米光講座第2回目リポート
とにかく「プロのライターとして書く」
……ということの難しさを教えてもらった、そんな回だった。
第1回講座で実際に書く課題。
<アゴタ・クリストフ『悪童日記』について1200字の原稿を書く(読者は、米光講座受講生を想定)>
<米光講座を受講してない人に向けて、こんな講座だったと伝えるリポート>
この二本を第2回講座がある週の水曜日の21時までに課題部が取りまとめ、先生へ提出する。
土曜日の2回目の講座までの約三日で米光先生からの朱が入った原稿が、全員分フィードバックされる。
同じ課題を書く、という同じ志を持った他の人の原稿を生で読めるというのはとてもありがたい。
しかも完成した原稿ではなく、直された朱入れ原稿というところがポイントが高い。
そこで気づくことは、宝物になる。
これが第10回までずっと続くのだ。
力がつかないワケがない。
むしろちゃんと書きたい!と身が引き締まる思いがした。
『悪童日記』の原稿は、絞る出すようにしか書けなかったことを徹底的に指摘される。
読んだらわかることは、プロの文章ではない。
「書く内容がない」というのは圧倒的に書く材料が足りない状態なので、まずは材料を集めること。
読む側よりも圧倒的な情報量を持てば書ける。
だからこそ、その情報を持つために視点を決めて調べること。
漠然とは駄目で、自分が興味を持ったところを徹底的に調べる。
この視点が自分の切り口になる、そう教えてもらった。
そのフィードバックを元に、後日ブラッシュアップして書き直し、noteにアップした仲間がいた。
そういう同志の姿も刺激になる。
もちろん、わたしだって頑張る。
……そう思ったはずだった。
第2回の課題図書、本多勝一『日本語の作文技術』を読んだ瞬間、手が止まってしまう。
何度読んでも句読点の打ち方のルール、修飾語をどの語順で並べるかのルールが合っているのかが不安になる。
一歩踏み込んだ原稿が書けなくなってしまった。
感情も、書く時にはモチベーションの一つにもなる。
課題はそれだけではない。
プチ専門のオフ会開催のための準備。
同じくプチ専門の内容に関連する本を10冊以上手元に置くということ。
読んで面白かったところがあれば、紹介もしくは抜書き。
浮足立った気持ちが、どこから手をつけていいかわからなくさせる。
目の前の書籍も読むには読むけれど、読むだけではどこが要点だったのかも忘れてしまう。
読み方のスタンスも大きな学びになる。
だからこそ、メモを取る。
だけど、きちんとまとめられていないために、どこに書いたか、何を書いたかすらわからない。
他の人はどうするのか、話を聞いてみたい。
こういう時はどうしたらいいのだろう、と途方に暮れてしまう。
出来ない、ネガティブな出来事はわたしの気持ちをさらに暗くさせた。
時間は二週間、ちゃんとあったはずなのに、何も手を付けれていないことにかなり凹む。
だけど、なんとか気持ちを振り絞って原稿を前にする。
前回の朱入れ原稿をしっかり読む。
容赦なくダメ出しもされるが、いいモノはしっかり褒めてもくださる。
米光先生の「すばらし」という言葉に救われる。
自分が「なぜ書くのか」という意義と意味を突きつけられる講座である。
二週間に一度の二時間の講座だ。
講座ではないその他の時間が、自分を何よりも成長させてくれる講座だと実感した。
推敲するときに、同じ言葉やフレーズが続いていないかチェックしてみよう。「こういう時」が2回続いたりしていたら、冗長になってないか検討。
すばらし。悩んでいることもストレートに書いてあって、いい原稿。まっすぐ球を投げている感じが、すばらし。(米光先生からの書き直し前の原稿に対するコメントより)
褒められると素直に嬉しい!!
これからも精進しようと思う。