「ダディ・ロング・レッグズ」スペシャルトーク&ソングイベントの配信を見た話
ダディ・ロング・レッグズを観た皆様、見てない皆様、ロスに陥っている皆様、『ダディ・ロング・レッグズ』井上芳雄×坂本真綾スペシャルトーク&ソングイベントのStreaming+(配信)はご覧になりました?
もしも、まだでしたら絶対にご覧になって!完璧なまでに素晴らしいの(ジルーシャ風)
ほんと 見て!!!!!完璧なまでに素晴らしいの!!!!!マジで!
いや私、てっきりね、歌うって言ってもコンサート的に普通にちょっと歌うだけだと思ってたんですよ!
がっつりと本物の舞台と遜色なく、お芝居しながらセリフも混みでやってくれるんですよ!
歌うのは3曲。マイ・マンハッタン、チャリティー、幸せの秘密です。
マイ・マンハッタンは23:43から「それに男の人って」のジルーシャのセリフから「必要な事実をすべて含みながらも不要な表現は一切ありません」のジャービスのセリフまで
チャリティーは31:15から「ジルーシャ・アボット学士号1912年卒業」のセリフから歌が終わるまで
幸せの秘密は38:55「さあダディ、ロックウィローに誰が来たかあなたには絶対に絶対に絶対にわからないわよ」『ジャーヴィー坊ちゃま』のセリフから歌が終わるところまで
ここ特に良いところなので何度もここから見てます。10/4日曜日の22時まで視聴できるので、まだ買ってない方はとっとと購入して見た方が良いです。
ダディ・ロング・レッグズを観たことがないけれど、井上芳雄さんや坂本真綾さんが好きな方も見た方が良いです。
歌も最高なんですけどトークがね、めっちゃ面白いの。なので買った方が良いです。本編が見たくなったら、2017年版ならばDVDがあるのでそれを買えばいいので!
めっちゃ笑えるトークと3曲お芝居付きで舞台と同じように歌ってくれて1200円という驚きの安さ。
東宝さんありがとうございます!!!アンコール配信ありがとうございます!!!この調子で2020年版のCDも作ってくださいお願いします!!!(すでにアンケートには書いて送ってますがここでも言わせてください)
以下、ネタバレ満載のトーク内容とか書いていきますので、これから配信見る予定の方はここから先は見ない方が良いかもしれません。
坂本真綾さんは配信は得意じゃないらしい。それなのにめっちゃ面白いトークをありがとうございます。
新入りの箱のL.M.Sの紹介wぺこんてなるのが二人とも困ってたらしい。座りたいけど真ん中に木があるから座りづらいと井上さん。棒をよけて座ると。井上「すいません この真ん中の棒とってもらっていいですか」
そしてこの後重大な秘密発表をする井上さん。
「僕、ずっとこの机のここに台本入れてたんですよ」
と、ダディの書斎のデスクの引き出しを開けながら、まさかの暴露。この衝撃の事実にえーーー!酷い、何のために?と井上さんを非難する真綾さん。忘れた時見るためにと返す井上さん。
いやいやいや台本そんなすぐ開けないでしょ、そこにあってもwwwww
なお、実際に見たことは無く、今年からは入れてないとのこと。心のお守りみたいな感じだったようです。ここの二人の話が本当に面白いので配信で見てくださいw
アメリカのジャービスはジルーシャと同じようにセリフを全部覚えてるらしい。井上さん曰く、ジョン・ケアード氏には覚えなくていいと言われたとか。いや、本当にこの辺のトークが面白すぎてね。ここ聞いただけでも買って良かったと思いました。
この後。老眼の話になる二人。40過ぎると老眼来るって言いますもんね。二人見た目若いから忘れるけども。リアルな話が続く。
記憶力の話とか。8年前は何も考えずにできてたとか。当時井上さんはこの演目なら一日3回公演できるとか言ってたらしい(真綾さん談)
井上「浅はかでした」
今はもう一回やったらぐったりしてますと井上さん。真綾さんは初演は無我夢中でやってるうちに終わって、今回はドキドキしたみたいです。
視聴者からの「お気に入りのセリフはありますか」という質問に対して、
井上「お気に入りのセリフ……はぁ…………」
坂本「……ないの!?」
この二人のやり取りのところも面白かったです。いっぱいありますよ、と慌てて言い出す井上さん。坂本さんのお気に入りのセリフは「いかなる人間にとっても重要な資質は想像力だ」とのこと。井上さんは幸せの秘密で目の前の事を、大きな困難に立ち向かうのが大変なんじゃなくて、目の前の事をちょっとずつやってくみたいなのが好きと。
これはジルーシャのセリフで「人が性格を問われるのは最大の困難に立ち向かった時ではない。勇気さえあれば危機や悲劇を乗り越えることはできるんだもの。でも日々のちょっとした障害を笑い過ごすために必要なのは、
強い精神力なんです!」とそんな感じの事を言うくだりの部分の事かなと。
「お花どこから出してるんですか」という質問に関しては手品だから教えない方が良いってことを真綾さんが言いつつ、もらった花は二幕ではドライフラワーとして部屋に飾ってある話をしてくれました。この花、どれだけジルーシャがもらって嬉しかったかがわかるところですよね。
あとはデッサン人形の話。小物で置いてあるデッサン人形は毎公演ポーズが違って面白いポーズになってたりするらしい。そしてタイプライターについての質問に対して、井上さんが絡まずに打つのが大変とか。あれは打つのにコツがいるようです。
手紙が置いてある場所の話も興味深かったですね。イレギュラーな場所に置いてある場合もあるので覚えるのが大変とか。でも100回は公演やってて手紙の位置が間違ってたことは一度もないとか。
手紙の便箋の秘密も井上さんが教えてくれました!
