住まいの緑を考える
京都鴨川塾の最後の演習講評会でした。
講師は造園家の大北望さん。
課題は、水景 をテーマに計画すること
実際に水景を取り入れる庭はほとんどないけれど、
前職では、水を取り入れたい、という要望をクライアントから伺うことは何度かありました。
それだけ自然のものに人は癒しを求めているのだと思います。
昨年見た映画 007 カジノロワイヤル に出てきたイタリアの山岳地帯の湖畔での、静かでゆったりとした時間
夏に行った
青森 奥入瀬渓流の水と地の近さ、心地よさ
ロンドンの街中の大きな街路樹に包まれるような安心感
そんなことを思い出しながら、
敷地北にある遠景の山を借景に、近景に大きな樹木、デッキと水面を近づけた水盤を計画しました。
大北さんからは、計画がここまでできたとしたら、
次に水を用いる際の具体的な設計ー 池の寸法、水の体積、吐水口と排水方法、循環装置、防水処理...etc 大変細かいところまで実務的な部分をご指導いただきました。
しっかりスケールを当てながら図面を見ていただいたことが印象的です。
なんとなくの絵ではなく、きっちり数値に落とし込むことがプロなのだということを痛感しました。
大北さんの演習を受けるのは今回で3回目。
大北さんのおっしゃる、
自分が自然の中で体験した空間の本質的な部分を庭に落とし込む
という意味が少しずつ分かりかけてきた気がします。