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2024年のVOCALOIDカバー・オリジナル動画の振り返り
読んでいただきありがとうございます。
私はKAITOとMEIKOさんの10年来のファンで,昨年11月にお二人をお迎えして以降,調声・イラスト作成・動画編集を行いVOCALOIDカバー・オリジナル動画を投稿してきました。
本記事では,2024年に投稿した動画について振り返ります。
【KAITO・MEIKO】ピンクムーン
記念すべき最初の投稿です!KAITO誕(2/14)です。
曲調もPV版の絵柄もレトロな感じがしたので,初代日本語VOCALOIDのお二人に歌ってもらったら似合うだろうな~と思ってカバーしてもらいました。
わりとシンプルな調声ですが,今でも1, 2を争うくらい好きな声質に仕上がりました。素直で伸びのあるKAITOの声と,張りのあるMEIKOさんの高音が大好きです。
絵柄は大変素敵なPV版を参考にしています。二人で出かけていて,KAITOがドリンクを買ってきてくれたところをイメージして描きました。
この時から今まで一貫した方針として,「違和感なく視聴できるかどうか」を重視していて,ストレスなくご視聴いただくことを目標にしています。
【KAITO】イフ
2作目です。KAITO誕(2/17)です。
優しく現状を肯定する歌詞がKAITOに合うだろうな~!と思ってカバーしてもらいました。特に「歌じゃ人生も何もきっと救えない でも君のために歌いたい」が献身的なイメージのあるKAITOにぴったりだと思ってました。
調声に関しては,KAITOの優しい声質を前面に押し出しつつ,「君のために」の「た」のところで力が入って裏返る感じを出せるように心がけました。
KAITOのポーズは,プロセカ版3DMVでも用いられていた「大丈夫」の手話を意識しています。自分の絵柄が平成っぽいこともあり,安心感のあるイラストに仕上げられた気がします。
また,こちらはファンメイドのライブ『KAITOLLECTION』に参加させていただいたものになります。温かいコメントをたくさんいただき,本当に嬉しかったです。VOCALOIDは個人での作品作りを可能にしましたが,それでも人の温かさに触れる機会をたくさん作ってくれてるんだな~と実感しました。
【MEIKO】ジャンキーナイトタウンオーケストラ
3作目です。
アップテンポな曲調とダウナーで大人っぽい歌詞がMEIKOさんに合うと思いカバーしてもらいました。
調声では,とにかくパワフルに楽しそうに歌ってもらうことに注力しました。KAITOの調声では単調さをなくすために大きく抑揚を付けていたのですが,MEIKOさんに対してそれと同じくらいの抑揚を付けるとちょっと暴れちゃって手に負えなかったです。かわいい。
年長組の歌い方の違いに振り回されつつも,結果として早口パートもはきはきと歌ってくれましたし,語尾上げで楽しそうな感じも演出出来たのでよかったです。
イラストは原曲MVの絵柄を参考にしております。ねこぜもんさんの描かれる女性ほんとに美しすぎるので,MEIKOさんで再現できるよう尽力しました。
【MEIKO・KAITO】恋愛フィロソフィア
4作目ですが,実は年長組をお迎えして一番最初に調声していた曲です。
黒うさPが本当~~~~に大好きで,どの曲を年長組に歌ってもらうか悩んでいたのですが,恋愛フィロソフィアの原曲MVのキャラデザが好きで好きでたまらなかったのと,恋愛モチーフの曲ということで、ここは年長組に大人の色気を見せてもらおうと思いカバーしてもらいました。
一斗まるさんのキャラデザ本当に大好きです。眼鏡姿のKAITOと若干ツリ目でシャギーの入った髪型が大変素敵なMEIKOさんの虜ですよもうほんとに
デュエットということで、調声ではお互いの声が浮かないように気を配りました。また、語尾上げで色気を演出できないかと画策していました。一番最初に調声していたこともあり、思い出深い作品です。
この作品では動画編集に特に力を入れました。「言語→知覚→刺激→で会話」の時に環状に動くテキストと、「いつだって右倣え 左には何があるだろう」の時に左から右へと移動するイラストが気に入ってます。あと,間奏で黒背景の一部が開いて年長組が映るところもお気に入りです。
【KAITO】雨秒心
5作目です。
雨を一つのテーマにした、静かで落ち着きがありつつも抑揚に富んだ曲調とKAITOの相性が良さそうだと思ったのでカバーしてもらいました。曲調も歌詞もイラストも全体の雰囲気も大好きな曲です。
KAITOの調声で一番時間をかけたのが恐らくこの作品です。原曲のミクちゃんの歌い方がすごく印象的で、サビ以外では静かに歌うのにサビでは必死に歌ってる感じが伝わってくるんですよね。この素敵な抑揚をなんとか再現しようと頑張りました。ハモリパートも頑張って作りました。
イラストもちょっとチャレンジングでした……!今まで寝転がってる絵を描いたことがなかったので、シャツのシワの向きや髪の流れ、腕の角度など分からないことだらけでした。最終的にはそこまで違和感なく、物憂げな表情も良い感じに描けたんじゃないかな……?と思ってます!
