【実況中継風】 修羅場TV(ラブバトル) 【掛け合い】
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伊藤「本日は修羅場TV放映回数99回を記念して
特別放送枠でお送りしております
若い頃から魔性の女と呼ばれるトメを巡り
権造と与作が熾烈な戦いを繰り広げてきたようですが
そろそろ年齢も年齢だと言うことで
本日いよいよ最終決戦となりました
どうですか? 田中さん」
田中「いや~、男たちの熱い闘い・・・
いくつになっても男は男、女は女という
感じなんですかね・・・
魔性の女、トメのハートを射止めるのは
どちらか気になります」
伊藤「権造がトメに持参した菊の花束を押しのけて
与作がトメの目の前に差し出したのはなんと
盆栽の鉢植えだー
権造が羊羹を渡そうとすれば、与作がまんじゅうを・・・
どちらも譲らない、もう止まらないー」
権造「だからのぅ、アンタ、トメさんはわしのものなんじゃ!」
与作「ほっほっほ、おまえさんにはトメさんはもったいないわい」
伊藤「立ち上がった2人、いよいよ試合開始です
小競り合いをする2人を横目に居眠りしはじめたトメ
この空気を、まったく読まない自由奔放さが
男たちの何か・・・きっと何か、たぶん何かを
刺激するのでしょうかー!
おおっと、居眠りしているかと思われたトメが
突然立ち上がった
どうした? いったい何があったんだ~っ?
トメの視線の先をたどると・・・
どうやらたまたま現場に来ていた高橋君に
ロックオンした模様です
トメ見た目に似合わず移動が早い、早すぎる~っ
トメの目がマジです、血走ってます
なんかコレ・・・ヤバイぞ・・・
逃げてっ 高橋君、逃げてくれ~っ! 」
高橋 「え? あ? 何? なになになに うわぁぁ~~!」
伊藤 「権造、与作、どちらの手にも負えない
魔性ならぬ魔物と化したトメでしたが
3人ともまだまだお元気みたいですね
いくつになっても恋って、素敵」
高橋 「いやぁ~~ たすけてー!!」
伊藤 「次の会場でお会いしましょう、さようなら」