母は強し
就活生なのだが、自分の夢やこだわりが強すぎて、なかなか決まらず、コロナの影響もあって今年は就職できなさそうである。
それを母に泣きながら電話した。
母は泣きながら、夢を諦めたくないこと、自分が希望していない就職先に務めたとして、続けられるか心配ということを話す私の話を黙って聞いて、一言だけ言った。
「あんたの人生やん、好きにしな、もったいなかたい。」
その言葉を聞いてさらに泣いた。
「若かっちゃけん、挑戦せんと。あんたはそれがしたかったけん、2年も学校行ったとやろ?諦めんごとよ。」
私よりも母の方が信念が強かった。
「あんたが一度決めたら諦めんとは知っとるとけん、最初から覚悟しとったよ。ちょっとでもチャンスのあるっちゃけん、頑張りぃよ。」
全て見透かされていて、母にはかなわないなぁ…と思った。
専門学校に進学する際、とてつもなく反対された母に背中を押されると思っていなかったので、驚いたが、そんな母に背中をおしてもらったおかげでしばらく走り続けられそうだ。