ジャービスが手紙を書く時の便箋、ジャービスとして手紙を書くときは「ジャービス・ペンドルトン」と便箋に書いてあるやつで手紙を書こうとしている。
何故なら、ちゃんと自分の正体を明かそうとして書くから。
でも書くたびに、やっぱりやめようと破る。ただ、一番最後の若きご婦人、て言って書く時だけは真っ白な便箋(名前が入ってない)で書く。ジャービスって言わないために!
知らなかった!って真綾さん。私も知らなかったーーー!!!!
置いてあるお酒、このイベントでは水が置いてあるけれど、いつもの公演では紅茶?が置いてあるっぽいですね。
あとはおもちゃ箱の話になり、あのおもちゃ箱に入ってるおもちゃは公演ごとに出すものが違うらしい。ジョン・ケアード氏には全部出して全部しまえと言われたが時間が足りず、それをできたことはないと。
ジョン・ケアード氏がロンドンからリモートで演出のアドバイスをしてくれたときの部屋がこういう部屋(ダディの書斎)だったという話。二人の話を聞いてるとジョン・ケアード氏のお宅を拝見したくなってきた!噂ではお城のようなイギリスの古典小説に出てくるような家らしい(どんな家だよ!?)
城と言えばエリザベートを作曲したシルヴェスター・リーヴァイ氏はシェーンブルン宮殿に住んでいらっしゃいますよね。リーヴァイ氏は城みたいじゃなく城なのがちょっと凄いですし意味わかんないです。
話を戻しますが、井上さんは小池修一郎先生に「君はね、本棚をバックにするのが一番似合うね」というお言葉を頂いたそうな。
本棚を背にするのが似合う男、井上芳雄
わかるわー似合う。
井上「そんなにそうそう本棚バックに演技はできないですからね」
それもそうだ。背景本棚な演目って何w
他にもいろいろ面白い話をしてますがちょっと省いてます。本当にトークだけでもめっちゃ面白いので、配信まだ間に合うので買った方が良いです。(10/4 22時まで視聴可能)
そして始まる、みんな大好きなマイ・マンハッタン
「それに男の人って、私が思うにはね、十分に手をかけてやる必要があるのです。彼らは毛並み通りに撫でてやるとゴロゴロ喉を鳴らしますが、逆なですると、唾を吐きかけてくるのよ。あぁ!そしてダディ、一番素敵なのがこれ。ミスタースミスがジュリアとサリーと私を次の金曜日にニューヨークに招待してくださったの」「ジュリアは実家で家族と過ごしますが」「サリーと私はマーサ・ワシントンホテルに泊まります」「こんな素敵なことって聞いたことありますか?」「私、決して天国へは行けないわ。この世で欲しい物全部手に入れてしまっているんだもの」
この二人のセリフの後歌が始まるのですが、ミスタースミスじゃなくてミスターペンドルトンじゃないのかなこれ…そうじゃないとおかしい気が。
そして私、マイ・マンハッタンの歌はリプライズの方がちゃんと聞いてた理由がね、わかった。
ここの二人のシーンが見どころ満載過ぎて、歌よりも目で追ってて、歌は聞いてたけど歌詞があんまり頭に入ってなかった!
君の夢を 見せたいマイ・マンハッタン ジルーシャ…
ここの歌の後のジャービスがジルーシャを覗き込むように見てて、そこのシーンが良すぎた…
ちょっと下手なのでさらっと見るだけにしてほしいのですがここ。この後二人の目が合うところも大好きです!!!!
たぐいまれな街 心奪う 見せたい マイ・マンハッタン ジルーシャ
ここでも見せたい マイ・マンハッタンとか歌いながら今度は逆側(右側)からジャービスがジルーシャに密着して杖で街の風景を指すんですよ。ここでもジャービスはジルーシャ見つめてててまた目が合う。
完全にジルーシャに心奪われてるジャービィ坊ちゃん!!!
