47 北北西に進路を取れ
NHKの岩合光昭のねこ歩き見てたら、次に始まったのがこの映画。
ヒッチコックなんて初めて観ましたよ!
ちなみに『北北西に雲と往け』ってマンガがずっと読みたいなって思ってるんだけど、タイトルはこの映画のオマージュか何かなのかな。
主人公がスパイの親玉と間違われ誘拐されて、逃げる途中に警察に捕まってしまう。
自分の無実を証明しようとスパイの親玉である「カプラン」を探そうとするけど、まあ深みにはまっていく。
確かに序盤はスリラーな雰囲気はあったよね。
それがイヴと出会ってからはだいぶ艶っぽい展開になっていきます。
煙草を咥えるイヴに主人公のロジャーはマッチの火を差し出す、その手をイヴは握って煙草に火を点けた後はマッチを吹き消す。
これだけでも艶っぽいんだよなぁ。
まあイヴが怪しいのは言うまでもなく。
だけどロジャーを見送る表情が本当に切なそうで、あ…これ二重スパイだ…二重スパイであってくれって思ってたらその通りでよかった。
今まで観た映画の中じゃ一番古いから、演出も撮影技法も逆に新鮮。
現代の映画じゃアナログ感が伝わってくることってないよね。
どこでどうやって終わらせるのかと思ってたんです。
崖から落ちそうなイヴをロジャーが引き上げると、二人は寝台特急のベッドの上。
斬新。
バラエティであるあるだったジャンプしてフレームアウトすると次の場所にワープしてるってあれに似てる。
最後にぽーんとテンポがよくて、余計な描写が全然なくてよかったな。