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痔 〜その1〜

クリスマスの前に盛大にお腹を壊してしまった私。
こういうとだいたい皆が「なんか変なモノ食べたんでしょうw」と言う。

そうです。

変なもの食べましたε-(`・ω・´)フンッ

冷蔵庫の賞味期限切れの物は「消費期限じゃないからダイジョウブ…」

とか、

「ヘンなにおいしないからダイジョウブ…」

などと好きな物食べる時のハードルが低い私なので、今回はダンナが仕事先でもらってきたどこか知らないおばあさんの手作りパウンドケーキを美味しくいただきました。

思えばこれが良くなかったっぽい。

月曜の夜、「冷凍庫に入れとったらしいから、冷蔵庫に入れとったらいいらしい」と言ってパウンドケーキを持って帰ってきたダンナ。

らしいらしいの連発でこの時点で不安要素しかない。

しかしナイロン袋に入ったケーキを「うわぁ美味しそう」といって一切れたべたわたし。
卑しい。

その翌日も匂いを嗅ぎながら(その時点でなんかおかしいと思ってるくせに食べてるから卑しい)また一切れ食べた。

その日から盛大にお腹をくだし、それは年末年始をまたぎ、七草粥の頃にようやく落ち着きを取り戻した。

それと並行してずっとあたためていた痔が年末の盛大お腹くだしにより絶賛開花宣言。

消化器内科のお医者さんに相談したら痔の塗り薬をくれたので、ありがてえとばかりにせっせと塗っていた。

しかし満開の桜はすぐに散りゆくのに私のケツの穴は一向に萎むことなく狂い咲き継続中。
桜前線ならぬ西高東低いぼ痔前線絶賛停滞中(新手の早口言葉か。みなさん音読でどうぞ)である。

いくらなんでもいつもの痔より長引きすぎだし、痛すぎる。
痛すぎて泣ける。
薬ぬってもお風呂で温めてもゾンビのように蘇ってくる。
さながら私のおしりの穴付近にミギーがいるのでは無いかと思うくらい、自分でコントロール出来ないなにかに不安が募りすぎて、私は意を決して初めて肛門科をたずねた。

お医者さんは私のおしりをひと目見るなり「切った方が早いネ」と軽く言った。

軽すぎる。

「キットカット美味しいネ」くらいの軽さだ。

私としては「これくらいなら薬塗っとったら治る」と言う言葉が出るだろうと期待していたので、その後に用意していた「ありがとうございます!」の言葉が出口を失い、代わりに「切るっていうのは…つまりお尻を…」と蚊の鳴くような声でつぶやきながら振り返った。

先生は既にパソコンに向かっていた。

日帰り手術と1泊入院手術を選んでね。
だましだまし付き合っていくならそれでもいいよと先生。

とりあえず今日は塗り薬と飲み薬出しとくから、1週間後の金曜日にまた来てね。
手術の件もその時までに考えといてね。

雑だけど優しい先生…。

でもさあ。
だましだましってさあ。
そんないつキレるかわかんないDV彼氏みたいなお尻ヤダよ🍑

1泊でも日帰りでも2日くらい休み取らなきゃ不安がすぎる。

そもそも痔の手術ってなに。

切るの?
切るのでしょ?

え、どこをどのくらい?

無理( T ⩌ T )

これから次男坊の推薦入試やら卒業式やらあるし、その前にリンパドレナージュの予約してるし、なんなら3月にはまた釜山行くし、予定てんこもりだよ😂痔の手術なんて想定外だよ😂

でも痛くて痛くて明日仕事に行くのも心配なレベル。行っても仕事になるだろうか…😭

痔の手術体験談をぐぐって読み漁る。

まさか自分に痔の手術が降り掛かってくるなんて。

何とか持ちこたえて今まで通り奥に引っ込んでほしい。
昔あったあのおみくじ運んで来る人形みたいに。唐突に扉から出てきて、おみくじをストンと落としたらまたそのまま扉の中に唐突に帰っていくあの機械の人形みたいに。

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