【シベリア鉄道】バイカル湖とともにお届け!魔法の言葉「ピリサータカ」
ロシアって、全然英語が通じない。
Friend とかいう簡単な単語ですら? という反応をされることもしばしば。
簡単なロシア語ブックを持っていったので、
意外にもコミュニケーションに役立ちました。
同室のおじさんとおばさんに職業のページを開いて見せると
おじさんは「公務員」、おばさんは「部長」を指さしてくれました。
この、行き届かない感じがいかにも旅行者ですね(笑)
部長って何の部長だよって、そこが知りたいところなのですが
それ以上は踏み込まないことにして。
おふたりのあだ名は公務員と部長に決定です。
彼らは連れではなく、私たちがイルクーツクを出た日の夜に
別々に乗車してきました。
寒い雨の夜、大きな荷物をかかえて一言も発さず乗り込んでくる様子は
なんだか物々しく・・・
でも、ゆったりと一日を過ごしているうちにやりとりが増えました。
フルーツをくれたり、車内販売のお菓子を買ってくれたり。公務員おじさんはおすすめのビールとウォッカを教えてくれました(部長は、酒なんぞ飲まん!って感じでした笑)。
私たちはシベリア鉄道に乗ること自体が旅の目的でしたが、
ロシアの方たちは帰省とか、知人に会いに行く交通手段として使っているという印象でした。
部長がどこかから手に入れてきたランチ。
ふたりと向かい合ってお喋りしていた時のこと。
イルクーツクで降りる目的を聞かれたのですが、
伝えたかった「乗り換え」という言葉が分かりません。
それをどうにかこうにか説明していたら、
部長が突然「ピリサータカ!」と言って笑い出したのです。
何がそんなにツボだったのか分かりませんが
いつも厳しそうな表情を浮かべている部長がケラケラ笑いながら、
私たちのベッドと自分のベッドを行ったり来たりして交互に座ってみせて。
ピリサータカ?と私たちが繰り返したら
頷きながらもますます可笑しそうな部長。
ロシア人になぜかウケたロシア語。
聞き取りが正しかったかどうかはともかく、これが部長との一番印象的なエピソードであり、ピリサータカは私たちにとって魔法の言葉となりました。
列車はイルクーツクに向かい、
私たちのシベリア鉄道前半戦も終わりに近づいていてきました。
イルクーツクといえば、バイカル湖です!
シベリア鉄道からよく見えます。
鉄道旅には一切興味なさそうな部長と公務員さんも、
この時だけは窓に張り付いて写真を撮ってました。
面積は琵琶湖の46倍!
澄んだ水を見ると思ってしまう、
「シャワー浴びたい・・・」(シャワーなし生活4日目)
バイカル湖といえばバイカルアザラシというくらい
かわいいアザラシの写真をよく見かけますが
彼ら、夏季で湖に氷の張っていない間はどこにいるんだろう、、、
と思ったので調べてみたら、実は氷のない時期は
ほとんど陸に上がらないそうです。
真冬の凍りついた湖も一度は見てみたいものです。
余談ですが、母に撮ったバイカル湖の写真を送ったら、
「昔占い師に、私の祖先はバイカル湖から来たと言われたことがある」という突然の告白がありました。なんと。
イルクーツクで下車しても、シャワーはまだお預けです、
単なるピリサータカですから。
次なる出会いに乞うご期待・・・!