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腱鞘炎になりにくい絵の描き方の模索

 絵を描くときに腱鞘に負担がかかりやすい人がいます。私がそうで、手首のスナップで絵を描いており、ペンを動かす回数によっては腱鞘炎になります。腱鞘炎になると手首を休める以外の行動で腕全体が壊れていくため、絵を描くにも腱鞘炎にならない腕や手法を身に着けることが重要なようです。
この悩みに対する対策は三つ考えられ

1.筋力をつけて腕全体を強化する
2.
手首のスナップを使う回数を減らす
3.
絵を描くときにペンを動かす回数を減らす

 1と2はできる範囲でやったうえで、最後の対策となる「3.絵を描くときにペンを動かす回数を減らす」について個人的に模索していく記事です。

どの段階においてペンを動かす回数を減らすのか

 ペンを動かす回数を減らしながら絵の出来栄えを保ちたい場合、減らせる箇所と減らせない箇所に分かれます。例えば、最後にイラストとして見せることになる清書の線や塗りは減らすと出来栄えに直接関係します。
 対して、最終的に見せない部分は減らしても直接は関係しません。清書の前段階であるラフや下書き時の線などはそれにあたります。

ラフ・下書き

 ラフや下書きについて、これらの段階が最終的に見せないのに必要なのは、描きたい絵の理解の書き留め(記憶)の役割を担っているからだと思います。つまり、ペンを動かす回数を減らしながら理解した情報を多く残せるラフ、下書きのかきかたを考えていきます 。

1.構図上のアウトラインを描いてから中身に必要な情報を足す(ラフ)
 ラフ段階では全体的な印象(アウトライン)→細部の印象で描いていった方が、大幅な修正が減りました。

2.パーツごとに下書きをレイヤー化し、変形ツールで微調整(下書き)
 特に体のバランスを取る下書き時の話です。
 パーツごとに下書きレイヤーで分けてアウトラインを描く→バケツツールで塗りつぶしを行い全パーツのバランスを変形ツールで取る、は効果がありました。体だけであれば大まかだと20パーツくらいで、20回アウトライン+バケツツールで下書きのおよそが終わります。

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修正順序

 話が前後しますが、修正回数が多いほどペンを動かす回数が多くなります。特に最初の方の工程に立ち戻る必要があるほど回数が増えます。ラフは何枚か描いたうちから選ぶ…という方がより修正自体は減るかもしれません。


 この話は燭へしイラスト勉強会のもくりにて行いました。勉強会もくりはとても参考になるもので、私も何かお返ししたいと思ってまとめたものになります。
 分かりづらいところもあり申し訳ありません。当日聞いてくださった方はありがとうございました。