子離れって、、、
子育て4訓というものがあるらしい。
1、乳児はしっかり肌を離すな
2、幼児は肌を離せ、手を離すな
3、少年は手を離せ、目を離すな
4、青年は目を離せ、心を離すな
私の年下の友人は、二十歳目前なのに、健康を考えて、もう禁煙したとか、
いじわるだった兄貴を、体がでかくなったタイミングで血祭りにあげたとか、
まあまあ武勇伝の絶えない子であった。
高校時代は荒れまくり、親も大変だったとか、、、、
そんな彼が、和室で、母親の横に布団を敷いて寝ているというから驚きだった。
その話題にふれた時だ。
あのさあ、おれ、子離れのタイミングは間違えちゃ、いけないと思うんだよね。
子離れ? いきなり??
なんかよくわかんないけどさ、息子はある程度大きくなったら手放さないと、とかあるらしいじゃん?
おれの母ちゃん、そんな感じだったんだよね、
でもさ、おれはまだ甘えたかったワケよ、で、見捨てられたみたいな感じがしたわけ。
んで、荒れちゃったのよ。
だから今、和室に布団しいてんの。
ねえちゃんもさ、息子ができたら、このタイミング気をつけたほうがいいよ。
思いがけない彼の発言だったが、男兄弟がいない私は、将来息子が生まれたときに参考にする、リアルな男の子の言葉として頭にとどめた。
時を経て、息子を授かり、子育て本を手にする中で出会ったのが、冒頭の言葉、と同時に、彼のことを思い出した。
少年と青年の境は、人それぞれ。
手を離して目をはなすな。は、大切だが、このタイミングは、どの子も一律に中学入学ではないだろう。
子育て本、体験記、情報はたくさんあるが、人間は、唯一無二だ。
マニュアルは、あるようで、、、ない。
彼の母親は、真面目に子離れに取り組んだのだと思う。でも、彼の気持ちはまだまだ子離れを望んでいなかった。
母親だって初心者なのに、自分の判断一つで子供のミチがかわる。 なんと恐ろしいことか、、、
私は今日もこの重圧と戦っている。
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