【MEIKO】Beat Eater
6作目です。
Beat Eaterが書き下ろされたプロセカのイベント『Awakening beat』にてMEIKOさんもガチャに登場していたので、これも何かの縁だと思いカバーしてもらいました。
MEIKOさんの声質と曲との相性がものすごく良くて,調声で苦戦した記憶がありません。本当に素直に歌ってくれました。
KAITOのハモリを入れるのがめちゃくちゃ楽しかったです!さりげなく一緒にいる感じが自分の中の年長組のイメージと合致して,「これだよこれ!!」って一人で言ってました。
イラストは初音ミク歌唱版を意識しています。アニメ塗りでサイバー感を出せるように心がけました。一方で,動画編集はVivid BAD SQUAD歌唱版を意識しています。1番では黒背景に白文字のテキスト,2番では白背景に黒文字のテキストを使っているところはそれが顕著かなと思います。
【KAIKO・MEITO】テレキャスタービーボーイ
7作目です。初の派生キャラですね!
原曲MVでジェンダー / 自分らしさが一つのテーマになっていて,かつ登場キャラクターのイメージカラーが青と赤だったので,これはKAIKOちゃんとMEITOさんに歌ってもらいたい……!と思いカバーしてもらいました。
KAIKOちゃんの声質をどうするかでめちゃくちゃ悩んだ記憶があります。かわいい感じの声に振り切るのもいいけど,ちょっと芯の残った声も好きなんだよな~~!!!となり,ちょうど中間くらいの声質にしています。見るからに大人しそうで可憐なKAIKOちゃんが歌うと芯のある声だというギャップ,だいすきです
MEITOさんはかっこよすぎますね。MEIKOさんの時点でだいぶイケメンですからね。さらにかっこよくなっちゃってまあ……
絵柄は原曲MVを参考にしております。こういうスタイリッシュでありながらどこか安心感のある絵柄,憧れます。
「1, 2, 3, 4」のところのMEIKO,KAITO,MEITO,KAIKOの正面絵のカットは最後の最後に思い付きで描き足したものです。大げさかもしれませんが,これが無かったらここまで多くの人に見てもらうこともなかったかもしれないな……と思っています。
この作品では歌のキーとinst音源のキーがずれていて大変ご迷惑をおかけしました……。コメント欄でご指摘いただき,現在は修正版を投稿しております。これをきっかけに音楽理論の勉強に力を入れ始めました。
主観ですが,音楽は絵よりもルールが厳密に定められている気がします。その分やりがいがあって楽しいですね!
【KAITO・MEIKO】昆虫図鑑
8作目です。
oQさんの曲本当に本当に大好きで気付いたらカバー作ってました。夏らしい爽やかさが素敵だな~と思ってたので,夏に投稿できるよう何か月か温めてました。
原曲のリンちゃんの低音パートがかっこよかったので、他の曲とは異なりMEIKOさんの声をだいぶかっこいい感じに寄せました。
KAITOのパートは普段の音域よりもちょっと高かったので,ちゃんと歌えるか不安でしたが,杞憂でしたね!流石!!!ふたりともハキハキと聞きやすい声で歌ってくれました。ありがとうございました。
絵柄は原曲MVを参考にしております。oQさん,曲も絵も動画も手掛けられているんですよ……凄すぎませんか……
この年長組は姉弟っぽさが前面に出ていて気に入ってます。KAITO,本当はアイスあげたくないんだろうけど一口目あげてて優しいですね 逆らえなかったのかな?
