笑う男を観劇してウルシュスにハマった話
先日東京千秋楽を迎えたミュージカル「笑う男」を観劇しました。
笑う男の全体的な感想も書きますが、ウルシュス多めになるかもです。劇中で名前すら出てこないんですけど。キャラと歌も最高なんですよ、ウルシュス!
そんなわけで山口祐一郎さん演じるウルシュスにすっかりハマってしまいました。
あんなの好きにならない方がおかしいじゃん!グッズも買った。山口ウルシュスのクリアマルチケースとクリアファイルセットだよ~とても使いやすい。祐様グッズとかレアでは?初日に浦井グウィンプレンのも買った!
笑う男、観たのは最初幕があがらず、初日となった2/10のソワレ(真彩デア回)、2/16のソワレ(熊谷デア回)、2/18のソワレ(真彩デア回)、2/19のマチネ(熊谷デア回・千秋楽)の4回です。
9日間しかなかったのに4回も帝劇に行くとは通いすぎでは!?……と思ったものの、楽曲も舞台のセットも、衣装も、キャストも良くてチケット追加しちゃいました!
最初は2/16しか観る予定がなかったんです。しかし急遽、「2/10 再開されたら行きませんか?」って誘われて、真彩さんの回も気になっていたのもあり、行くことに。
笑う男は初演は見てないので初見でした。
1回目見て思った感想、
1幕は面白いのに2幕のラスト部分の展開クソでは!?
……でした。
この日、大雪になるかもと警戒されていて、ソワレ後外は雪が結構降っていて、グウィンプレンはもっと雪が積もっている中幼子を抱えてウルシュスに拾われたのかと思いつつ。楽曲やセットやキャストは良かったのに終わり方がアレですし、不満なことが結構ありました。
そんな中、思った不満。
デアにもソロくれよ
めっちゃびっくりだったんですけど。ヒロインだと思ってたのにソロが無いの。ちゃんとしたナンバーが浦井さんとの歌しかないって言うか。
ここは不満でしたね~
あと逆にめっちゃ良いじゃんって思ったところが、山口ウルシュスのビジュアル。
あの髪型似合い過ぎでは!?
歌もいいし、「残酷な世界」って言う最初にちびグウィンプレンを招き入れウルシュスが歌ったあの歌、凄く好きです!見た目もかなり好み過ぎて格好良すぎでは山口さん!!!って心の中で絶賛しながら見てたよ。
私はミュージカルを観るようになったのが王家の紋章の初演くらいから(その後再演・再再演も見てます)で、その時の山口祐一郎さんはおじいちゃんって感じの役で、ソロもあったけど別にハマったりはしなかったんですけどね。
山口さん、私の父の一つ上くらいの年齢なんですけど若くないですか?
そしてその髪型とても良き!!!!
まさかここで山口さんにハマるとは思わんよねって言う。
ハマってから友達が貸してくれた山口トート閣下のエリザベートのCD音源も聞き返したりなんかして。あーウルシュスパパは昔は黄泉の帝王だったのか。トート閣下も良い。でもやっぱりウルシュスの方が好きだわ。
山口ウルシュスが最高すぎたので見に来て良かったなって思いました。そこだけで?って思われそうですけど。毎回ここは全力でオペラ使って観て聴いてましたわ。
CD音源も毎日この曲は聞いてます。ウルシュスパパ大好き!特に好きなウルシュスはデアに膝枕してあげて寝かしつけるまでずっとそばにいるとこですね。あの膝枕シーンたまらん。
浦井さんが見れるしと思って、帝劇デビューの真彩さんが見れるから楽しみって思ってて、はまったのは山口祐一郎。
さすが祐様。
あと見てて毎回ドキドキして見ちゃう場面が。吉野圭吾さんが演じていたデヴィットに襲われてちゃうところ。
デアが可哀そうだけど凄く好き!!!!!!
そのまま襲われて、もっとグウィンプレンに後悔させれば良いのにとか酷いこと妄想してしまった...…ごめんよ、デア。
私、ミュージカルとかではクズ男が好きなんだ。吉野さんのクズ男のお芝居が最高すぎたし、吉野さんのデヴィットのビジュアルも凄く好き。泣き黒子つけてるのもおしゃれ~
最初の登場時はラインストーンをつけてて途中から黒い黒子になってる?
そしてフェドロ、めっちゃ歌上手いな!?ルックスも良い!
