魔よけとして使われる低木“トベラ”と、美男葛の別名がある“サネカズラ”。
「道路脇の色んな木の実🎵
名前は知りませんが、色んな実♪
ドングリも沢山落ちてました(^-^)」
スーさんからメールがきた。
いつの間にか、植物の名前を調べるのはわたしの役目になった(^-^;)。
まず、最初の木は、道路の植え込みや公園に植えられているのをよく見かける。でも、名前は知らなかった。
調べたら、“トベラ”だった。
野生種は海岸線沿いに自生することが多いとか。当然、姫島のトベラは野生種かな。
トベラの実には粘着質の赤い種子が詰まっていて、無味無臭で美味しくない。ヒヨドリなどの鳥が食べることがあるが、あまり好物ではない。そこで“トベラ”は、実を遠方に運んでもらうために考えた。粘着性をもたせ、赤い色に引き寄せられた鳥の体にくっつきまくったのだ。
トベラの名前は「扉(とびら)」に由来する。
トベラの枝葉は、やや臭い独特なにおいをしていて、節分の時にオニ除けとして、枝を扉に挟む風習があった。扉につける木だから“トベラ”だなんて、ちょっと安直すぎて、かわいそうな気がする。
もう一つの木は、“サネカズラ”。たくさんの果実がひとかたまりの球状になって、枝からぶらさがるようについている。
マツブサ科のつる性常緑樹で、雌雄異株である。スーさんが撮影したのは、実がついているから雌木ということになる。
昔、つるから取れる粘液を武士がちょんまげの整髪料として使ったことから、ビナンカズラ(美男葛)とも呼ばれる。
美男葛か…いい名前だ。“サネカズラ”よりビナンカズラのほうが、絶対、憶えてもらえるのに!!
ドングリが生る木はいっぱいある。ブナ、イヌブナ、クリ、コナラ、ミズナラ、アベマキ、クヌギ、カシワなど。興味のある方は、日本自然保護協会のどんぐり検索表を見て欲しい ( ̄▽ ̄;) 。
https://www.nacsj.or.jp/archive/2013/08/1226/
子どもの頃、ドングリを拾って、そのまま生で食べた記憶がある。ネットで調べたら“スダジイ”らしい。らしい、というのは記憶がハッキリしないから。2度だけ食べた記憶があるから、そんなにおいしくはなかったはず。