試行錯誤の1か月|大学生日本語パートナーズ
サワディーカー!
日本語パートナーズタイ12期として派遣中のみゆです。
日本語パートナーズについての詳細は前回の記事や日本語パートナーズ公式HPを見てみてください!
今回は、タイに到着して1か月、学校生活にも少しずつ慣れてきた頃なので、この1カ月の様子を記録してみます
学校紹介
派遣校はラヨーン県にある全校生徒約2100人の中高一貫校です。英語の他に日本語と中国語も学べ、中学生から第2言語を選択できます。高校生になると、日本語を専攻として学ぶことができ、総勢約800名の生徒が日本語を学んでいます。その中で、私が授業で関わるのは高校1年から3年の日本語専攻クラスの生徒約100名です。また、高校生は語学、理工系、経済などの専攻によってクラスが分かれています。
現地の日本語の先生(以下CP先生)によると、中国語を学びたいけれど、抽選にはずれたりと仕方なく日本語の勉強をする生徒や、理工専攻だけど日本語も学びたい生徒もいるようです。CP先生は理工専攻クラスの希望者にオンラインで日本語の授業を行っています。(すごい…!)ちなみに日本語パートナーズ新規派遣校で、日本人がこの学校に来るのは初めてだそうです。がんばる💪
私が感じた日本語パートナーズの役割
1か月過ごしてみて感じた、授業中の私の役割は主に以下の4つです。
発音モデル: 教科書の例文を読んだり、単語の発音。リスニングテストの音声を担当する。
アクティビティの取入れ&盛り上げ要員: 文法やひらがなを使ったアクティビティやゲームを考えてみたり、先生のゲームや、即興アクティビティに全力で乗ります。
机間指導: 生徒の質問に答えたり、声をかけたりしながら教室内を歩きます。会話のペア練習では先生と分担して生徒の様子を見たり。
文化紹介: 派遣校では週に1回ほど、高校1年から3年のクラスそれぞれで日本の文化紹介を行う機会があります。
タイでは休み時間がなく、授業が終わったらすぐ次の授業が始まります。つまり、生徒の移動時間や先生の準備時間が計算されていない為、授業は基本的に時間通りに始まりません。また、日本語クラブ(日本の文化体験を行うクラブ活動のこと)があるのですが、運動会の準備で実質の活動は8月までないらしく…🥲
割と不安症の私は、授業が学校行事で突然無くなるたび、戸惑うことが多かったのですが、家族や友達に電話して運動会後にクラブでは何ができるかなと考えてみたり、CP先生と笑い合ったり「ま、いっか」と心の中で唱えているうちに、最近は「次は何が起こるんだ!?」とか、「そうきたか!」と心の中でツッコむように
まだ全然慣れてはいない(笑)のですが、すべてを楽しむ気持ちと臨機応変さが大切だなと思っています。特に、運動会の練習で生き生きしている生徒や、作った折り紙を超笑顔で見せてくる生徒の姿を見てると、びっくりすることがあったとしても、やっぱり日本語パートナーズに参加してよかったなあと思います。
他にも、CP先生から、例えば今日は授業時間が余るかもしれないので、「なにかアクティビティをしますか?」といってもらえる時が結構あるので、いつでも「YES」と答えられるように、これから10分や30分でできるようなゲームや文化紹介を用意しておこうと思っています。空き時間に「引き出し」を増やしておくことが私のできる事前準備なのかなと感じています。(全然完璧じゃないデスケド(*・ω・)ノ)
1カ月でやってみたこと
日本語スタンプカード
派遣先に来て一番最初に感じた事は、生徒に日本語で話しかけても、あまり答えてくれないこと🥲
CP先生も生徒が日本語を使った会話が少ないとよく仰っていて、CP先生と相談し、派遣前研修でひとつのアイデアとして教えてもらった「日本語スタンプカード」をはじめてみることに。公式LINEのショップカードの機能を使って、1日1回日本語で会話をしたら、1日1ポイントずつあげますというもの。チラシを作って学校に掲示もしたのですが、なかなか参加してもらえない…!
自分で校内を歩き回って「話しましょう!!」と声をかけにいったり、SNSでシェアしてみたり。CP先生の提案で、授業内で自主的に発表した生徒に日本語ポイントを渡すということもしてみて、現時点で73人が最低1ポイントは持っているという状況です、!
まだまだこれからですが、最初は「こんにちは。」だけでポイントをもらおうとする生徒が、「先生は今日は何を食べましたか」とバリエーションが増えてきたり、LINEやSNSを使ったことで、参加者の約半分が日本語専攻以外のクラスの生徒で、専攻クラスの枠を超えて誰でも参加しやすいシステムになっていることが、現時点でやってよかったと感じる点です。
逆に、どこまでの日本語の会話をOKにしようとか、携帯がない生徒には折り紙でスタンプカードを作ってみたりとか、色々改善点はあるような気がしています。
まだまだ沢山色々なことに挑戦してみたいし、積極的に受け入れてくださる先生方に大感謝の日々です🔥
これから
一カ月過ごしてみて、他の専攻クラスへ出張授業や、英語コンテストや学校行事に参加させてもらって日本語の歌を歌ってみたり、他にも休日に市街地で会った絵描きさんと仲良くなって日本語の挨拶を伝えてみたり。
授業以外の場でも日本語パートナーズが活躍できる場は沢山あるんだと感じています。
パッションを第一に、これからもがんばります〜!読んでくださりありがとうございました!