痔 〜その5〜
手術前日。
なんとここへ来てお尻の痛みがピークを超えた様子。
嘘でしょ😇
痛み止めが効いていてほとんど痛みを感じない。
薬が切れる頃チリチリと痛みはじめるが、昨日までのように薬飲んでも痛くてタマランということはない。
気がする…。
どうせなら盛大に痛い状態で切ってもらって文字通り身も心もスッキリしたいのに、なんだろうこの感情は。
DVカレシと別れることになったのに急にソイツがマトモになって、昔出会った時の優しさを取り戻したみたいだからなんだか私彼とやり直せそうな気がする…
みたいな展開である。
騙されてはいけない。
こいつはまた必ずDVをやる。
人も痔もそう簡単には変わらない。
気持ちを強くもて。わたし。
そして迎えた手術日の朝。
前日の夜に2回目の下剤を飲んでいたがだいたい快便なので、今朝も下剤のおかげで出たのか、ヤクルト1000のおかげか、私の腸のおかげか分からない。
弁当作って皆を送り出してから入浴♨️
今夜はお風呂に入れないらしい。
体が冷えそう…という気持ちと
おしりが痛そう…という気持ちで早々に指先が冷たくなるメンタルちり紙な私。
病院から指定された時間は11時半。
ダンナに送ってもらい到着。
一緒に車を降りようとするダンナに「いやー、多分ひとりで大丈夫🐌」と言う。
そんなダンナは今日昼から歯医者の予約をしていて、話を聞くと歯を1本抜いて被せ物の仮歯を入れるらしい。
上の前歯と前歯の間にお米みたいなかわいい正中過剰歯というのが生えていて、熟年になりその過剰歯が揺れてモノが噛めなくなったということらしい。
どんな仮歯が入るのか楽しみである。
病院の待合室には外来受診の患者さんに紛れてプチ家出くらいの荷物をもったおじさんが座っている。(人のこと言えないw)
看護師さんがおじさんに「今浣腸してますからもう少しお待ちになっててくださいねー。明日の退院は10時半くらいですのでねー。」と言っていた。
おじさん浣腸中⁉️
こんなとこ座ってて大丈夫なの⁉️
私も後ほど浣腸されてここに座らせられるの⁉️
まあまあ試練。
おじさん頑張れ。
しばらく待っていると年配の看護師さんが私を呼びに来てくれた。
まず今日の手術についての書類に目を通してサインとハンコ。
痔核とか脱肛とか書いてあり、根治手術とある。
なにか他人事のような気持ちで、あ、さようでゴザイますか…あとでぐぐろ…と思いながらハンコを押す。
その後貴重品をロッカーに入れてその流れのままトイレに連れていかれ浣腸🦑
嘘でしょ🤣いきなり手術に向けての一連の儀式が始まり戸惑う私。
展開早くてトイレに座ったまま考える人のポーズでしばし便意と格闘。
ふと顔を上げると正しい便座の座り方のポスターが目に入った。
いま私まさにこれじゃん。
そこでハタと思い当たった。
さっきの待合室にいたプチ家出おじさんは付き添いの人だったのではなかろうか。
いくらなんでも浣腸してから待合室に座らされているなんて、便意のカウントダウン3.2..1くらいの勢いじゃないの?
先程はあのおじさんのご家族さんがトイレに座ってたのだろうな…。
と冷静になりながら便座に座って考える人をやっていたらあまりにも長かったのかナースが「大丈夫?!」と様子を見に来てくれた。
トイレの後は病室へ。
味わいのある個室である。
ちなみに窓際のカーテンは何故か半分だけしか閉まらず、今この状態が最大開閉値である。
ナースも「あれ?あれ?閉まらないですね💦」と引っ張っていたが途中で諦めたようで、見て見ぬふりが精一杯な感じが好感度高かった。
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