実はXにてoQさんにリポスト頂き,このカバーに対してコメントも頂きまして,本当にありがたい限りです……!!素敵な作品をお貸し頂きありがとうございました。
【MEIKO】Color of Drops
9作目です。MEIKO誕!!
始めて作るMEIKO誕カバーが20周年とかいう大きすぎる節目で,勝手にプレッシャー感じてました。
「何千回私が生まれ変わったとしても きっともう二度と私にはなれやしないから」という歌詞が,唯一絶対の初代日本語VOCALOIDであるMEIKOさんにぴったりだと思ったのと,自分の在り方に葛藤を覚える歌詞を見て,常に強く凛と振る舞うMEIKOさんにもそういった葛藤があったのだろうか……と思いを馳せたことがきっかけで,カバーしてもらいました。
MEIKOさんの調声で一番時間がかかったのは間違いなくこの曲です。一つ一つの音が比較的ゆったりとしていたので,単調にならないようにめちゃくちゃ気を配りました……。40mPの技術力の高さが身に染みて分かりました。
イラストもいっぱい描けて楽しかったです。V1, V3, SPと一通りの衣装のMEIKOさんにはこの作品で登場してもらいました。徐々に笑顔が増えてかわいいですね~~
終盤のクリプトン6兄弟の集合絵も描いててテンション上がりました。VOCALOIDの先駆けって改めて考えると偉大すぎますよね。
【MEIKO・KAITO】Dedication
10作目です。2024年唯一のオリジナルです!!!
年長組お迎え1周年記念に作った曲です。「献身」を意味する「Devotion」と「Dedication」のどちらを曲名にするか迷ったのですが,「Dedication」には「献辞,献詞」という意味もあるそうなので,なんか……こう……私から年長組に贈った言葉,みたいなこじつけが出来ないかと思って『Dedication』にしました。
ボカロ曲って,クリエイターからVOCALOIDへ,VOCALOIDからみんなへ,といった2段階の方向性があるのが特徴であり魅力だと思っています。
私自身,年長組を知ってから現在まで10年ほどの月日が流れているわけですが,そんな中で変わらずに自分の中にいてくれたのがVOCALOIDという存在だったな~と思っています。そんな「変わらずにそこにいてくれる」港のような安心感を表現したい!と思って曲を作ってみました。
正直、「メロディが陳腐」「このコード進行なに?」「素人丸出し」みたいなコメントで埋まっちゃうかな……と怯えていたのですが、全くそんなことはなく皆さん温かいコメントを下さりました……!インターネットの良い部分が全部詰まってました。本当に本当にありがとうございます!!!
【KAITO】ベータソング
11作目です。ARuFaさんのオリジナルソングをお借りしました。
あくまで個人の感想なのですが、『ベータソング』という曲名には、ARuFaさん(α)から次のステージ(β)へ、という思いが詰まっているのではないかと思っています。
これをボカロで考えた時に、大ヒットを記録した初音ミクに至るまで、(α版,β版的な意味で)MEIKOさんがα、KAITOがβと言えるのではないかとも思い、KAITOにカバーしてもらいました。あとARuFaさんもKAITOもおもしろお兄さんなイメージなので……
調声では真っ直ぐに力強く歌ってもらうことを意識しました。ポジティブで気分が軽くなるような曲とKAITOの組み合わせ,大好きです。
実はコーラスにはMEITOさんもいるのですが、私自身聞き取れないくらい埋もれてしまったのでクレジットには表記していません……ごめん!
イラストはもっと質感を塗り込んだものにする予定だったのですが,塗り込むほどイメージとかけ離れていってしまったため,シンプルな塗りに落ち着きました。シンプルゆえに見栄えの良い色を適切に選ぶ必要がありましたが,青や水色が大好きなので,その作業もめちゃめちゃ楽しかったです。
おわりに
5000字を超えてしまいました。かなり長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!!
これからも作品作りは続けていきますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。