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いいぞ 赤垣屋は
1年ぐらい前から赤垣屋に足繁く通っている。用事でキタやミナミにいくときはだいたい寄る。
赤垣屋は2023年に100周年を迎えた老舗中の老舗といえる立ち飲み屋。難波が発祥の地で大阪にしか店舗はない。京都の赤垣屋とは別のお店。
安い、早い、美味い。
立ち飲み屋に求められるものは当たり前かつ高いレベルで満たされている。でもこれは流行ってる立ち飲み屋ならどこもそれなりにそうなんだと思う。関東から黒船のごとく関西に進出してきた晩杯屋もそう。安くて早くて美味い。
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でも赤垣屋はそれだけではない。だから通っている。
半月ごとに替わるメニュー
ひとつは半月ごとに更新されるメニュー。
冬なら寒ブリの刺身や粕汁といったように、旬のメニューが5点ほど1日と16 日あたりに入れ替わる。しぼりたての新酒やヒレ酒など酒類も同じく数点入れ替わる。旬のものは食べたいし、そろそろメニューが変わってるタイミングだなと思うと確かめに行きたくなる。
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絶妙な接客
もう一つは接客。客との距離感の取り方が絶妙。
どこかのレビューにあった表現が的確だったので使わせてもらうが、適度に放っておいてくれるし適度に構ってくれる。一人で静かに飲んでいたら黙って見守ってくれているし、追加注文したい雰囲気を出せば察知して聞いてくれる。
常連らしき客はいるけど変に特別扱いはしないし、ほとんどの常連客もそれをわきまえている。訳知り顔をした常連客が店員代わりに料理を運んでくるような店は好きじゃない。どんな顔して受け取ればいいのか。
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店内がすし詰めの満席でも一人客ばかりのときはとても静かで、それぞれが目の前にあるものを楽しんでいる。でも不思議と熱量を感じる。寂しいとかは一切無く、そこにあるのは居心地よさ。
大学生の頃だから2000年前後、キタやミナミをうろうろすることが多くなって赤垣屋の存在は認識していた。でも店も客もなんとなく怖くて入店するという選択肢は最初から無かった。場末感もあったし午前中や昼間から酒を飲むというのも当時はひどくだらしないことのように感じていた。
最近になってふと店を覗いてみたら、あれ?いけそう?と思って勇気を出して今に至る。昼飲みも一般化してきている。時代の変化は柔軟に受け入れたい。
なんてことを思っていたけど、接客や雰囲気の変化は企業努力によるもので、この記事に全て答えが書いてあった。
まさに赤垣屋の店内のような静かな熱量がこもった良記事なので、赤垣ストの自覚がある人は必ず目を通しておいてほしい。
最初に嘘をついたので謝っておく。用事でキタやミナミに行くときに寄ると書いたが、実際は赤垣屋に行きたいがために用事を作ることすらある。
次はいつ行こうかな。