シェア
ヒモロギ
2014年5月26日 21:48
ある貧乏人が亡くなった時のこと。残された身内もとうぜん貧乏人なわけで、葬式をあげる金もないという貧困スパイラル。貧すれば鈍すとはよく言ったもので、せめて簡素な墓でも建ててやればよいものを、貧乏遺族どもは故人の死体をつづらにつめこんで無課金のフリースペース(道ばた)に投棄してしまいます。今も昔も、えてして貧乏人は無課金が無課金たるゆえを考えようとしない。いやはや、じつに浅はかなものです。 後日
2014年5月20日 19:52
柳田国男先生の名著『遠野物語』に収録されている話。 ある時、松崎村の寒戸という土地に住む女の子が梨の木の下に草履を脱ぎ捨てたまま行方をくらましてしまいました。近隣住民は鉦鼓を叩いて大騒ぎ。隣家の婆なんかもメイちゃーん、なんつったりして必死で探し回ったもののとうとう見つからず、あの子は神隠しに遭ったに相違ないわい、ということになったのでした。 そして三十年後。原書には「親戚知音の人々その家
2014年5月1日 20:45
熊野山中に現れる妖怪。 姿かたちはハイティーンの女子。やたら美人なんだそうです。その美人が、人気のない夕間暮れの山中で「ホーホー」と笑いながら道ゆく男に近づいてくる。そんな女、どう考えても怪しいですよね。しかし男子はかわいい女子の前だと思考が停止する生物なので「ウェーイ、チスチス、ウィーッス」などとカタコトで気さくに挨拶を交わしてしまうのですが、これがよくない。まじでよくない。 先方