尾山台で読書会を2年間開催していたら、地域おこし協力隊を目指すことになった話
私は2023年の4月から、世田谷区の尾山台というまちで読書会を始めた。もうすぐ2年開催することになる。
尾山台は近隣の自由が丘や二子玉川に比べて知名度は低いが、とても素敵な場所だ。このような場所で続けられたのも嬉しい。
今年はこの読書会をはじめ、ライティング講座などを受け様々な体験をすることができた。
その結果、自分の人生にとって大きな選択を取ることになるとは……!
あるがままに語るぜ。
読書会とは、話を聞き合う場所である
まず、読書会とはどのような場であろうか。
結論から言うと、個人の体験や思い、考えを聞きあう場所である。もしかしたら本を媒体にする会だから、本の内容について詳しく話している印象があるのかもしれない。
しかし、私が実施している読書会は特に事前の知識も必要とせず、人としてあることができれば参加できる場所になっている。自分自身が本を目の前にしてどう思ったのか、どのような過去の経験からそう思うのか、そういったことを話す場所だ。
言い換えると対話をしているとも言える。
この対話をすることによって、人として深い部分で知り合うことができる。そのような対話の場が好きで読書会を継続していた。
有料で情報を集めた結果、次の目標が見つかる
さらに今年は随分講座等にお金を費やしたものだ。
1月から7月は、宣伝会議の編集・ライター講座。8月から11月は、Marbleスクール。7月から11月は、パーソナル編集者からのアドバイスを受けた。
盛りだくさん講座を受けていると思うだろう。だが、これらの一つ抜けたら、いま目指す未来は現れなかっただろう。
まず、編集・ライター講座の交流会ではライターになるつもりはなかったのにライターを強く勧められ、ライターを目指すようになった。パーソナル編集者からは、私が実施している読書会はコミュニティを運営している話だと教えてもらったことは大きな出来事だった。助言により、読書会の振り返り記事もせっせと書いた。
これらをMarbleスクールのキャリア面談では、講師が読書会を開催している記事を参考にしてくれて、コミュマネや地域おこし協力隊が向いているのではないかと教えてもらうことができた。つまりは人と接し、コミュニティを構築する仕事を挙げてもらえた。
ライターを目指しているつもりだったが、そのような選択肢もあったのか。自分一人では気づかなかった視点だった。今年は勝負どころだと、いろいろなサービスを受けた甲斐があった。地域おこし協力隊では情報発信の仕事もあるので、今まで学んだライティングの知識も役立つはずだ。
自分にとって面白い仕事とは、自分で考え動ける仕事だ
Marbleスクール受講途中に、メンターの中にキャリア支援をしている方がいて、その方にもキャリアについて相談する機会があった。
その方に「そもそもどのような仕事がやりたいと思っているのか」ということを問われた。そのとき私は「面白い仕事」と答えてしまった。もう結構な年なのに、若者のような回答をしてしまった。恥ずかしい答えをしてしまったと後悔した。
でも地域おこし協力隊の募集を見るにつれ、おもしろい仕事がなにかわかった。
今年度の地域おこし協力隊の募集は約1100件あり、ポータルサイトから見ることができる。その募集内容を把握するためタイトルから興味を引くものを探していく。
面白いと思った募集はたった一つ、若者支援をする募集だった。高校を卒業した若者が18%しか地元に就職しないらしく、それが課題になっている。若者に地元の魅力を知ってもらう仕事だ。IJUターンを支援する仕事でもある。他には地元の企業や様々な団体を取材する仕事だった。
これはプロジェクト型の仕事で自分で考え動ける点に魅力を感じた。
この職種はもちろん無理やり地元に就職してもらうことを目指している訳ではない。都市部に出ていってしまう若者は仕方ない部分も大いにある。選択肢を増やすための活動だ。
さらにはこの職種は人の人生を応援し、支える仕事だとも言える。どの場所で働き暮らすのか、その人自身の幸せを願う仕事だとも思っている。正直言って、いい仕事だ。
地域おこし協力隊は自治体の選考を通らないとなれないので、簡単にはなれないが積極的にチャレンジしていきたい。
なにがきっかけで人生は動くかわからない
今年はいろいろな動きを見せたからこそ、見えた目標がある。どの行動も無駄ではなかった。
ちなみに、偶然に身を任せキャリアを選択することを計画的偶発性理論という。努力するだけでは跳躍できない。偶然の力を利用してミラクルを起こす考え方だと私は思っている。
そのような考えを教えてくれた友にも出会えた。昔の自分と比べると奇跡のようだ。
さて、来年からは新しい人生が待っている。そんな期待が私の中にある。
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