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2024年2月1〜7日 ぜんぶ酒のせいだ
2024年2月1日
安来市のビジネスホテルは渋い雰囲気が居心地良くて、朝食がおいしい。窓際の席から庭が見渡せるところも気に入っている。しじみの味噌汁が若干残っている昨日の酒に効く。
今日は島根県立益田高校のかるた部に取材。安来から車で三時間の大移動になった(運転したのは今田さん)。
高校生たちはきらきらしていて、普段読んでいる本のことなど、いろいろと教えてくれた。高校生は眩しい。まだ二十代前半の担当編集者Mちゃんですら「きらきらしてた……」と感想をもらしていた。小説家志望の女の子がいて、編集者やライターをしている私たちに会うのを楽しみにしてくれていたそうで、純粋な瞳に焼き尽くされそうだった。
どうやって物書きになったのか訊かれて、地下アイドル活動の一環で書いていたブログが編集者の目に留まったことなどを話しながら、自分でも当時のことを思い出していた。あの頃、出版社に出入りしていた私は、どうして編集者の人たちってこんなに優しいんだろうと思っていたけれど、私もかつては女子高生でこんなにも無自覚にきらきらしていた(多分)のだから、それは可愛がるよなあと、今日やっと腑に落ちたのだった。
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