海からの贈り物、流木。
「先を越されてしまいました( ω-、)。
姫島には、流木置き場があります。いつもは勝手に持って帰ってはダメなのですが、毎年、今の時期になると、役場の人が流木を小さめに切ってくれ、『ご自由にお持ち帰り下さい』の看板を立てます。
この情報が入ると、寒ヒジキを採る人達は、薪にするために流木を我先に持ち帰ります。
今年、スー家は情報を入手するのが遅くなり、流木置き場に行った時には、すでに大きな丸太か、切り立ての松しか残ってませんでした。完全に出遅れました(*T^T)。
もう山に拾いにいくしかありません。猪と遭遇しないようにしないと(^-^)」
海に囲まれた姫島には、さまざまな恵みが流れ着く。
台風が来た翌日は、ワカメやテングサが海岸に打ち上げられる。テングサは、心太(トコロテン)の原料になる海藻。私が子どもの頃、ワカメやテングサを拾い集めるために、まだ高い波が打ち寄せている海岸を歩く祖母の姿をよく見た。
私はというと当時、祖母の家ではまだ「五右衛門風呂」を使っていて、その薪(タキギ)として流木拾いをやらされた。太い丸太は、斧で割って薪にするのだが、薪割りは「スパッ!」と割れた時の感覚が良く、自分から手伝っていた。
※五右衛門風呂を知らない方は、サイトで検索してみてください。
私の父は、不思議な形をした木の根の流木を拾い、皮を剥き、紙ヤスリなどで磨き上げて、オブジェとして玄関などに飾っていた。今、この流木のオブジェが見直され、通販サイトで高額販売されていて、驚かされる。
「生きている化石」といわれるカブトガニの死骸が流れ着いているのを発見したこともある。今だったら、拾って、大切に保存しておくのだが、当時は何も知らず、「気持ちわるー」などといって、足蹴りしていた。
大分県姫島からの離島の収穫便りです。サポートよろしくお願いします。