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姫路播州の祭り
秋が近づくと、心の中で湧き上がってくるのは姫路の祭りの躍動感だ。あの心を震わす太鼓の鼓動、その音とともに練り歩く屋台と荒々しい男たちの笑顔。まるで時間が止まったような瞬間が、今も忘れられない。
10月、播州中の村は一変する。狭い路地が賑やかな人々で、あふれる。
私は祭りのために、東京から家族全員を連れて実家の姫路に帰る。
あの祭りの雰囲気は、都会の喧騒とは対照的で、心地よい郷愁を呼び覚ます。
「やっぱり、姫路の祭りが日本一やな」
祭りが終わっても、遠くからドーンという太鼓の音が聞こえてくるような気がして、仕事の合間に10月の祭りの動画をみてしまう。友達のSNSには、祭りの写真が溢れている。彼らは今もあのまま、10月の祭りを楽しんでいるのだろうか。
「何年も楽しみだな!また、祭りで会おうな!」
仕事の都合や距離の制約で、なかなか帰れない。だけど、心の中では姫路の祭りがいつも続いているような気がする。