的な問題が解決/改善したり、問題を未然に防いだりすることを説明する。
反対の場合:
リスクやデメリットを強調する。AがBを行うことで新たな問題が生じる、または既存の問題を悪化させる可能性を説明する。
(2) AはBする能力があるか?/AはBを解決できるか?
Will governments be able to keep up with increasing energy demands in the future?
賛成の場合:
進展や可能性を強調する。AがBを達成するための具体的なステップや進歩を示し、能力があることを説明する。
反対の場合:
限界や不足を指摘する。AがBを達成するには十分な取り組みをしていない、AではBに対処できないことを説明する。
(3) AはBであるか?
Do social welfare programs help reduce inequality in society?
賛成の場合:
AがBに該当することを説明する。データや実績を活用し、AがBの条件を満たしていることを説明する。
反対の場合:
AはBの要件を満たしていないことを説明する。AがBとは言えず、むしろ逆効果や問題を引き起こしていることを説明する。
(4) AはBよりも重要か?
Should investment in technology be a bigger priority for government?
賛成の場合:
Aの重要性を際立たせる。AがBよりも現在または将来的に重要である理由を説明し、具体的なメリットや影響力を説明する。
反対の場合:
Bの優先性を強調する。BがAよりも緊急性や影響が大きいことを示し、Bを優先すべき理由を説明する。
具体例は、「2.AはBする能力があるか?/AはBを解決できるか?」に分類されます。このため、以下のようにキーアイデアのポイントを特定できます。
賛成の場合: 政府が増加するエネルギー需要に対応することの進展や可能性を説明する。
反対の場合: 政府が増加するエネルギー需要に対応することの限界や不足を説明する。
3. キーアイデアの候補をリストアップする
キーアイデアのポイントを特定できたら、特定した事項に沿って、キーアイデアの候補をリストアップします。このとき、3つの独立したキーアイデアを挙げるように注意してください。
キーアイデアが出にくい場合は、カテゴリーに分けて、キーアイデアを考えるのがおすすめです。カテゴリー毎にキーアイデアを考えることで、挙げるべきキーアイデアが明確になり、アイデアが浮かび易くなります。また、キーアイデアが重複することがなくなります。
私の場合、TOPICが出題される分野を、「政治、法律、経済、国際化、科学技術、医療、環境、文化、教育、社会、メディア」の11のカテゴリーに分けていたので、これらのカテゴリーにわけて、キーアイデアを考えるようにしていました。これらのカテゴリーの中でよく使ったのは、「経済、国際化、科学技術、医療、環境、教育」の6つです。
英作文では、キーアイデアを3つ挙げる必要があることを考えると、5個ぐらいのカテゴリーにわけてキーアイデアを考える練習をしておくと、だいたいの問題には対処できるのではないかと思います。
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具体例の場合、例えば、以下のようなキーアイデアが挙げられます。
省エネ法による技術革新: 工場・事業場の省エネ法による規制により、省エネ技術の開発が進み、エネルギー使用量が抑えられる。
政府主導の再生可能エネルギーへの投資: 政府主導の再生可能エネルギー技術の進展が、最適なエネルギーミックスを実現する可能性を高める。
国際協力: エネルギー供給の多様化を図るため、国際的な協力が不可欠であり、これによりエネルギー問題を解決する手助けになる。
政策による教育: 省エネ技術を市民に教育することで、エネルギー使用量が抑えられる。
4. テンプレートに沿って当てはめる
キーアイデアの候補が挙がったら、テンプレートに沿って論理的に整理し、どの順番で説明するか、どのような具体例を挙げるかを決めます。ここでは、PREP法(Point, Reason, Example, Pointの略)を使ってキーアイデアを展開する方法を例として説明します。
例:省エネ法による技術革新
Point(主張): 政府の省エネ法による規制は、エネルギー使用量を抑えることに貢献する。
Reason(理由):政府の省エネ法による規制により、エネルギー使用量を押さえる技術を開発されている。
Example(具体例): 日本の製造業では、省エネ法の施行後、多くの企業がエネルギー効率の高い設備を導入している。
Point(再確認): 政府の規制は技術革新の促進し、エネルギー使用量が抑えられる。
PREP法に沿うことで、論理の流れが明確になり、説得力のある議論が展開できます。この方法で、キーアイデアを一つずつテンプレートに当てはめ、具体的な例を用いて主張を裏付けましょう。
この手順を実践することで、論点をしっかり押さえ、一貫した論理を構築し、独立したアイデアを展開し、具体例でサポートすることができます。これにより、読み手に伝わりやすい、説得力のある作文が完成します。特に、準備段階でしっかりとキーアイデアを練り上げることで、実際に文章を書く際にスムーズに進めることができ、結果として高品質な論文が得られるのです。この手順にしたがって何度も練習をつめば、キーアイデアを出すスキルが自然と向上し、自信を持って試験に臨むことができますよ!
コツを掴むには練習あるのみ!
いかがでしたでしょうか?
キーアイデアを挙げるのは、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、何度か練習していくうちに、驚くほどスムーズにできるようになります。最初は思うようにアイデアが出てこなかったり、論点がずれてしまったりすることがあるかもしれませんが、それは全く心配いりません。誰でも初めは同じように感じるものです。練習を重ねるうちに、頭の中でアイデアが自然と整理され、論理的な流れがつかめるようになります。繰り返すことで、自分の成長を実感できるはずです。ぜひ一度挑戦してみてください。続けていくうちに、自信を持ってキーアイデアを挙げられるようになりますよ!
「TOPICに関する知識がなくて、論点が理解できないし、キーアイデアが思いつかない・・・」という方は、受験生が時事問題の勉強をするのに使用する本を読むのがおすすめです。様々なTOPICについて、手っ取り早く主要な論点を押さえることができます。
また、「英検1級ライティング大特訓」には、よく出題されるトピックの基礎知識と語彙がトピック毎にまとめられているので、おすすめです。
キーアイデアをあげる練習をしたい方には、「英検1級ライティング大特訓」が非常におすすめです。この本には、英検1級の試験対策に役立つ巻末付録が付いており、そこで重要なトピックごとのキーアイデアのリストが掲載されています。これにより、どのようなトピックでも効果的にキーアイデアを抽出し、自分の文章に組み込む練習ができます。具体的なキーアイデアのリストを参考にしながら、自分なりの意見をまとめる力を身につけることができるので、ぜひ試してみてください。
次回予告
次回のブログ記事では、「アイデアは出せるのに、うまくまとまらない」という方のために、アイデアのテンプレートへの当てはめ方のコツを詳しく解説します。「テンプレートへの当てはめ方のコツをもっと詳しく知りたい!」とい方は、是非リアクションをお願いします!
英検1級に挑戦することで、新しい自分を発見し、目標に向かって一歩一歩進んでいく過程を楽しんでください。あなたの挑戦を応援しています!
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