はい ここ大好き!!!!
楽しんでマンハッタンとか歌いながら、楽しそうなジルーシャ見て一番楽しんでるのジャービスでしょ…!?
このあたりの場面が本当に好きすぎてちょっともう一枚ファンアート描きましたが、かなり妄想入っててイラストっぽく(マンガっぽく)したので実際にはこの構図じゃなくてちょっと違います…なんとなくでもいいから伝われ…!!水彩塗下手すぎるのでやめました…
「そしてダディ、シェイクスピアって素晴らしいですね!ジャーヴィ坊ちゃまがハムレットを観に連れて行ってくださいました」「もしもまだでしたら絶対にご覧になって。完璧なまでに素晴らしいの」
このあと、出迎えるマンハッタンと歌いながら足を組んで座る二人もカワイイ。本当にこの歌素晴らしいですね。これが聞けるだけでも買う価値はあります。ダディロングレッグズ見てない人も聞いてくれ…日本語版CDにはマイ・マンハッタンがないから音源がこことDVD買うしかないんだ…
つづいて、真綾さんリクエストで歌ってほしいという曲、チャリティー
今までで一番今年のチャリティーが好きと言う真綾さん。今までの知らないけど私もこの曲大好きですわ!ここのトークもめっちゃ面白いので買った方が良いです(何回目)
ミケランジェロも知らなかったジルーシャが首席で卒業して、でもダディは来てくれなくて、ジャービスはもちろん卒業式には行っていたけれども名乗ることもできなくて、家に帰って卒業したジルーシャの事を思ってジャービスが歌う歌です。
ここで、真綾さんがこけるというアクシデントが発生!新入りの箱のLMSのせいです!
坂本「ごめんね、チャリティー歌えない?」
井上「全然歌いにくい」
ここ、こけちゃった真綾さんには申し訳ないですけど一番笑いました。
井上「大丈夫です僕はプロの俳優なので」
井上さん、笑いつつトーク。しかし次の瞬間には切り替えて
「ジルーシャ・アボット 学士号 1912年卒業 最優秀 卒業生総代 ……良くやった。私はほんのちょっと助けただけ。しかも、ただのお金だ。そのお金も今となってはどうやら御用済みのようだな。さあ、ミスタージョン・スミス、90歳を超えた慈善家よ。安らかに眠り給え。」
「チャリティー、それは飼い主の手を噛む 施す者の心を蝕むんだ どんなに動機が純粋であっても もしも本当に助けている人間の事を思うなら 寄付が十分に足りるなんてことはあるのか それは感謝と言う壁を作り上げてしまう どちらの側からも登ることのできない壁を」
このセリフの後歌が始まるんですけどチャリティー oh チャリティー なんてことだ と歌いだした井上さんすでに目が潤んでいる!
君が私にくれたもの あげることはできなかった
感情を載せて歌う井上さんが本当に最高すぎて何回でも聞いてしまう。
チャリティー歌い終わった井上さんに真綾さんが
坂本「いやーでもよくあのテンションから今のチャリティー」
井上「そうですね、僕そういうところあります」
坂本「すごいなあ」
心が死んでるんでねってやり取りが面白かったです。
この後坂本さんが芳雄さんのことを「吉田さん」って間違えて言ってしまうミスが発生。
このあとトークでちょいちょい吉田さんがネタにされるw
そしてこの後は幸せの秘密
歌う前にジャービスは靴下の中にズボンのすそを入れて山登り仕様に。ジルーシャもエプロンを付けてスカートとエプロンの片方をエプロンの中にたくし上げ、折り込んで動きやすい格好に。
「さあダディ、ロックウィローに誰が来たかあなたには絶対に絶対に絶対にわからないわよ」『ジャーヴィー坊ちゃま』「私たちそれは素敵な時間をすごしています。少なくとも私は。そしてあの方もだと思うわ。こちらにいらしてから10日になるけれど帰る気配はまったくありません。(以下略)」
楽しくて10日も帰らないジャーヴィー坊ちゃま可愛すぎて最高ですね。ここ好き。箱を動かしながら山を作り上げていく二人。そしてスカイヒルに登って山登りデート。
頂上に登って夕日が沈むのを見た後、岩場で火を起こして夕飯を作り、月明かりの中山を下り、家に辿り着く前に通り雨に会い、ジャービスがジャケットを貸して濡れないようにして、はしゃぎながら二人が松の木の下に駆け込む。流れていく雲の合間から月が顔を出して。
見つけた 幸せの秘密 急がない
ここから歌が始まるのですがこれも素敵な歌です。ここの歌詞はプログラムにも載ってます。
幸せはここにある