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フレイルと栄養

 フレイルとは、「虚弱・脆弱(Frailty=フレイルティ)」の日本語訳です。加齢による衰えで、健康な状態から要介護状態へと移行する段階のことを指します。
 例えば、

  • 以前は社交的だったのに足腰が痛いことをきっかけに外出が出来なくなった

  • 買い物や趣味もままならないことで気分が落ち込むようになった

  • 物忘れがひどくなった

  • 疲れやすい

  • 誰かと会話することが減った

 など以前より快活な日常生活ではなくなっていく、つまり、健康な状態から要介護が必要な状態の期間をいいます。
 日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えていますが、死ぬ前の約10年間を寝たきりやフレイルの状態で過ごしているのが近年の日本の実状です。

※参考出典:NHK健康チャンネルで確かな医療・健康情報を〝サポーターと一緒にフレイル予防 全国に広がる健康長寿をめざす取り組み〟


 フレイルは3つあり、これらが重なり始めるとさらなる悪循環に傾いていきます。

  1. 身体的フレイル・・・筋力低下、運動機能の低下、歯や口腔機能の衰え

  2. 精神的フレイル・・・うつ、軽い認知機能低下、意欲の低下

  3. 社会的フレイル・・・外出回数の減少、閉じこもり、孤食などといった社会からの孤立

 しかし、ポイントをおさえれば予防や回復できます。適度な運動や、人と接する機会を増やしましょう。
 それらの活動をする上で、重要なことはベースとなる日々の食事です。
ここでは、予防のポイントをいくつかご紹介します。

①食事

 欠食をせず、バランスのよい食事、十分なタンパク質の補給と、十分なカロリー摂取をしましょう。カロリー不足は、筋肉のたんぱく質を壊します。また、たんぱく質が不足すると、筋肉が衰えるばかりか、骨も脆くなり、メンタルや認知機能も衰え、気力がなくなり、外出もしなくなるなど、ドミノ倒しのようにフレイルが加速します。

②運動

 フレイルの原因の1つには運動不足が挙げられます。フレイルと運動との関連は極めて強く、運動不足は、体力の低下・持久力の低下、筋力の低下を引き起こすだけではなく、「動くのは面倒」「動くと疲れる」など、動くことがだんだん億劫となり、外出機会が減って生活が不活発へとつながります。身体活動力が低下すると食欲が減退して食事量も減り、慢性的な低栄養状態となります。
 また、筋肉をつくるたんぱく質の摂取が不足し、筋肉を使う機会が減ることによって筋肉量が減少するとサルコペニアを発症します。サルコペニアになると筋肉量の多い下肢筋力が低下し、歩行能力、身体機能、生活機能の低下が進み、要介護状態へと悪化していきます。 「動く機会が減る」→「食べる量が少なくなる」→「栄養不良の状態となる」→「サルコペニア」→「筋力低下」→「身体機能低下」→「動く機会の減少」と、フレイルが進む悪循環へ陥ります。

③社会活動(社会参加)

 私たちは、色々な人と色々な形のつながりを持って生きています。そういった社会とのつながりが豊かな方が、将来長く健康でいられ、認知症にもなりにくいことが知られています。特に趣味や教養、スポーツの会やボランティアといった、活動目的が明確で、参加者同士の上下関係が少ない活動に参加している方が、健康づくりやフレイル予防の効果が促進されるといわれています。加えて、自発性(やりたいと思って参加すること)が重要です。

④ “オーラル(口腔)ケア”

 歯を失うこと、歯周病、口腔内常在菌叢の悪化は、栄養吸収を欠乏させ、誤嚥性肺炎などを引き起こし、命にかかわる危機を招くこともあります。早期から口腔内のケアを行いましょう。また出来るだけ点滴などではなく、口から食べられるようにすることが大切です。口から食べることは“食べる幸福感”といった心を満たすことにも繋がります。

大事なことは、根本の原因を見つけて、楽しく見直していくこと

 
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