フェドロにもソロくれよ
あのビンをゲットしたところとか、かなり重要なのに下手から上手にただ歩くだけだし…その辺でフェドロがやっとチャンスが来たぞとか歌うソロがあってもいいじゃないの……フェドロ好き。
これジョシアナとフェドロメインにした方がお話し面白そうじゃん!?なんて思ってしまったのだが。禅さんの歌が聞きたい…
そんな感じで割と終わりに不満ありつつ、脚本についてボロクソに言ってたんですけど。
2回目。熊谷デアを見たら気づいたらチケット追加してました。
最後のシーンがしっくりきたというか納得してしまった。ああこれは仕方がない。グウィンプレンも一緒でなければって納得。ハッピーエンドでもあるなと。こういう救いの形があっても良い。
そして3回目。真彩デア見たらやっぱりラストクソだなって思ってしまったので、私には熊谷デアの解釈が合ってたみたいです。真彩デアも上手かったので好みの問題だとは思いますが、Wキャストってそういうところが面白いんですよね。
両方のデアを見ることによってますますハマってしまったって言うか。真彩デアには真彩デアの良さもあるんですが私はWキャストはこっちって決まっちゃうことが多いです!
熊谷デアの方が兄妹感が強く、守ってあげなきゃいけない妹って感じがすごく似合うデアでした。真彩デアは妹だけど天使感が強いというか人外感があるような、兄妹よりもう少し恋人に近い感じがするように思いました。
浦井さんのグウィンプレンも上手くて流石って感じ。歌もいいし殺陣もかっこいいし。ただキャラが好きになれないんですよね。
全部パパの言うとおりだったでしょ!?ね!?
ってグウィンプレンに言いたい。お前は十分恵まれてたんだよ!!!
デアを捨てた感じがしちゃうっていうか...世の中を変えるとか言ってたけど、何も出来ず戻ってくるのがあんまり好きになれないんですよね...
あそこのところもうちょいなんとかできないものか。貴族院のところのナンバーもすごく良いんだ…本当に曲も歌も最高なのにちっともグウィンプレンには感情移入できないのよな、これ。
自分の意志で貴族になることにしたって感じよりも、フェドロにいいように言いくるめられて貴族側に行く方がまだ良かった気がする。
笑う男は脚本引っかかるところありつつも、すんごく音楽がいいので1幕はいいんですけど2幕にもいいナンバー残しておけよ!って言いたくなるんですよね。1幕が良すぎんのw
キャラとして好きなのはウルシュス以外だとジョシアナが良すぎ!ジョシアナ主人公だったらもっと面白そうなのにと思います。
フェドロに対して裏切りについて知ってるとか最後言うんですけども、これ何のこと?って思った人、多いんじゃないですかね?
フェドロって最初はジョシアナに拾われ、ジョシアナが面倒見てあげてる感じで、ビンの開封官と言う役職が欲しいと言うおねだりも聞いてあげて、役職につけてあげたわけですよね。でもそのあとフェドロって女王についた感じですよね。グウィンプレンと女王を会わせる時、女王とジョシアナを呼び寄せたのはフェドロで、グウィンプレンとジョシアナが既成事実作ってれば良いなとセッティングしたのもフェドロで良いタイミングで女王を連れてきた男がフェドロってことは......ジョシアナにとっては裏切りかなと。(私の解釈なので裏切りについては色々解釈はあるかと思います)
ジョシアナは姉嫌いじゃないですか。姉もジョシアナ嫌いだけどwなのに自分じゃなく姉の女王についたってことは裏切りと言えますよね。そしてフェドロはグウィンプレンも上手いこと操って甘い蜜を吸おうとしていると言うか。
そもそもどうやって女王と近づいたのフェドロって思うけど開封官の職ですね。
原作に女王に直接、ビンの中身を教えるみたいなこと書いてあったので...それかな?フェドロめちゃ性格悪いですもんね、原作だと特に。ちなみに原作は気になったとこだけ流し見した程度です。
セットも豪華で衣装も良くて歌も曲も良くて、最後の終わり方とか二幕の脚本が微妙かなって思いつつもウルシュスが良すぎてハマってしまってます。
残酷な世界だけど幸せだったウルシュス親子のことばかり考えてしまう。
どのキャラも本当に良すぎましたね。
もっと細かいところの感想も書きたいですけどいつまでたってもこれ終わらないので、この辺にしておきます。見てから何カ月たってるんだと思いつつ…もうちょっと見たかった…
そして、ちょっとわかりづらいと思ったのが、何度か歌詞にもでてくるコンプラチコ。この言葉、原作者のユゴーが考えた造語なので、実際にそんな組織は存在しない。
comprachicosってスペイン語で、買う+男の子の造語で「子どもバイヤー」組織のことで、子ども買って父親ですら我が子とわからないよう残酷な処置を施すらしい。この設定もオリジナルっぽい。
原作ちら見したんですけど本当につまらなさ過ぎて凄い!あれからこの脚本ができたのは凄い気がする。船沈むだけでも50pは尺があるし、沈むときのみんなの祈りの言葉だけで何ページ使うんだよとか思ったし。あれは読めないですね…現代語じゃないし。英語得意な人なら英語版とかの方が読めそうな気がする。英語なら日本語ほど変わらなそうだし昔の文章…知らんけど。
長くなってしまいましたが最後まで読んでくださった方ありがとうございました!
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