大好きな彼 その④ ~再会~
彼の事を思い出すことも少なくなり
うめこもだいぶ普段に近い精神状態に戻った9月のある日のことです。
仕事で必要になったものを買いに24時間営業のスーパーまで買い出しに行くため夕食後に一人で出かけました。
そういえばタバコもなかったなーと思い出したのですが、うめこの好きな銘柄が近所では取り扱いがなく、思い当たるコンビニと言えば彼の家の近くのコンビニでした。
そう、よく待ち合わせ場所にしていたコンビニです。
スーパーからは深夜なので15分ほど。
翌日は祝日で多少遅くなってもいいしドライブついでに行くか、とそのコンビニまで行くことにしました。
まさか居ないよね?
コンビニの駐車場に彼の車がいない事に多少ホッとしつつ
ちょっと残念な気持ちになりつつ複雑な思いでコンビニに入りました。
せっかくだからコーヒーでも買おうと思い冷凍ケースに移動すると
なんと
居たのです。
彼が。。。。。
もうね、お互い二度見。
「なにやってんの?」とうめこ
「野球してたー」と笑う彼
「相変わらず好きだねー」と平常心を装ううめこ
「まあねー」とうめこに関心なさそうな彼
会計を済ませて行こうとしている彼に、思わず「ちょっと待っててー」と声を掛けましたが「俺明日仕事になっちゃったから帰るわー」とこちらを見ずにそそくさと帰ってしまいました。
うめこもお会計を済ませてお店を出ましたが
すでに彼の姿はありません。
まさかのこのタイミングで、会えるなんて思っていなかったので動揺してしまいました。
会ってもどうにもならないのに。。。
わかってはいるのです
もうどうにもならないって。
わかっているけど、彼に送るメッセージを打ち始めていました。
「びっくりしたー」
「会うと思わなかった」
「Rのこともう忘れなきゃって思ってたのに忘れられないじゃん笑」
そう立て続けに送ってしまったのです。
返事の遅い彼の事だから、きっと既読が付くのも明日だろうし、返事なんかこないかもしれない。。。
あきらめながら運転していると「w」「眠いから明日」と即返事が来たのです。
良かった。。。。
ブロックされていなかったことに安堵してしまい一気に涙がこみあげてしまいました。
家までどうやって帰ったのか記憶にないほどです。
でも期待してツライ思いをするのはもう無理。
どうせ連絡なんかこないだろうしと思いつつ眠りにつきました。
翌朝目覚めて驚きました。
なんと彼からメッセージが届いていたのです。
『昨日まじしんどかったごめんな。どした?』と。。。
『おはよ
まさか会うと思わなかったから動揺しちゃった
用事がある訳じゃなかったんだけどちょっと話せたらなって思っただけ』
『なるほど!ごめんよ!そもそも昨日までは今日休みのはずが急遽仕事になっちゃって帰り寄っただけだから』と現状を説明してくれる彼。
『Rが謝ることないよ。仕事なのにごめんね』そう送った後。。。
彼からしたら重いとは思うけど
聞かずにはいられない。
『バイバイって言ったけど、Rとはバイバイしたくない』『Rはどう思ってる?わたしは要らない存在?』
必要ないならスッパリあきらめる!そう思って聞いてしまったのです。
『いるいらないとかは特にない。ただの気分屋だし俺。まあ俺と関わってても得はないぞ』
彼は曖昧な返事しかくれない。。。
もううめこの暴走は止められない!!!
『Rのこと好きでいていいですか?』
あーーーー
送っちゃったよーーー!!!!!
もうどうにでもなれ!!!(涙)
しばらくすると彼から返事がきました。
『もちろん♡』と!!!!
そして続けて
『大好きだよ♡』と!!!!!!!!!!
もうこの段階でうめこ号泣でした。
彼と知り合って数ヶ月、彼の気持ちがわからなくて不安になってばかりだったので『大好きだよ♡』の一言ですべて吹き飛んだのです。彼のこの一言でうめこほんとに幸せな気持ちでいっぱいになりました。
この言葉を言ってくれるなんて思ってなかったから。。。
結局、ぎこちない雰囲気になる前ぐらいまで会う頻度が回復しました。
ほんとこの2カ月はなんだったの?ってぐらいエッチしてます笑
不思議とエッチだけってことはなくなって、こんな時期なのに花火したり(寒い笑)キャッチボールに参加したり(なぜ野球笑)もしています。
週末になると彼と一緒に過ごす時間が楽しくて、そして穏やかで。
あっという間にバイバイの時間が来ます。
今までは言葉で言ってくれることはなかったのに
『大好きだよ♡』の一言があって以来、ことあるごとに「大好き」と耳元で言ってくれては照れてしまう彼が可愛くて仕方ありません笑
バカだと思われてもいいです。
だから言わせてください。