七尋女房

 島根や鳥取などに伝わる巨大な女妖怪。七尋とはこの妖怪の身長をあらわし、メートル法に換算すると約13メートル。よってこの妖怪の全高は史上初のモビ ルスーツであるMS-01 (ZI-XA3) 通称「クラブマン」と同じくらいの大きさであったであろうことが推察されます。この非常に適切かつわかりやすい例示によって、妖怪の大きさのイメージをつかめることと思います。

(参考)ガンダペディア「MS-01 (ZI-XA3) クラブマン」http://ja.gundam.wikia.com/wiki/MS-01_%28ZI-XA3%29_%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%9E%E3%83%B3

 島根県隠岐郡海士町とかウィキペディアにはこんな伝説が伝わっているよ。
 馬に乗ったAさんが山道を進んでいると、どこからともなく石が飛んできた。かるくキレちまったAさんは刀に手をかけあたりを見渡したところ、超弩級にデカい女が突っ立ってにやにやしているのを発見。

「で……でっけぇ〜〜っ 七尋以上はあるぞ」

と内心大いに驚くAさん。常人であればその大きさに恐怖し、おしっこをちびらせ失神してしまうところなんだけど、AさんはNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」を毎朝視聴していたため、デカい女に対する耐性がついており、なんとか失神せずに持ちこたえることができた。

 デカい女はリアクションの薄いAさんに興味を失ったのか、川原に降りて洗濯の支度を始めた。恐怖を怒りに転化したAさんはその一瞬の隙をうかがい女の顔 を切りつけたところ(外道もいいとこ)、女は大いに苦しみ、UOOHHHHHHHHH!! などというサンタナげな悲鳴を上げながら石化。その石はいまだ その場所に残っていて、しかも年々膨張を続けているとかいないとか。

 あ、関係ないけど、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」といえば、主人公の死んだ祖母の霊魂がぬか床にしがみついて現世にとどまり続け、主人公の巨大女を戦前・戦中・戦後の時空を超えて見守り続けるという5部ポルナレフみたいな設定がよいですよね。

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