大学教員公募⑤
大学教員公募④の続きです。
前回、面接でどんなことを質問されたのかについて、記憶している範囲で書き出してみました。
学科教員に向けた研究プレゼン、面接を終え(トータルで1時間弱だったと思います)、その後、また学科長の研究室に戻り、次年度の時間割、担当科目について説明相談を受けました。
要するに、私を採用することで、なるべくたくさんの科目を持ってもらい、非常勤講師を削減したいということでした。
誤解のないよう記載しておくと、多くの大学では、①最低限の専任教員だけ正規職員で、他は多くの非常勤講師を雇う、②少しだけ専任教員を増やし、なるべく専任教員にたくさんの科目をもたせ、非常勤講師を削減する
のどちらかなのではないかと思います。
現職は、①のやり方です。こちらのやり方は、専任教員の持ちコマ数は安定しますし、教員の専門分野は明確てす。でも、学内の委員会に多くの時間がとられてしまいます。
また、授業も多くの非常勤講師が担当しており、どんな非常勤講師がどのような内容で、どの程度、どんなふうに教えているのかは把握できません。
②はあんまりわかりませんが、教員が複数科目を担当するので、その教員は何が専門なのか、学生からするとわかりにくいでしょうし、科目は異なるのに、同じような講義をしている、ということもありうるでしょう。
話はそれましたが、面接には私1人しか呼ばれておらず、内定…。ただ、理事会等々の教員審査などにかなり時間がかかると言われ、内定通知書はなかなか発行できないとも言われちゃいました。
そうなると、現職に対して、何の担保もなく、辞意を表明出来ませんし、大学組織には、3ヶ月前までに辞意を伝えることが紳士協定…というか雇用契約にあるため、迷惑をかけてしまう…
もちろん、そういうことは想定の範囲内なので、内定通知書が現時点で発行できない代わりに、その場で学長面接。
というか面通しして、「この人採るからよろしくね」「辞意表明させますからね」的なご挨拶をしました。
そして、現在に至るという感じです。
現職には、専攻内の人間関係が酷くて辞めますとは言えないので、建前上、家庭の事情で単身赴任が難しくなり、退職する旨伝えたのですが、その後は、辞める私1人が悪いかのような戦犯扱いです。
でも、そういう扱いをする専攻内の教員メンバーなんだなぁ、このままここに残ってたら潰れてるなぁ…ってはっきりと理解でき、辞めるという選択をしたことは正解だったんだ、と改めて思えるようになりました。
上記内容は、あくまで私個人のことですが、少しでも多くの方々の参考になれば…、そして、私自身の体調が落ち着き、過去を振り返るために投稿しています。
自分自身のためにだけではなく、少しでも、興味関心のある方々(私もそうでしたが、この手のことって、ブラックボックスなので、どんなことが行われているのか、って外部からは見えづらいと思います)の参考になれば…って思います。