星降る夜に出掛けよう 感想文 vol.2
10/10 17:00の回
感想文 vol.2
前編 高木さん×髙地さん
高木さんのソロで始まった
舞台は砂漠が美しくて。
舞台装置がたくさんあるよりも
シンプルなものの方が
人に視線と関心が集まるんだなと感じました。
そして冒険者×王子様といった
組み合わせは対比で
どっちの良いところも際立つ!って
こういう一見、普通の世界線では
交わらなさそうな2人のそれぞれが
良さを出していると、
こんなにも
お互いを引き立てるんだなと思いました。
もちろん違う人が演じれば、また違う印象に
違う日に見れば印象は異なるであろうことは
理解しつつ。
個人的には高木さんの歌声って
あまり聞いたことがなくて、
今回初めて生で聴いた時に伸びやかで、
素直に表すタイプの
言葉が音に
感情が抑揚に出るような感じなのかなと。
2階なのでお顔の表情は
はっきりとは見えてなかったけれど、
夢を見て旅立った若者の
爽やかさと少し無鉄砲そうなところと
人見知りをしない明るさ、
そして時間や見た目、背景に関係なく
人と仲良くなる優しい人の良さ、
みたいなところが、高木さんの歌声と
すごく似合っているように感じました。
考えてみれば、
地球では当たり前のことを
もしも地球外の人から尋ねられたら
概念を説明することの難しさみたいな
当たり前のことは当たり前じゃなくて
説明はしづらいけれど
納得とは違う意識に刷り込まれているものを
再確認させてくれる、
そうした世界観にぐっと引き込んでくれる
掛け合い。
そして純粋さと
真っ直ぐさと
ただ信じる強さみたいなものと
孤独から少し目を背けつつも
共存する強さを持ちつつ、
無邪気さのある
星の王子さまっぽさが
髙地さんのキャラクターの
柔らかくて優しいところと相まって、
少年期のような人のまっすぐさを
感じるパートでした。
そしてカナリヤの歌も
少しレトロな雰囲気を感じさせてくれて
印象的で。
何より終盤の2人が互いに眠る相手に
歌いかけるところは、
思いやることのすれ違いと
優しさを受け止めるには成熟さを伴うけれど、
やはり別れの切なさは向き合うより
互いを思いながらそっと離れる時に
際立つのだなと。
出会いの喜びと
まっすぐなところの眩しさ。
あと古い家に住んでいた頃の、
宝物を探すところ、
見えないところに隠された秘密は、
まるで自分の考え方の軸を
探す旅の始まりのようにも感じました。
個人的な希望ですが、
2人のあの歌、少しのパートだけでも
SNSであげてくれたら、
おやすみの歌にして、
優しい夢をみられそうだなって。
そんな夢を見た余韻に浸れる
爽やかさと切なさのある一幕でした。