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生きるとは? LonelinessとSolitude  そしてlife goes on

LonelinessとSolitudeについて思いを巡らせてみた。

日本語に翻訳すると孤独、孤独感、寂しさ等になるであろうが、
海外の心理学関連の記事で二つの言葉の違いについて述べられている。  以下Dean Griffiths (Psychreg, Positive Psychology)、Gina Barreca (Psychology Today)から引用した。

・Loneliness:一人ぼっちで寂しいこと。孤立。痛みを伴う。       他者と一緒にいても心の中では、寂しさを感じることもある。
・Solitude:痛みを伴わない。独りの時間を味わうこと。自ら選択して、 思いにふけることや瞑想をする。

自分のケースを例にとると

Loneliness 
・昔10年来お付き合いをした人がお互いの親しい友人の妹と付き合い始め、フラれた時には凧の糸が切れて宇宙に放り出されたようだった。まるで映画のゼロ・グラビティのようだった。会社帰りに歩きながら、そして電車の中でも自然と涙があふれてきた。
その時涙ながらにある友人に電話で訴えたところ、「彼が付き合った相手が、知っている人でなかったら、もっと楽だったよね。」と言われ、涙がさらに溢れたが、心に刺さったトゲが抜けたような気がした。

・昨年からのコロナ渦で大きく生き方の変化を余儀なくされた際には、自分が自分でなくなったように感じた。自分で立っているのが精一杯だった。引っ越しも余儀なくされ、仕方なく選んだ住処の近所の町並みがまるでトワイライトゾーンの異次元の世界にいるかのように感じた。それに伴い些細なことで医者通いも続いた。数少ない友人や連絡をしてくれる親類からの私に対する肯定的な暖かいメッセージが支えだったし、現在も変わりはない。

人は人生に起きる出来事がその人に与えるインパクトが大きければ大きい程一人で抱えきれず、誰かの心の支えが必要なときがある。私にとっては上述では、有り難いことに他者からの支えがあった。心理療法に救いを求める人もいるだろう。心理療法にはさまざまな技法があるが、いずれも自分一人では成り立たない。心理療法家(カウンセラー)の存在がいることで違った見方が出来、自分という存在を肯定することで、前向きな変化が起きてくる。

しかし、だれでも心理療法を受けることが出来る訳ではないだろう。
臨床心理学者の諸富祥彦氏はほんの1人~2人でいい。この人だけは私を見捨てない。どこかで見守ってくれているというという無条件の支えを持つことを勧めている。既に他界した人や何かのキャラクターでも良いが、心の中のこの人と対話をする創造性を持つことを提案している。最近は#推しライフも話題だ。まさに心理療法は契約という概念の元に心理療法家が無条件に相談に来た人の存在自体を認め、受け入れるわけだが、自分の中に無条件で支えてくれる存在を持つことも辛い時期を生き抜く為に重要なのだろう。

Solitude
以前は年に1回は京都を訪ねて、好みの寺や庭を訪ねて数時間ただぼんやり座っていることを楽しんだ。今はそれが叶わないが、諦めずに支えてくれた人たちのおかげで、こうしてSolitudeから思いをつづれるようになった。 おそらく偉大な思想家達は、Solitudeを宇宙レベルの大きさで思いを巡らしたのだろう。時を超えて私たちの心に響く多くの言葉を残している。LonelinessやSolitudeの思いから多くの素晴らしい芸術作品、音楽、小説などが誕生し、今も私たちに感動を与え、生きる勇気を与え続けている。

昨年から相変わらず笑顔で生きにくい状況になっている中で、どれだけの人がLonelinessを味わい、寂しい思いで過ごしているのだろうか。東日本の震災から10年の特集をしていた際に印象深かったのは、被災され、身内を亡くされた多くの方が時間を経て悲しみが完全に消えているわけではなく、喪失感や悲しみの形が変わっているだけと仰っていた。10年の日薬でも悲しみが完全に消滅する訳ではないのだ。

今「あるがまま」に生きようとしている。私自身も昨年からのLonelinessにまつわる体験にまつわる思いを綴ることで自分の物語の章を書き加えようとしているのかもしれない。 そして、この記事を目にした方の心が少しでも軽くなる助けになれば、と願う。



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