実際髙山俊が復活したとしてチームにプラスをもたらすのか
岡田彰布氏が新監督に就任して約1ヶ月、ドラフトも終わりチームは現在秋季キャンプに入っています。
さて今回は悩める元新人王髙山俊について書いていきたいと思います。
岡田彰布新監督は就任前からスタメン候補に何故か髙山を入れたり、解説や様々な動画内で「髙山使えばいいのにね」とやけに髙山を推しています。生粋の髙山アンチである私は何故一部のファンや岡田監督含めOBがそんなに髙山を推すのかが分からないのですが、まあ今回はなるべく公平な視線で髙山俊選手が復活した場合チームにプラスをもたらすのかを見ていきたいと思います。
1.まず髙山俊とは何者なのか
髙山俊は日大三高→明治大学を経て2015年ドラフトにおいて阪神タイガースから1位指名され、その後東京の不人気な方の球団と競合し、あまりにも有名なくじ引きの結果阪神タイガースに入団しました。
大学時代の髙山は六大学歴代最多安打の記録を打ち立てヒットメーカーとして名を馳せていました。しかしながらプロでアベレージを残せるタイプの選手ではないと評価されたり、パワー面に関してもそこまで高く評価されてはいない選手でした。
僕自身アマチュアのことはよく分からないので髙山俊に関しては以上にして、次は当時のチーム状況と髙山指名までも同じ項目で書いていこうと思います。
2015年当時の阪神タイガースの外野手事情というと福留孝介こそいたものの主力として輝いていたマット・マートンが退団。その他と言うと大和や江越などいるものの、攻撃面で見ると両選手のwRC+はそれぞれ50と76。大和はともかく打撃で期待されていた江越がこのザマ。更には大学日本代表の4番が守備グロ打撃グロと悲惨な事になっていたため外野手、特にセンターの補強が急務でした。
そのため2015年ドラフトにおいて阪神は外野手を指名する事になるのですが、このオフ新監督に就任した「アニキ」「あのお肩」「ヤニキ」こと金本知憲がスカウトにある質問をします。
金本 「明治大学の髙山と青学の吉田正尚(現オリックス)、どっちが振れる?」
スカウト 「髙山です」
??????????????
ヤニキ 「じゃあ髙山で」
………………………
この判断、今現在を考えると当然間違っています。片やチームの中心打者として首位打者やベストナインを取り続け、日本シリーズではチームに勢いをつけるサヨナラホームラン。間違いなく日本トップレベルの打者です。
片や1年目に何故か新人王を取ったけどその後は低迷、そもそも現状(彼の中では)成功のシーズンと言えるルーキーイヤーと2019でさえOPSはそれぞれ.707と.705と別に打者として優れてるとも言えない数字(まあ甲子園の左打者というデバフはありますが)。守備に目を向けても、2016年のUZRは-4.0、2019年-1.0とその打撃成績でこれかぁ…と絶望する数値を叩き出す選手。
そうです。あの時吉田正尚を指名しなかったのはどう考えても間違いです。
でもどうしようもないよね。
だって結果論じゃん。未来視でもできない限り2人のキャリアがこうも光と影(影はもちろん髙山)みたいになるとか誰が予想できるんですか?だからもうキレようがない。強いて言うなら未来視できるステージまで到達できていない人類が悪いのです。
とまあ色々言ってきましたが結論あの時の髙山指名は間違っては無いです。むしろ当時のチーム状況なら髙山を指名する以外はありえないです。
んでそれからもうご存知の成績を残し続けてきた髙山ですが、本題はここからです。ズバリタイトルにもある通りここからは
髙山俊が復活したとしてチームにプラスをもたらせるのか
について書いていこうと思います
2.髙山俊の復活とチームへの影響
さぁさぁここまで見て頂いた方、そして僕の普段のツイートを見ている方にはこの後どういう結論が出るかもうお分かりでしょう。
彼の復活がチームにプラスをもたらすことはありません。
何故?と思う方、いないと思います。正直分かりきってると思います。むしろ分かってないのは「FA?年寄り増やす必要ないよおーん」とか言ってるあのボケじじいだけです。
まあ1つずつ説明していきます。まず打撃ですが大前提として彼のキャリアハイはルーキーイヤーである2016年、それと2019年のどちらかになりますが今回は
規定打席に到達し、(当たり前ですが)本塁打数、安打数などの主要スタッツが最も多い2016年とさせて頂きます。
まず結論から言わせて頂きますと2016年の姿に戻ったとして、
・早打ちで四球を選べないため打率.275と悪くは無い一方で出塁率.316と1番打者としてはあまりにも酷い数字。
・その結果1年目で8本塁打放っておきながらOPSは.707。wRC+は101とギリギリ平均より上
とこれだけ見ると今の外野の層を見ると悪くないかも知れません。というか打撃成績だけ見れば1年目近本光司とそう変わりませんというかむしろ髙山の方が優れています。
では何故彼が復活したとしてチームのプラスにならないか。それは守備の問題です。
先程説明しましたが彼の守備はとにかく酷いです。センター守備が出来ないのはもう仕方ないのですが彼は両翼でも酷いです。それでこの打撃成績です。近本も1年目こそ-2.3と酷いですが、ご存知の通りその後は守備が大きく改善し3年目にGG賞獲得。また1年目から盗塁王を獲得するなど髙山とは違い、チームに貢献できる武器がありました(まあ近年盗塁自体はあまり評価されていませんが)。
一方で髙山は守備が改善されていない以上、彼の打撃が復活したところで
両翼に置くにはあまりにも打撃成績が酷すぎる守備グロの29歳
が誕生するだけです。
というかこれどこかで同じような選手を見たことがありませんか?
