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メラノコルチン1受容体とヒメウズラ(MC1R:melanocortin 1 receptor)

ヒメウズラは遺伝子変異によって多彩なカラーバリエーションが存在します

現在2品種に関して

この受容体が関与していることがわかっています 
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ということで

題名にもあるMC1Rに関連したヒメウズラの羽毛の話を書いてみました

そもそもMC1Rとは何なのか!

本日のブログはこれを知ろうという記事になります。

そして、どのようにヒメウズラに関与しているのか!?

大変気になります。


メラノコルチン melanocortin とは
メラノコルチ ン受容体 を介して様々な生理作用 を制御 するホルモンです。
プロピオメラノコルチン (proopiomelanocortin; POMC) を前駆体とするホルモンの総称で、α-メラノサイト刺激ホルモン (α-MSH)、β-MSH, γ-MSH および副腎皮質刺激ホルモン (adrenocorticotropic hormone; ACTH) が含まれます。(この記事ではメラノサイト:メラニンが中心の話となります)

メラノコルチン受容体はヒトでは1から5型が存在しています



MC1Rメラニン(皮膚の色を作り出している色素で、紫外線による損傷 
     から皮膚を保護している)を作る皮膚および眼の細胞の中に存在
     する
MC2R:ストレス反応系において重要であると考えられている
MC3R:食欲調節や基礎代謝に関与していると考えられている
     (肥満に関与)
MC4R:食欲調節や基礎代謝に関与していると考えられている
     (肥満に関与)
MC5R:?


受容体(reseputor)とは


ホルモンは特定の受容体(reseputor)を介して、細胞に作用する働きがあります。受容体とは受け皿ですね(ハマる!)

その中の1型MC1Rは鳥類にも存在しヒメウズラ含む鳥類やその他の動物(鶏・牛・羊・ヤギ・豚etc)の毛の色に関与しています。

鳥類では、羽毛色の決定はどのようにして起こるのか?

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