・若手とは言えない年齢
・守備走塁面での貢献があまり見込めない
・の割には打撃成績が酷い
・甲子園本拠地で左打者
そうですね。
糸原健斗ですね。
彼もまた髙山と(出塁能力以外)同じような特徴を持つ選手です。でも糸原は髙山とは違い岡田監督からの評価があまり高くありません。これも意味がわからない。しかも彼の打撃成績が酷いのはあくまで今年の話です。守備を考えると2018年以外毎年酷いですが糸原は通算で出塁率が.353あり、今年これだけ出塁できた選手は大山悠輔、近本光司の2人だけです。しかも彼らに関してはどちらもクリーンナップであるため本来の役割は出塁する事ではなくランナーを返す事です。
つまり今のチームは
出塁する事が仕事の選手がそれを果たせない
⥥
ランナー無しからクリーンナップが出塁
⥥
それを貧弱な下位打線が返せず攻撃終了
という攻撃しかできない状態なのです。
なので通算出塁率.353の糸原健斗は(少なくとも)今のチームには必要な選手であるはずなのですが何故か岡田監督は彼ではなくもっと酷い髙山を高く評価しています。僕の考えをはっきり言ってしまうと彼を使うくらいなら出塁率は.303ですが守備走塁に優れる島田海吏を使う方がいいです。というか「FAいりま宣言(笑)」とかふざけたこと抜かしてやがりますが、近藤健介を獲得すればこの問題は解決できたのに監督とフロントが頭おかしいので来年もこの問題が付き纏ってくることになります。本当にふざけんな。
まあ最後は色々言いましたが以上が僕の考える彼が復活したところでチームのプラスにはならない理由です。
しかし髙山ファンの皆様はこう考えるはずです。
「プロ野球選手である以上絶対に使えないということは無い😡😡😡」
「それでも代打なりで使える場面はあるはず😡😡😡」
「指標とかより現実見ろ!😡」←(得点期待値のデータ上げたら実際に言われた文句)
…………………………
うるせえよ
いやてかあのですね?冷静に考えてください?
彼って正直伊藤隼太と変わらないんですよ。打撃成績も似たような感じだし守備走塁においてもプラスを生み出せない。そんな彼にどんな役割があるのでしょうか。これはかなり僕の考えが入りますけど阪神タイガースは自軍の選手、特にドラ1の選手に甘すぎると思うんですよね。ぶっちゃけるとなんで今年髙山が切られずに生き残っているのかよくわからないです。でもそれを平然とやるくらいには甘すぎるんですよ。伊藤隼太の時もそうでした。ドラフト2位ですが北條もそうです。とにかく甘すぎます。せめて育成に落とすくらいはすべきだと思います。
もちろん球団もですがファンも甘すぎます。正直全てにおいて魅力も無いアラサーを「復活したら絶対戦力になりゅ!😆😆😆」とか何を甘いこと言ってんのかと。何度も言いますがキャリアハイがOPS.700近辺の守備グロ外野手です。その選手がいくら復活したところで特にプラスをもたらすわけでもないんだからいい加減現実を見てくれ頼むから
ということで最後はもう関係ない話にはなってしまいましたがこれにて「髙山俊の復活はチームにプラスをもたらすのか」についての僕個人の考えは以上です。
ただここまでダラダラと語ってきましたが来年キャリアイヤーになる可能性も0ではないし、もしかしたらチームを優勝に導くような活躍を見せるかもしれません。今年チームに残したのは正しかったのかそうではなかったのか。これを証明するのは紛れもなく髙山俊本人です。
残った以上はチームに貢献してくれるのを願うのがファンだと思いますので彼の来季が良くなることを祈ってこの記事を締めたいと思います。
かなり個人的な考えなどが表に出てしまった駄文でしたがここまで見て頂いて本当にありがとうございます。阪神タイガースに限らずまたなにか書きたいことあったら適当に書きたいと思いますので何卒よろしくお願いします。